testimonyさんの映画レビュー・感想・評価

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.1

陪審員をテーマに、真実に迫ることの限界を示した作品。仮説を立てて、それをシミュレーションで立証していくプロセスを通じて、真実の輪郭を少しずつ明らかにする過程が面白い。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

オッペンハイマーの生涯を追体験する作品。

物語全体としては、時間軸を再構築しながら、オッペンハイマーの生涯を多層的に浮き上がらせるように構成されている。

SFではないので派手な映像的な演出はないで
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

テンポが早くてついていけなかったが、最後の方で一定の解説が入るので、それで少しは理解できた。

人間の醜悪さが生々しくリアリティーのある映像で映し出されており、この作品を特徴づけている。

映画でなく
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ヒトラーが心に住み着くほどにナチズムを内面化している少年が、それを克服していく話なんだけど、淡々と話が進んでいくからか、ジョジョの心の動きにあまり納得感が得られなかった。

あと、細かい演出にリアリテ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.3

カールとフランクは、社会的には捜査員と詐欺犯という対立した関係にあるけれども、お互いに孤独な境遇であることを知り、親密さを覚えるようになる。

孤独な彼らは、クリスマスを経るごとに心理的な距離を縮めて
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

南極での生活を追体験できるコメディ。

太陽の日の差し込み方(角度)が明らかに極地ではなかったのとか、みんなエリートなはずなのに言葉遣いが荒々しいところがあまり真実味がなく?となってしまった。

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.7

トントン拍子で話が進み、あちょっと感情移入しづらい感があった。
光る昆虫のレイがよかった。

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

4.2

マルタン・マルジェラ氏の生い立ちから現在までを辿るドキュメンタリー。

自由な創作を愛す彼が表現の場として選んだファッションの世界は、ブランドが成長するにつれ彼の表現を制約するものでもあった。いまはそ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.2

上っ面の情報で浅い推理をする刑事とは対照的に、金田一耕助は犬神家の始まりから取材して利害関係者の思惑を整理していく。
そんな真面目さを持ちつつ、知らない土地では持ち前のユーモア?で仲間を作っていく、仕
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(2023年製作の映画)

4.0

時代劇の合戦というと、家臣として殿に忠義を尽くすために闘うイメージがあるが、この作品では合戦中の兵士たちは内から湧き出る憎しみと、首を取って成功することに動機つけられている感じがしてリアリティがあった>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

電話の音声という限られた情報に基づいて、現場を頭の中で想像し、再現しなければならない電話受けのもどかしさを追体験できる。

ほとんどのシーンがアスガーのバストアップの映像だけで成り立っており、刻一刻と
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

秩序を破壊することで主人公を解放してくれる存在に思えたタイラー。しかし、タイラーも結局は厳格な規律を持つマフィア組織=秩序を生み出し、主人公がそれをコントロールできなくなるという皮肉が込められている。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

イタリアの自然を中心とした映像と音楽が美しく、懐かしい記憶に浸っているような気持ちになる。

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

音響、映像、脚本などの映像表現の要素がどれも必要十分で無駄がなく、緻密に構成されているので、ストーリーにどんどん没入していきます。

無駄がない分テンポは速いので、理解が追いつかないシーンもありました
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