Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

父の秘密(2012年製作の映画)

3.6

消化しきれないほどの消失、悲しみに苛まれた父、その悲しみ、悲しみから湧き起こる怒りの行く末。

愛する人のためだったら何だってできたのにできなかった過去、矛の向け先がなかった過去。たった1つ残された愛
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.6

格差社会において、貧しいものが革命を起こしたとて、すぐに武力によって”秩序”が保たれる。

社会に潜む問題は、貧富の差だけではない。

私たちは、絶望のギリギリのところにいるのかもしれない。

メキシ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.5

高校生の女子の目線で描く、日本における難民問題、クルド人問題。

国のない”国”の人たち、”自国”では不当な扱いを受ける、しかし他国で難民として受け入れられるには壁がある。

じゃあどこでどのように生
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エルヴィス(2022年製作の映画)

2.5

史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの半生を描いた伝記映画。思ったよりもミュージカル要素少なめ。

そもそもエルヴィスを名前しか知らない私にこの作品の評価をする権利はない気がするので
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アンビュランス(2022年製作の映画)

2.0

マイケル・ベイによるカーアクションムービー。

アンビュランスがカタカナなので救急車じゃん、ってしばらくして気づいた。笑

これ面白いのか、、?私にはわからなかった。

カサブランカ(1942年製作の映画)

3.0

2度目。

1941年12月の親ドイツのヴィシー政権の管理下に置かれたフランス領モロッコの都市カサブランカを舞台にした戦争によって出会い引き裂かれる男女の姿を描いたラブロマンス。

Here's lo
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或る終焉(2015年製作の映画)

4.0

死期を待つ患者たちの在宅看護に従事する男の死への向き合い方。

静かに、淡々と、無駄に語らず、ただただ静かに流れる時間の中に、命の重みとあっけなさが描かれる。

今できることを精一杯やって生きる、それ
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47RONIN(2013年製作の映画)

2.5

18世紀初頭の史実「赤穂事件」をぶっ飛びアレンジしキアヌ・リーヴス+日本人が繰り広げる、ここはどこあなたは誰ファンタジー\(^o^)/

恥ずかしながら「赤穂事件」を知らずに見たのですが、知ってみたら
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母という名の女(2017年製作の映画)

3.5

生物学的に母であること=必ずしも母性を備えている、ということではない。

動機や目的すら曖昧な全てを奪い、壊す、その行動は母性だけでなく人間性すらない。

一方で、たとえ親子とて、女性同士(同性同士)
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ザ・コア(2003年製作の映画)

2.5

地球滅亡系映画の中でも前兆のトラウマ度高めな作品、そして向かう先は宇宙ではなく地球のコア。

冒頭シーンの衝撃度でかなり引き込まれるが、後半の展開はありがちかつ当時のCGや小道具諸々がいやいやコア行く
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.5

ドラマ発なんですね、というくらい単発でも楽しめました。

豪華キャストが次々とご本人役で登場し、何より彼らが本当に知り合い・友達同士みたいに和気あいあいと楽しそうに演じている姿にほっこり。

菜々緒の
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.1

1996年4月28日、オーストラリアのタスマニア島のポート・アーサーで起こった無差別銃乱射による大量殺人事件の犯人の半生にフォーカスした実録ドラマ。

軽度の障害を持ち、周囲からは”のろま”とばかにさ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

“刺され、誰かの胸に。”

アニメ業界を舞台に、アニメ監督と製作陣の奮闘を描いた物語。

アニメに救われた、とかそういう経験がないのと、作中で描かれるアニメが面白いのか面白くないのかよくわからなかった
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あなたのママになるために(2015年製作の映画)

2.0

頭の中ファンタジー系男子が乳がんによって余命宣告を受けた女子を描いたら。

美しい映像はたくさんあったが、スペイン独特の人間関係の距離感なのか、不要な官能的要素が多すぎた気がするし、人間関係の描き方が
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

2.0

アルモドバル監督の自伝的物語に脚色を加えた、監督の少年時代の母との思い出や、移り住んだバレンシアの村の記憶を回想する物語。

淡々と、地味に進むストーリーの中で描かれる幾つかの”印象的な”出来事でさえ
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私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

2.0

闇に葬った真実に向き合わざるを得なくなった完璧に見える女子の決意とその先。

完璧に見えるこの女子、心の中ではめちゃくちゃ毒舌だし姑息な部分もあるけど、体裁だけ完璧にして心に蓋をした姿がなんとも痛まし
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ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

2.0

スマホで繋がる人間関係、この世とあの世。

どう進むかわからない緊張感が続くものの、ラストはあっけなく終了。

“人は物を所有するのではなく、物に所有される。”という割りかしパワフルなセリフを言ってお
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おもかげ(2019年製作の映画)

3.6

あの日、あのビーチ、あの森にいることができたなら。

残酷なまでに悲しい事件を経験した母親の、時を経てもなお癒されることのないヒリヒリとした心情が、残酷なまでに美しい景色と独特なカメラワークで表現され
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キカ(1993年製作の映画)

2.5

癖あり登場人物達が入り乱れ合って繰り広げるぶっ飛びカオスな世界。

性描写もたくさんあるけどこの監督が描くといやらしくなくてどこか爽やかなまでに解放的。笑

ストーリーのロジカルさ?そんなもの関係ない
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

2度目。

スペイン内戦を背景に持つ1944年のスペインを舞台に、残酷な現実と少女が幻想するダークなファンタジーが交差する。

白紙の絵本を開くと次々と"物語"が現れるように、現実でもこの先なにが起き
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スマイル(2022年製作の映画)

3.5

薄気味悪い笑顔に取り憑かれて死んでいく人たち、その現象に翻弄される精神科医。

衝撃度高めの予告編で話題になっているとかいないとか。

その笑顔の裏にある真相とは、、?

ヒーッてなる感じのホラーでし
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グレートウォール(2016年製作の映画)

2.0

CG満載の世界の中で、中国人とマット・デイモンがクリーチャーと戦うトンデモアクション映画。

ご無沙汰しております。現在海外におりなかなか久しぶりなレビューがこちら。

トンデモ設定のトンデモ作品なの
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カンパニー・マン(2002年製作の映画)

2.5

近未来のアメリカを舞台にした、ハイテク企業のスパイ活動に巻き込まれた男の行く末。

雰囲気めちゃくちゃ好きでした。

ストーリーはちょっと難しい?というか、種明かし部分の弛緩が悪いというか、盛り上がり
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.9

2009年10月3日の米陸軍史上最も過酷な戦闘、アフガニスタン戦争における「カムデシュの戦い」を描いた実話。

カムデシュの戦いとは、アフガニスタンにおける米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされ
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十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)

2.0

プラダを着ていない悪魔でもない平安時代の女子、弘徽殿女御(こきでんのにょうご)に感化される現代のダメ青年が成長するファンタジー。

まあめちゃくちゃチープなので平安感全くなしですが、強め女子な弘徽殿女
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2:22(原題)(2017年製作の映画)

3.7

飛べないパイロットと踊れないダンサーが、2:22の不思議に翻弄されるSFロマンス。

繰り返す夢、繰り返す現実、そこに見出されるパターンの意味。

美しい映像、美しい音楽、独特で不思議な世界観に魅了さ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

1.5

早く何か起こってよ、カモーン!って感じのスローな何も起こらない系アート作品でした。

登場人物の誰かや誰かの一言にでも共感できれば感想は違ったかもしれないです。

画に関しては、黒の深みが薄くてただカ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

豪華キャストが日本の新幹線を舞台におとぼけ爆走する運命に纏わるアクションコメディ。原作は未読。

こんなブラピ楽しすぎる。こんなアーロン・テイラー=ジョンソン好きすぎる。

日本が舞台なはずが全然日本
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355(2022年製作の映画)

3.7

第3次世界大戦を止めるのはgirls!!!

あるブツを巡って、アメリカ、ドイツ、イギリス、コロンビア、中国の女性エージェントが敵の敵は味方論法で結束して男たちをぶっ飛ばす。

この世は不公平だし、ど
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.5

邪悪なのはどの子だ?と推察しながら見ちゃうタイトル。

割と淡々と静かにじわじわ進むのでややスローに感じてしまった部分もあったが、目がぐるぐるしたりする衝撃度高い画や音などによるホラーっぽい演出もあり
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ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.5

BOOM SHAKALAKA!!

一生に一度の右回子供時代とそれを家族で楽しむ素晴らしさ、親子愛、兄弟愛が詰まったクリスマス映画。

1作目の子供たちが大人に。

子供たちの表情や動きがとにかく可愛
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ブラインド・デート(1987年製作の映画)

3.5

まだ髪の毛のあるブルース・ウィリス演じる男が酒乱の美女に振り回されてボロボロになっていく(けど一応ラブ)コメディ。

この監督の作品、基本的に設定がどこかぶっ飛んでるのと、日本人への偏見がすごい。笑
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

5.0

2度目。お気に入り映画見直し。

NYのアパートで出会った孤独で奔放な美女と孤独でジェントルな美男のキュートでおかしなラブコメ。

オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパードの組み合わせは映画史に残る
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

大学を中退し職もなく未婚で子なしの34歳女子の人生最高の夏。

今この時代に生きる女性が直面する様々な問題を、かなり生々しく、だけどナチュラルに、それでも鮮やかで爽やかな笑いに変えて描きまくる。良い意
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スウィッチ/素敵な彼女?(1991年製作の映画)

3.7

女たらしで男性至上主義のクズ男が、天国と地獄の狭間の試練として女性になっちゃうコメディ。

見た目はめちゃくちゃ綺麗な女性、だけど中身はクズ男のままww しかし謎の母性のようなものを発揮したりして面白
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ブロークン・ハート・ギャラリー(2020年製作の映画)

1.5

デブス(👈失礼)で精神年齢低いサイコパスなヒロインが暴走するラブコメ。

多分ヒロインの色々が全て苦手。色々今時っぽいんだろうけど、こんな尖ってる必要あるかな。何歳の設定なのかわからないけど言動が自分
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