Cerroさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

地下水道(1956年製作の映画)

4.4

天国と地獄は二粒の水滴のように似ていると思います。
どちらもそこまでの道のりは険しくいじわるです。
そんな絶望にまみれた汚物の中では、愛が自分たちをきらりと照らす光となる気がします。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

雨の日の部屋、犬、女性の鼻唄、ドアを叩く音、陽が差さない階段、湯気に塗りつぶされた廊下、柱の影、憂溢れる言葉。
なるほど。どこか郷愁を感じます。強いそんな思い出はないですが。
郷愁は実体のないものへの
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レイス・オブ・へブン 天のろくろ(2002年製作の映画)

1.7

ルグウィンが大好きなので鑑賞しましたが、彼女のファン以外は観ない方がいいと思います。退屈しますよきっと。

催眠の方法や服装などは違和感が凄くあって、ださい。

コスモス(2015年製作の映画)

4.5

なにもかもが神秘的な雰囲気で、全員が愛情という呪文をかけられているようでした。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

夢の中では彼女の美しい歌声は澄んだ音をたてて響きわたり、どこまでも行けるような気にさせてくれる。影が消え色が溶けだすと、光は死に、なにもない灰色の世界が永久におそいかかる。そこでは光を象徴する太陽も闇>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.7

そんな目で俺を見るなって感じ。
窓に写る現実。

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.0

酔いが覚めた天使は、ドブに捨てた花を胸ポケットにしまうのだろう。

エサ(2015年製作の映画)

3.8

探してる自分の桃源郷。
窓の外を眺め片足でフラリ。
考え方を変えれば天国。

緋文字(1972年製作の映画)

3.7

ウサギは撃たれるもの。子羊は導かれるもの。道は歩くもの。兵隊は命令されるもの。病人の死ぬもの。先住民は改宗するもの。虫は踏まれるもの。母親はしかるもの。お水は沸かすもの。鳥は飛ぶもの。ライオンはほえる>>続きを読む

悪魔(1972年製作の映画)

4.1

悪魔の所業が浄化であるならば、天使は口出しすることはできない。

ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド(2012年製作の映画)

5.0

その昔、カリブ海の小さな島ジャマイカで生を受けたもの。名はボブマーリー。
楽園目指すその貧しい島では平和を願う同志が殺し合う。同党勢力、二大政党。国が真っ二つに分かれての戦争。
見兼ねた彼はこのままじ
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シャイン(1996年製作の映画)

5.0

ピアノに生かされ、愛に殺される。そしてピアノに生かされて、神に耳をほじられる。聞きたまえと。

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.3

ジョーンの学生時代からお茶を汲んでいたのは女性。司会者がノーベル賞受賞者を呼集する時はgentlemenのみ。

そんな男性優位性を受け入れていた高慢なジョーに抱いた、悔やんでもどうにもならない乾いた
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.1

人に優しく。しかし優しさだけじゃ人は愛せない気がします。

恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.1

美しい沈黙と憂いあふれる言葉。
愛そのものではなく、愛の不安が人生を乱す。そんな感じやとおもいます