Cerroさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

(1954年製作の映画)

4.2

自分の感情に向き合うことのできない男と自分に素直な女。
悲哀や怒気すらも含めた自分の感情を大事にしたいですね。

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

5.0

ああ、あまりにも美しいあの物語はこうやって生まれたのか。自分の勇気さえも試されているように感じたあのシーンはこんな体験が元になっているのか。
指輪物語が好きでたまらないのでそんな風に感傷と言葉の持つ美
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

荒凉と沈黙と影の地に宿る精神は悲哀さえも超えています。
孤高の巨木が優しい影で世界を包む理想郷はあるのでしょうか。

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

ケーンは富、権力、名声、愛を手に入れたにも関わらず心は満たされない。
彼の生きる意味はなんなのかをとても考えさせられました。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.2

色が見える世の中と色のない世界。どちらにも良し悪しがあると思います。
白黒の天使は、汚い色でも魅力を感じるのでしょう。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

曲がり方がリアルすぎる🍄

日常の鬱はこれ程の刺激がないと晴れないのではないでしょうか。
このスウェーデンの奥地と同じくらい世の中も狂ってる気がします。

さすらい(1975年製作の映画)

4.7

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どうして人はさすらうのだろう。
孤独というのは心地がいいものなのでしょうか。

ドルフィン・グライド(2005年製作の映画)

4.5

DVD購入

青の世界。空を自由に飛んでいるような感覚。波というなんとも不思議な海のエネルギー。割れている波は内側から見ると、まるで草木生い茂る青い森のようです。
クリスタルボイジャーとはまた違う角度
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まわり道(1974年製作の映画)

4.7

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言葉の半分くらいが詩で構成されています。

無意味なまわり道にこそ出会いと別れがあり、ゆううつと不安感がある気がします。

カリートの道(1993年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

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カリートの道はどれだけもがき逸れようとしても行く着く先は血塗られています。
愛と友情を迫られ彼は友情を選択するも、彼の道にはそもそも友情というものは存在しない。

劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

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ヘムレンさんやスノークのお嬢さん、そして身軽なスナフキンとの出会いが描かれているので、大好きな話です。

空がルビーのように赤くなったり海が梅干しのように干上がった
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

Unextでレンタル

最後の計画も失敗に終わり、父は死ぬまで地下の臭いを拭い去ることができないのでしょうよ。

女は女である(1961年製作の映画)

4.4

prime video鑑賞。

女と男、悲劇と喜劇。ウソとホント、赤と青。間違いと間違い、沈黙と沈黙。
女性と男性を対比させたり類似的に表現したり、ゴダールの芸術が雲に包まれた月のように光ります。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

Netflix鑑賞

この世は闇だと思います。
水木しげるが言うてた

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.2

やらない善よりやる偽善という言葉につきます。
ビジネスの為にユダヤ囚人たちを集めたのかもしれないが、結果として1100人の人たちを救ったので誰もシンドラーを責めることはできないはずです。

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

4.7

DVD購入

フランソワトリュフォーの静かなユーモアが好きで、この映画にも彼の上品な洒落がところどころに散りばめられています。

女性を一人知ったらその後何人知ろうと一緒だと言うシャルリにとって、やは
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.7

DVDレンタル
悲しいかな、自由を求める人たちに対して抗議することに時間を費やす人たちがいたということ。

主は殺人や強盗は赦されるが、人種統合だけは決して赦されないとされていたこと。
そんな愛を説い
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

Netflixで鑑賞
ラスト30分くらいはスパイクリーの胸の内をポールの口を通してとことん投げつけられます。

ポールが戦時中に枯葉剤を受けたのとは別に結局銃殺されてしまうことに、彼の人生は戦争によっ
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

4.0

人が争おうが争わまいがエングリ川には中洲はでき、耕す者たちはそこで魚を獲りとうもろこしを育てながら命を全うする。
彼らが生きるには戦争など関係がないんだと思います。

デッドマン(1995年製作の映画)

4.5

U-nextで鑑賞
人は淡々と死に、生死に尊敬と感謝もなく、物語は進んでいきます。人生に意味などないのかもしれないと思わされます。

サウンドトラックがめちゃくちゃかっこいいのでそれだけでも観る価値は
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クルックリン(1994年製作の映画)

3.9

DVD購入

空気感や色合いが優しく暖かかったです。
サウンドトラックを歌っているcrooklyn dodgersがカッコいいです。

ジャングル・フィーバー(1991年製作の映画)

4.5

DVD購入
差別と逆差別の悪魔的ないたちごっこ。
スパイク・リーの怒りがひしひしと伝わってきます。
ラストシーンは胸に刺さります。

サウンドトラックは相変わらずかっこいいです。

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

5.0

DVD購入
漂流中のパイの感情はリチャード・パーカーに起因していて、リチャードパーカーはパイの守護精霊だったのではないでしょうか。
もしパイの恐怖や希望、勇気が目に見えるとしたら、きっとトラの姿をして
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都会のアリス(1973年製作の映画)

4.2

なんでもないようなシーンが多く用いられていて、小説を読んでいるかのようにゆっくりと時間が過ぎていきました。

旅は道連れですね。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

ドクターレクターのシナリオ通りに物語が進んでいる気がしました。

レクターに対する好評価には疑問です。僕にとってはただの気色悪い殺人鬼のおっさんです。

放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)

4.5

DVD購入
ピロスマニは社会に歩調を合わすことはできなかったが、彼のお金に縛られない自由な生き方に憧れます。

社会は勝手にもてはやし、切り離す。
いつの時代でも社会は芸術でさえも消費する。

グルジ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃカッコいい映画でした。
なにかをするたびに二人の服装がパンクになっていくのも見ものです。

男性優勢社会がルイーズのように過去を墓場まで持っていかないといけない女性を生んでいる。