にしくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

にしくん

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.5

前作では知ることが出来なかったすずさんの色んな感情や友情、優しさを新たに発見できる作品。その一方であのすずさんであっても戦時に女のすべき事をちゃんと考えている辺り、この時代の過酷さを垣間見ることが出来>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

一人の男の体に刻まれた歴史を描いた映画。男がたくさんのものを得て、でも最後には独り孤独になってしまう、その哀愁が強烈。その物語を描くには3時間半が必要であったことを、この映画を観ると納得することが出来>>続きを読む

ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.5

取り残された地、取り残された少女。少女として生きることもできず、未来も見えない少女の残酷すぎる現実。物語の鮮やかな色彩と彼女の生きる現実の暗い世界がその残酷さをより際立たせる。
多様な文化、伝統が行き
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一言で言うなら可もなく不可もなく。レイが何でも出来すぎて、正直緊張感と言うか、ドキドキ感が感じられない。パルパティーンの孫と言う設定は確かに面白いが、では皇帝の息子はなぜ反旗をひるがえしたのかも分から>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

1.0

この作品を作る意味はあったのだろうか?申し訳無いがどこを見てもシリーズのファンをこけにしてるとしか思えない最低の出来。間違いなく今年ワーストの映画。
相変わらず都合良く改変されるT2後の世界。人間が機
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.5

白鯨との闘いと言うよりは、困難にぶつかったときに人がどう行動するのか、人は生きるために何をするのかを描いた映画。自然に経緯を払わない人間には、自然から容赦の無い鉄槌が下る。
「白鯨」に隠された真実と言
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コマンドー(1985年製作の映画)

3.5

何も考えることなく、ひたすらシュワちゃんが暴れまわるのを楽しむ映画。あっという間に過ぎていくけどそれが正解。肉弾戦、銃撃戦、ナイフ戦、カーチェイス、まさにワンマンアーミーと化したシュワちゃんが楽しい。>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.5

報道とは、マスコミとは、記者とは、ジャーナリストとは何なのか。集団の中で声をあげることは出来たとしても、一人称にそれが変わった瞬間に意見を出すことが出来ない。それでは意味が無いのではないか。
現政権を
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.0

とにかく映像が凄い。ワンカット目からその凄さに驚かされる。この映画を観ると他の映画の映像が全て霞んでしまうほどに素晴らしい映像。
残念ながらそれを体感できるのはドルビーシネマだけだが、それだけの価値が
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

前作よりも超絶ファンタジー感が凄く出ていて、まぁ正直ストーリーとしては前作のアナとエルサの立場を少し変えたぐらいで工夫はあまり感じられないんだけど、それを気にさせないくらい圧倒的な音楽と映像の物量を放>>続きを読む

ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

2.0

昨日のT3に続き、久々にこちらも鑑賞。むしろこっちの方が酷い映画の気がするけどなぁ。
強引に今までの流れをやり直そうとして、説明も無しに訳の分からない展開に飛ばされるこちらの身にもなってほしい。リブー
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ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

10年ぶりぐらいに観た。未だに失敗作品扱いされてるけど、実は普通に面白い映画。もちろん、ツッコミどころがあることは否定できないし、女型のターミネーターは正直微妙だけど、この映画の面白さはそこではない。>>続きを読む

ボヤージュ・オブ・タイム(2016年製作の映画)

2.5

さすがに疲れた。生命と言うものを描いた作品ではあると思うのだが、それを地球の誕生から描くと言う壮大な物語。
地球にはたくさんの生命が躍動しており、地球は全ての生命にとって母である。しかし、地球にとって
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モールス(2010年製作の映画)

4.0

8年前に劇場で観たとき以来の鑑賞。久々に観たけど、前観たときよりもこの映画好きかもしれない。
ホラーらしさもあって良いし、映像もストーリーもキャストも綺麗。セリフは多くないけど、それがまた良い。音楽も
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少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢(2016年製作の映画)

4.0

笑いながらカメラの前で話す少女たちはしかし、残酷すぎる現実の前に罪を犯すしかなかった少女たち。家庭にも路上にも安息の時は存在しない。
罪を犯したのは確かに彼女たちだが、それだけでは解決することのできな
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.5

怒濤の映像とカメラと色彩の暴力。画面に映る全ての瞬間が脳天をぶち抜くようなインパクトに溢れ、一周回って笑ってしまいそうな程不謹慎なストーリーは中毒性MAX。
傑作かどうかは別として間違いなく今年観た作
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マニャニータ(2019年製作の映画)

2.5

最初の狙撃シーンは緊張感があって良いと思う。そのあとのシーンはひたすらに女の日常が描かれている。これがスローシネマなのかどうかは自分にはよく分からないが、あまり肌には合わなかった。
最後の最後になって
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グレイヴ・エンカウンターズ2(2012年製作の映画)

2.0

1作目の内容を全く覚えてないが、前作を映画の世界とする感じは「ムカデ人間」シリーズと同じ。
前半の茶番はダルすぎるが、後半の病棟の場面はまぁまぁ。展開は全くわけ分かんないけど。
多分明後日には忘れてる
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

離婚というヘビーなテーマをコミカルに扱いつつ、この映画のタイトルが「マリッジ・ストーリー」であることの意味を感じる。お互いの不完全な部分をどう受け止めていくか。不満が爆発するシーンは観ていて辛いが、同>>続きを読む

50人の宣誓(2019年製作の映画)

4.5

バスの中で起きる出来事は全てイランという国の縮図かの様。90分にも満たない映画の中にたくさんの要素が詰まっていて見応えも半端じゃない。
特に後半は一気にサスペンスの要素が強くなっていき、事件の裏に隠さ
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列車旅行のすすめ(2019年製作の映画)

3.5

何が現実で何が虚構なのか、複雑に絡み合っているストーリーの一つ一つは強烈なインパクトがあり、興味深い。物語だけでなく、登場人物も誰が現実で誰が虚構なのかも分からない。

湖上のリンゴ(2019年製作の映画)

2.5

少年の淡い恋心は、その地域に続く伝統の前では無力でしかない。そんな少年を描く一方で、好かれている少女の描写が殆ど無い。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

シビアにいくのかポップにいくのかが曖昧で話の落としどころがいまいちよく分からない。監督らしくポップにいくのなら最後までポップにすべきだし、「縞模様のパジャマの少年」ぐらいシビアにするなら頭からそうすべ>>続きを読む

ネヴィア(2019年製作の映画)

4.0

観光地として有名なナポリのリアルな姿が映し出される。女性にとって生きづらい場所であり、その中で必死にもがくネヴィアの姿が印象的。
過酷な現状であっても希望を捨てずに自分の道を選ぶと言う力強い映画。主演
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ディスコ(2019年製作の映画)

2.5

カルトと信仰の境界線とは何なのか、がテーマだと思うんだけど、何とも言えない。
得体の知れない不気味さみたいなのは確かにあるけど、どうだろう。ただ、カルトってこうやって生まれるんだと考えると怖くはある。
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.0

映画の内容とか、そういうのは関係無しに頭をひたすら空にして楽しむことが出来る良質B級映画。
サメ映画の王道と、絶妙な期待の裏切り方が楽しい。

グレタ GRETA(2018年製作の映画)

3.0

改めて思うけどクロエちゃんは細すぎず、肉付きが良い感じで凄く良い。
しかし映画自体は至って普通のスリラー映画。あくまで予想の範囲を出ることはない。良く言えば王道、悪く言えばありきたり。
そんな映画で頭
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ファイアー・ウィル・カム(2019年製作の映画)

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東京国際映画祭にて鑑賞。映写トラブルがあったのもそうだが、正直凄く眠い映画だった。単純に肌に合わない映画でした。ごめんなさい。

フラットライナーズ(2017年製作の映画)

1.0

オリジナルがあるみたいだけど観てないが、この映画酷すぎるだろ。スリラーとしてもホラーとしても中途半端。ストーリーも頭が悪すぎる。
何でそうなるの?って言う展開の連続で、例え2時間以内でも観ていて辛い。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

ビートルズを称える映画であることに違いはないが、それだけの映画になっていないか?結局はビートルズの偉大さを語るだけの映画になっているような気がする。
一方でそれでもこの映画が魅力的に見えるのはビートル
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

世の中の不条理や憤りがジョーカーを産んだ。彼しか成り得なかったのではなく、誰しもがジョーカーになり得るのだと言うことだ。例えそこに大きな痛みや苦痛が伴おうとも、そこに存在出来る居場所が有れば人はそこに>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

現実と虚構の区別がつかない男の姿を見ている内に、観ている側もその区別がつかなくなってしまう。これは現実なのか、それともルパートの思い描いた虚構の中にいるのか。
デ・ニーロはタクシードライバーとは違った
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

戦場に行くことだけが戦争ではない。庶民にとっての戦争を描いている。そこに生きる人たちの戦い、昨日まで当たり前のように存在していた人や物が次の瞬間には存在していないことの残酷さが辛すぎる。
キャラクター
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

7年ぶりぐらいに鑑賞。前回の時よりも色々感じることが多くて楽しめた気がする。ベトナム戦争と言う大きな闇を背負った男が、社会に馴染むことが出来ず、もがき苦しんでいる姿が辛い。
アイリスを助けるためと言う
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

予算が上がったためか、前作よりもアクションの量もレパートリーも増えている。相も変わらず、無駄にカッコいいのか良く分からない世界観も良いと思う。ガラス張りの部屋でのアクションは見応えたっぷり。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

キアヌがひたすらに暴れまわる。アクションをヨリ画の激しいカット割りで描くのではなく、ヒキ画で見せてくれるあたり、さすがアクション出身監督。