キングボブさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.1

三部作の完結編。
「アンブレイカブル」からは19年がたっている訳だが、この時からM・ナイト・シャマラン監督の頭にはこの構想があったのだろうか…。

ヒーローものというには暗く地味な気がするが、やはりこ
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.3

4つの世代がチャプターによってそれぞれ描かれる壮大な愛の物語。

人生に起こりうることは必然か偶然か…。
個人的に後者を信じる自分にとって、今作で描かれる運命的なストーリーは非常に感動的であった。
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

アカデミー作品賞にノミネートされていたため、3月公開を楽しみにしていたが、緊急事態宣言のための延期により、ずっと心待ちにしていた。
少しハードルを上げすぎたかも…。

「若草物語」を全く知らずの鑑賞で
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

4.0

女子の陰口って怖い…。
みんながみんな自分を守りたくて、誰かに取り入るために誰かを陥れる。
女子のスクールカーストって、アメリカでは本当に凄いんだろうなあ…。

レイチェル・マクアダムスは同じ年に「君
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.5

だいぶ前にclipしたのだが、Netflixのため今まで見れず…。

このキャストで面白くないわけない。
サミュエル・L・ジャクソンはさすが!
シリアスな役もコメディもなんでもこなせる。
ゲイリー・オ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.7

6月の締めは記念すべきFilmarks 800作品目。

ジブリの名作を劇場で観られたことに感謝したい。
個人的にジブリ最高傑作に。

オープニングの久石譲の音楽で一気にこの世界観に引き込まれる。
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.4

話題の短編ショートフィルム。

10分間のワンシチュエーションでとてつもない緊張感と絶望感を味わえるのは確か。

もがけば滑るが、そのままにとどまることもできない…
確実に近づく死のにおい…

ただス
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.6

心が震えた…。
サッカーW杯でのフランス優勝の歓喜があればこそなおさらだ。

アメリカでの白人警官による黒人男性殺害事件を思い出す。
なぜ人種の違い、宗教の違いでこんなに争う必要があるのか。

ヴィク
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.1

兵器として作られた無敵のロボットが、人間の子供と友情を育む…
「天空の城ラピュタ」や「ドラえもん鉄人兵団」などでも扱われたが、今作のロボットは非常に愛嬌があり、それこそ小さい子供のように可愛い。

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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

4.4

音楽映画は本当に良作が多い。

今作も才能はあるがなかなか芽が出ず、きっかけを掴んでいくサクセスストーリーかと思いきや、人生において大事なものってなんだろうという深いメッセージも。

これだけ裏切られ
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.5

クリント・イーストウッド作品の中でも、非常に重たい雰囲気の映画。
ポール・ハギスが脚本を書いているから余計なのかな…。

ロッキーのようなボクシング映画と思いきや、これは非常に大きな愛の物語。
ラブス
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サンダーロード(2018年製作の映画)

4.1

笑いもあり涙もあり、テンポのいいストーリーなのだが…全てが非常に惜しい気がした。

不幸ばかり背負い込む不器用な警察官。
母親がなくなり離婚調停中。娘も取られ職も失い…。

最初のダンスがもっと効いて
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EXIT(2019年製作の映画)

4.4

韓国発のコメディ要素多めのアクション映画。
「新・感染」でも思ったが、特にその理由や犯人との攻防などを描くのではなく、とにかく逃げるということに焦点を当てるというのが韓国は得意な気がする。

手に汗握
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思いやりのススメ(2016年製作の映画)

4.4

人生はクソだ!
でもそのクソを誰かが拭ってあげれば、少しだけ未来は輝きだす。
「思いやりのススメ」とはなかなか深い邦題が付けられたと感心した。

そしてまさか立小便のシーンで感動させられるとは思いもし
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.4

ドイツの本格的ミステリーと思いきや、その裏に潜むナチスの闇…。
卍が出た時は正直鳥肌が立った。

報復が果たして正義なのか。
それは非常に難しい問題であり、本当に多くの作品で取り上げられたテーマでもあ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.7

Fuckin’ ideology!
と叫びたくなる。

朝鮮戦争を扱っているだけに「トンマッコルへようこそ」に近いものを感じた。

タップダンスの話なので、明るい話と思いきや、非常に根が深く胸を締め付
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スティング(1973年製作の映画)

4.7

この時代の作品は、名作と言われていてもあまりハマらないものが多いが、これは面白かった!

最近のやたらと凝っているドンデン返しものに比べたらシンプルな感じはするが、それでもしっかり騙されたし、スカッと
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.4

監督がラッセ・ハレストレムから代わってしまったことで少し不安ではあったが、終わってみれば大満足の作品であった。

こういうシリーズの場合、何か変化をつけようと迷走してしまうことが多い気がするが、犬の輪
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嵐の中で(2018年製作の映画)

4.9

オリオル・パウロは天才だなあ…。

「インヴィジブル・ゲスト」や「ロスト・ボディ」で質の高いミステリーを経験したが、さらにタイムループというSF要素を加えての今作は、本当に隙のない脚本であっという間の
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.4

ピクサー繋がりで、ディズニープラス第2弾。

開始10分が本当に泣ける。
こういう映像はピクサーは実に上手いなあ…。

風船で家を飛ばすなど無理の多い設定なのであるが、それをあまり無理と感じさせないの
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.3

ディズニープラス開始、初鑑賞!

これはディズニーアニメの中でも、完全に大人向けだと思った。
「トイストーリー」のように1人の人間が幸せになれるようにという設定を、感情という目に見えないものを「シュガ
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

4.1

泣ける映画でよく紹介される作品であるが、実話ということにビックリ。

我が子を救いたいという願いから、献身的な看護を続ける母親と、銀行マンなのに1年で医者よりも病気に詳しくなってしまう父親…。
その思
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もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

4.0

この邦題だと完全にタイムループものであるが、全然違う…。

笑えるし感動もできて、最後まで楽しめるのは良かったが、果たしてこのリモコンは万能かという問題が。
ドラえもんの「独裁スイッチ」のように、なん
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あまり得意ではないスコセッシ監督作品…。
その中では非常に楽しめた作品であった。

ただ正直、途中までは何がなんだかさっぱり分からず…という感じはある。

精神病棟ということで終始重苦しい雰囲気ではあ
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.7

久しぶりに観たなあ…。

クリント・イーストウッド対ケビン・コスナー。
こんなの面白いに決まってる。
クリントはまあさもありなんという役柄だが、ケビンの悪役というのも新鮮。
そしてその悪役に感情移入さ
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.9

医療版「いまを生きる」といったところだろうか。
どちらもロビン・ウィリアムズということで、やはり名優だったんなだなあと改めて感じさせられる。

凝り固まった伝統ではなく、本当に親身になって患者を見るこ
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.3

ティム・バートン監督の作品はどれも独特すぎて、「チャーリーとチョコレート工場」や「アリスインワンダーランド」など正直訳の分からないものが多い。

ファンタジーなのにシュールで少し怖い。
といったところ
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ドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994年製作の映画)

3.8

多分劇場で見た最後の作品かな。

敵も非常に残忍で、ストーリーとして緊張感があるところはすごく良かった。

魔界大冒険や西遊記に続くパラレルものであるが、設定としては難解で、子どもはなかなか理解に苦し
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.8

広瀬すずは凄い!
この年で天海祐希に負けない演技をしている…。

最後の演技からの流れは圧巻で、非常に感動的であった。
アメリカの「ピッチパーフェクト」などにも負けない素晴らしさ。
しかも実話ベースと
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ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

4.6

ディズニーDXでの配信が終了ということで急遽鑑賞。
想像以上に良かったなあ。

普通では海に入ることさえもトラウマになってしまうだろうに、また海に返り咲くベサニーの強さ。
実話というのだから凄い。
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ドラえもん のび太の日本誕生(1989年製作の映画)

3.7

記念すべき大長編10作目。

初期と比べても絵がだいぶ進化してきている。
家出のくだりから七万年前の世界に自分たちの楽園を作るあたりは夢いっぱいで、当時子供ながらに憧れた。

設定も非常に素晴らしく、
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キスキス,バンバン(2005年製作の映画)

4.1

「ナイスガイズ」によく似たテイストだと思ったら、同じ監督だった。
ロバート・ダウニーJrの薬物依存からの復活の作品であり、さらに今作がきっかけで「アイアンマン3」の監督にも抜擢されたということで、2人
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

3.8

シリーズ第1作目。
全てはここから始まったんだなあ。

これまでに2回もリメークされているほどの名作。
最後のシーンは、やっぱり非常に泣ける。

ただ…原作においてもう一つ感動的なシーンがあるのだが、
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ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年製作の映画)

4.2

シリーズ2作目。
昔から好きだったけど、個人的に1番好きかも。

今作はとにかく熱い友情の物語。
地球には一切関係ないところで、ドラえもんとのび太が命をかけて戦う姿。
そしてあまり出番はないが、3人が
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.4

これは当然泣きますよ。

テーマは『優しい嘘』
このテーマの作品は数多く存在するが、そりゃあ泣けるに決まっている。

ただそれよりも今作の素晴らしいところはフランキー。
いじめっ子リッキーとのやり取り
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.1

これは映画というよりも、飛行機がハイジャックされ、墜落するまでを再現した映像といったところだろう。

9.11といえばワールドトレードセンターに突っ込んだ二機とペンタゴンに墜落した一機(あまり語られな
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