Arlecchinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

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英雄の証明(2011年製作の映画)

4.1

面白い映画でした。ファルハディ監督はこういう、進退きわまる「のっぴきならない」状況を描くのがめちゃくちゃうまい。脱帽です。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

最初の1時間半くらいはクラシック音楽の詳しいうんちくがたくさん出てきて、わかる人には面白かろう、という話。うんちくはほとんどが正鵠を得ていて、ややクラシック音楽オタクの私にはとても面白かったです。私に>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

ジョーダン・ピール監督らしい緊迫した絵作りであったが、いかんせんネタが薄かった。

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

いろんなことについて考えさせる、いい映画でした。
原題の”Never Rarely Sometimes Always”は、主人公が受けるカウンセラーからの性体験についての質問の答えの4択の選択肢。この
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

なかなか綿密に作られたストーリー。本当の生い立ちとか母親の死因とか、いろいろとよくできていて楽しめました。
ファッション界の話なので衣装が華やかでおしゃれなところもいい。脚本に「プラダを着た悪魔」のア
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.5

ぜひ多くの人に安倍晋三の実像を知ってもらいたいです。

彼にとって憲法改正が悲願だったのは、祖父(岸信介)を超える「一番の総理」になりたかったからだという見解あり。慧眼です。特に高邁な思想があるわけじ
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

4.4

ダウントンアビーにおける、グラミーのフランスでの過去の艶聞とダウントンでの映画撮影をからめたおっとりしたお話。
それぞれのキャラクターが生き生きとしていてとても楽しい映画です。おのおののセリフに「もし
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.1

JAZZ版スポ根マンガ(?)を映画化したもの。映画としては展開が早すぎてあれよあれよという間に成功して終わってしまう。時折挿入されるインタビューシーンが面白かった。モーションキャプチャーのシーンは超ダ>>続きを読む

コロンビアーナ(2011年製作の映画)

3.0

ゾーイ・サルダナがかっこいい。
ああする必要があったかはちと疑問だが、こまけえこたあいーんだよ。リュック・ベッソンなんだし。

ワーニング 地球最期の日(2021年製作の映画)

3.2

最初のうちはコメディっぽかったので面白かったが、後半ちょっとシリアスになってまとまりがなくなった。文明批評について、まだらに面白いところがあった。

Warningの読みは「ウォーニング」だろうよ。W
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ヴォイス・オブ・ラブ(2020年製作の映画)

2.1

べつになんということもない映画。
なんで「ヴォイス・オヴ・ラヴ」じゃねーの?
友人が指摘してたんだけどマルチメディアって変じゃね?
マルティメディアかマルチメヂアでないと中途半端だよ。
現地発音に忠実
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

2.2

くだらない話で、オチも納得いかない。せっかくの決意を翻す理由がない。
ちょい役だったがソノヤ・ミズノがスタイルも抜群で美しかった。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

姥捨山伝説の現代政策版とも言えるPLAN75施行後の日本。
静かに一人暮らしをする78歳のミチ(倍賞千恵子)はPLAN75にエントリーするが…
ミチだけでなくPLAN75に従業している者など周囲の人物
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アンコール(1999年製作の映画)

3.8

なかなかいい映画でした。予定調和っぽかったが笑。
作中ではあまり説明がなかったが、彼らが本選で外されちゃったのは"Love Shack"と"Let’s Talk About Sex"の選曲が(露骨で)
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.4

アフリカ帰り女子の学園カーストコメディ。他愛もないが可愛くて面白い。
主人公ケイティは数学の才能がある。彼女が数学コンテストに出場するシーンがある。
x→0で数式の極限を求めよという設問にケイティは「
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オーバー・スピード 時空を超えた目撃者(2020年製作の映画)

3.1

タイムスリップの「時間周波理論」には相当無理があるが笑、まあそこそこ面白かったですよ。
女優さんたちが綺麗だったのが良かったですね。女性の警部補がすぐに信じてくれて恋愛関係にまでなってしまうというご都
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アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(2016年製作の映画)

2.8

ストーリーはかなり違うが、いわゆる「鏡の国のアリス」(原題:Alice Through the Looking Glass)の翻案なのに邦題が「アリス・イン・ワンダーランド云々」なところが志が低くて哀>>続きを読む

ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)

3.4

父親と鹿狩りを楽しむちょっとヒネた女子高生ゾーイ。狙撃の腕は一流だ。でも母親を亡くしたばかりで心に穴が開いている(だからヒネてるともいえる)。時折母親の幻影と会話する。そんなある日、通っている高校で銃>>続きを読む

ラビット・ホール(2010年製作の映画)

3.8

誰もが悪いわけではないのにお互いに傷つけあうという結構きつい映画でしたが...。
後半の、ベッカ(キッドマン)は神を信じる者を蔑視しているのだが、ベッカ本人は「科学を信じると幸せな気持ちになれる」と言
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ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)

4.1

尊厳死、認知症。重い課題を抱える老人ホームの面々の日々をつづった映画。
暗いテーマであるにもかかわらず洒脱にユーモアをこめて描き出しています。
とてもよくできた、懐の深い秀作です。

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.6

とてもよくできたキャラクターの7人のおばちゃん。
極限状況でも笑いを忘れない....否、極限状況だから笑ってしまう。
この映画を見た後、しばらく思い出し笑いしちゃってる自分ガイル。
一番面白かったのは
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

長い。プルーストの小説やワグナーの楽劇のように陶然と映画に浸っている愉しみ。そういう高みに達しています。監督の才能を感じますね。

殺し屋チャーリーと6人の悪党(2014年製作の映画)

3.3

タランティーノの亜流をねらったよくあるやつです笑
まあまあ、かな。暇つぶしには良いと思う。俺の時間を返せ―、とはならなかった。
サイモン・ペグが出てるとプラス評価になっちゃうね。
女優2人はどちらも良
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キリングゲーム(2013年製作の映画)

2.7

2人の名優の演技自体には深みがありました。さすがです。
重層的な人格、みたいなものを描きたかったのかもしれませんが、掘り下げが深いような、浅いような半端なでき。2人とも残忍なのに実は人情もある人なんだ
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クライム・シティ(2011年製作の映画)

4.0

2002、2006、2010、3つのワールドカップ期間(30日)の事件を描いています。登場人物が重複していくつかの話が絡み合って進んでいく。凝ったつくりです。時間が錯綜していて、注意深く見ていないとい>>続きを読む

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

4.1

開発会社側と環境保護派の対立構造の映画はよく見ますが、この映画のように開発側の交渉者が主人公というのはちょっと面白いですね。
主人公スティーブは自身も貧しい農村の生まれで、シェール採掘(による土地の買
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

2.5

三部作では最もコメディ的な作品で、全体的には面白い映画でしたが、ブラックユーモアとしても最後のあれはやっちゃだめでしょう。許されませんね。ワタクシ的にはだめです。
ジュリー・デルピーはあのころ(Bef
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.0

「3色」3部作の完結編です。私は3部作で一番いいと思いました。
ラストシーンがよかった。前作の皆さんが勢ぞろい。ヒロインはポスターと同じ構図で画面に納まる。着地がぴたりと決まりました、って感じ。

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

4.2

核兵器の暗雲による危機に世界全体が不安で厭世的な時期に多感な時期を迎えた少女の葛藤。友情の危機。両親との愛情の危機。
深い映画です。感銘を受けました。

ファイナル・アワーズ(2013年製作の映画)

3.2

巨大隕石が落下して衝撃波がやってくるまでの12時間。人間はどのように終末を迎えるのか。とても興味深い話で良くできた映画でした。安易に享楽に浸ってしまうより、大切な人に尽くすことのほうが生きた甲斐があり>>続きを読む

世界の終り(2013年製作の映画)

3.8

(ささいな発端から)サイバーテロで文明が破綻する。この設定がいい。巨大隕石とか大地震とかの天変地異じゃない。文明なんて脆いもんです(強烈な皮肉ですね)。
壊滅した都市から隔離された(閉じ込められた、と
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.1

いくつかの母のエピソードを交えての、とても内容の濃い映画でした。登場人部の造形がとてもていねいで彫りが深いので、行動やシーンに説得力がありましたね。ただし看護師、演技、料理の経験その他もろもろマヌエラ>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

回転する宇宙船の造形と内装がとてもよかったですね。豪華客船、ってわけです。遠心力を人工重力にしていると思いきや重力のオン/オフは瞬時にできるんだ.... じゃあ何のために回ってるんだろ。そのほうがかっ>>続きを読む

ロストID(2012年製作の映画)

3.7

なかなか面白かったです。知らぬ間に自分名義になっていた車で、身に覚えのないひき逃げ事件の容疑者で拘束されたコンサルタント。冤罪をどう晴らすのか?裏で操っているのは誰なのか?
簡単に逃げのびちゃったり、
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この自由な世界で(2007年製作の映画)

4.3

いろいろ考えさせられる映画でした。ブレグジットはこういう状況も原因の一つなわけですね。
主人公アンジ―の、母だったり娘だったり、被搾取側だったり搾取側になったりと複層的な立場がとても興味深い作品です。
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アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)

3.4

恋を捨ててキャリアのために頑張る女性記者の話。NYを舞台に、とかだとアリがちな映画になりますね。

舞台がアフガンなところが新鮮なわけです。スクープも命がけです。無鉄砲なあまり仲間にも見限られたり。そ
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