にしくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

にしくん

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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.0

超特大ボリュームで描かれる本当の『ジャスティス・リーグ』。個々のヒーローがより深く掘り下げられて、キャラクターに深みと魅力が多いに感じられる。特にサイボーグとフラッシュのキャラの掘り下げは見所満点。>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

3.5

何かいるのに、その何かが中々出てこず、焦らされてるけど怖いという演出は、ベタだけどやっぱり良い。しかし、ただベタに見せるのではなく、その見せ方に妙があり。
『MAMA』とは本作の鍵を握る幽霊であり、ア
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.0

音楽ものと思わせて、そこに描かれている黒人たちの残酷な歴史。優れた音楽を作るのに、そこに尊敬は存在せず、お金の実としか見られていない現状が何とも辛い。
白人に対し、自分の立場を利用して徹底的に高圧的に
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.5

4K版をドルビーシネマにて鑑賞。劇場公開時に2回程映画館で観て、Blu-rayでも観て、そして22年ぶり劇場で鑑賞。
やはり凄い。渋谷の街中でガメラとギャオスが戦うシーンの迫力は半端じゃない。ドルビー
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ここ最近の作品に比べると終盤以外は派手さは控えめだが、原作にかなりリンクした作品となっているため、映画作品の中でもかなり本筋の色に近い作品となっているのが良い。
立場が違うからこそ共存できない家族であ
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水を抱く女(2020年製作の映画)

3.5

水の描写が美しく神秘的であり、同時に畏怖の念を抱かせる。水の精霊をモチーフにした物語が非常に興味深い。
ペッツォルト監督の作品を観るのがこれが3作目だが、やはり良い女優が出ていると映画が面白い。

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

やっぱり悪役に魅力がある映画は面白い。もちろん本作で言うならば新田真剣佑演じる雪代縁がそれで、前作で藤原竜也が演じた志々雄真実とはまた違った狂気を秘めているのが魅力的。
加えて肉体的な力強さの説得力も
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

3.5

ここまでの3作品の中では一番面白いかな。と言うのも、志々雄真実との決着を付けると言うシンプルなゴールに向かって映画が進んでいくから。
敵に負けて、修行して、かつて敵だったキャラも終盤味方として登場する
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.0

この後の『伝説の最後編』と合わせての作品なので、この作品単体では何とも言えないが、普通に楽しめる作品になっているのは好感が持てる。
前作よりも見せ場が多いし、アクションのスケールもアップしている。前作
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.0

原作も知らなければアニメも観ておらず、全く興味なかったものの、急遽FINALを観なければならなくなり、急いで鑑賞。
正直緋村剣心以外は誰が誰か分からないけど、その分何も考えず観れたのはプラス。アクショ
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名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

2.5

基本的にはテレビ放映の再編集なので、新規のナレーションが聞ける以外は、自分的には見所はなし。
これまでの赤井一家のストーリーや素性が分かりやくまとめられてはいるが、赤と黒のクラッシュ以降の話で構成され
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

現代のノマドとなったファーンの物語。孤独な彼女を支えたのは、同じ様に行き場を失ったノマドたち。
住む世界も、暮らしも大きく変わったファーンだが、同じ様なノマドに助けられながら暮らしていく。
新型コロナ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

成功を夢見てアメリカで奮闘する韓国移民の物語。不満や心配ごとを抱えながらも、激しく衝突しながらも、支え合っていかなくてはいけない。
なれない土地での生活に、ストレスを溜めながらも、家族が支え合い、それ
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.0

人間とタコの絆の物語。ドキュメンタリーであると同時に、ドラマ作品。
心が疲れた一人の男が、一匹のタコと出会い、生命の驚きに触れ、いつの間にか友と接するように、タコと触れ合う。
それにしてもタコの知性の
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ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(2019年製作の映画)

3.5

英雄か犯罪者か。偉大なサッカー選手の陰と陽が描かれる。小柄な身体に大きすぎる期待を一新に背負って、必死にプレーする彼の姿はプロサッカー選手として、多くの尊敬を集めるに値する選手ではあるが、大きすぎる期>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

ヤクザと言う生き方しか選ぶことが出来なかった男の悲しすぎる人生。社会の闇を必要悪として背負ってきたヤクザは時代を経て、今度は社会の闇として葬られようとしている。
家族がいなかった、一人のチンピラが、ヤ
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

4.0

女優たちに代わり危険なスタントをこなすスタントウーマンの生き様がカッコいい。危険なスタント一つをこなすために、どれだけ多くの準備をして、その完成度を上げようとしているか。
劇中に登場するのはほんの一瞬
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銀魂 THE FINAL(2021年製作の映画)

3.5

ひたすらに銀魂らしい映画。「笑いあり、涙あり」という言葉が最も相応しいアニメかもしれない。
基本的には原作の最終版を忠実に映画化しているので、アニメ版だけを追いかけている人には少し話が飛んだように感じ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.5

歴史ものとしても、法廷ものとしても、アンサンブルものとしても一級品の映画。軽快なテンポで描かれるアメリカの暗部に立ち向かった7人の被告人と弁護士の戦いは一瞬たりとも目が離せない!
公平であるべき法廷が
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.0

ハーマン・マンキーウィッツが『市民ケーン』の脚本を書きあげるまでを描いた実話モノ。ハリウッドの歴史に興味がある人は必見だし、業界の内幕を描いた作品としても面白い。
デヴィッド・フィンチャーの演出が見事
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.0

前作では「戦士」としてのワンダーウーマンを描いたが、本作では「一人の女性」としてのワンダーウーマンを描く。超人的なパワーに、美貌、地位、知識を持ってしても、彼女の心に大きく空いた孤独を埋めることが出来>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

フランス映画らしい音楽と映像が組み込まれたドラマ作品。人をよく観察する画家という職業は、一方で見られているという事実を浮き彫りにする。次第に心を通わす2人の女性は、孤独を埋め合わせるかのように愛し合う>>続きを読む

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

2.5

ギャスパー・ノエ流の輪廻転生。東京というカオスな街で血と精液とドラッグまみれの物語が繰り広げられる。
相変わらず目がチカチカする映像は、ギャスパー・ノエ唯一無二と言える世界観だが、如何せん流れるような
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.5

無知な人が信仰を振りかざし暴走している。この言葉が全て。女性への信仰強要が強まっていたその時代に、ファッションを通して自由を追い求める女性を描く。
信仰は個人の自由であるにも関わらず、それを強要する世
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.8

一足先に鑑賞させていただきました。
前年の『ブレッドウィナー』に続き、この映画が今年ナンバーワン!カートゥーン・サルーンは本当に凄い!!
アニメーションはステンドグラスのように美しく、神秘的。でもどこ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

完全に観客を置き去りにする物語と設定、キャラクター。ノーランらしいと言えばそうなのかもしれないが、さすがにやりすぎな気がするのは自分だけでしょうか?
もちろん観客に事細かに説明する必要は無いのですが、
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ジェラシー(2013年製作の映画)

3.0

フランス映画でロマンスを描いたモノクロ映画。モノクロの映像の中で繰り広げられる物語は美しく、観ているだけで楽しい気はする。
主人公の男は女性を愛することではなく、誰かを愛してる自分自身を愛しているかの
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シリアにて(2017年製作の映画)

3.5

戦場であることが日常という、私たちの現実とはかけ離れた、でもこの世界に確実に存在する残酷な現実。
爆音がすることではなく、爆音の距離で危険を察知する。いざという時の迅速な安全確保が日常にあるということ
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劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

3.5

テレビシリーズとは全く違う555の物語。80分という短い時間の中に555という作品が持つストーリー、人間関係、儚さ、切なさの全てが詰まっている。
エキストラ1万人を動員したラストシーンは圧巻の一言。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.5

個人の人生には社会問題が隠れている。スケボーに乗る彼らは、そうすることでしか自分の居場所を見出だすことが出来なかった。そんな彼らの今までの人生と、これからの人生が交差する。
負の歴史は繰り返され、それ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

スケボーに出会った90年代の青春の日々。お互いの事情は様々で、抱えている苦悩や悩みも違うけど、1つの友情を共に抱いて過ごしている。
自分の居場所があるということの素晴らしさを噛み締めながら、でもそこに
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劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4(2001年製作の映画)

3.5

テレビシリーズを観た上でこの映画を観ているので、最強フォームの登場には驚きなし。生を背負って戦うのか?死を背負って戦うのか?得たいの知れない驚異と戦うためなら倫理を超えても許されるのか?
アギトの物語
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劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(2002年製作の映画)

3.5

ライダー同士のバトルロイヤルは放送当時かなり熱中した思い出がある。前2作とはまた違う面白さや、キャラクター、ライダーデザインが印象的だった。
この劇場版は数ある結末のうちの1つとして非常に印象的。シリ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

映画体験の半分は音である。普段観客が気にかけることのない世界に光を当て、積み重ねられた歴史を知ると、映画がより楽しくなる。
私たちが普段何気なく聞いている音を、違和感なく映画に入れるためには、想像でき
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

青春時代の輝きはその瞬間だけ。その瞬間の経験が後の人生の糧となる。爽やかに、面白く、でも感動的な青春映画の新しい傑作。
自分の同級生はおろか、親友のことも分かっていたようで、何も知らなかった。大切なの
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.5

72分間、悪夢のように続いた銃乱射事件を実際の尺と同じ長さで、ワンカットで描く。無差別の殺意を向けられた瞬間、若者たちは何も出来ない。
家族への愛や将来やりたいことも一瞬で奪われてしまうという不条理。
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