やっぱり濱口竜介の描く「人間(特にどこか女性や家族と通じ合ってそうで合っていない男性)やその「場所」が好きだ。
“バランス”“水は低い方へ流れる”
含蓄ある言葉とカットの妙ながら、その最後のインパク>>続きを読む
ストーリーの展開に意外性は無かったけれどもやはりヴィルヌーヴ侮れない、素晴らしかった。IMAXで見直したい…
“イニョン” 袖触り合うも多生の縁
会話中の言葉や余白、繊細な表情の変化にまんまとやられてしまい、静かにじわじわと涙が。誰かと親密になること、関係性を築くこと、その意味や価値について再考させられる。私>>続きを読む
Grimesが出てきて驚きつつ、「複雑な作品がヒットするとすごくうれしい メインの客層は実験性に寛容なんだと思える そういう時人間への信頼が生まれる」と語っていて、とても共感…小島秀夫に限らず芸術に対>>続きを読む
パルコ劇場で念願叶い、余韻に包まれながら帰路中ずっと映像と音楽について考えていた。自然の二面性を描いたという“悪は存在しない”と“GIFT”は、どちらも自然を変換した言葉と濱口竜介が述べていて納得。自>>続きを読む
ソンソック出演作コンプリートすべく鑑賞。マブリーとソンソックの対決痺れた
いわゆる『怪物』や『CLOSE』のあの2人にも近しい2人だけの親密性というものを他者から崩されるだけではなく、自分たちで理解しきれずにいた子ども時代から、大人になるにつれて変化していくさまは好みだった>>続きを読む
2人の秘密を他人に曝け出される恐怖よ。
会話がユーモアに富んでいて、退屈しなかったしソン・ソック素晴らしい…。
こういう役も良いけど、私の解放日誌や殺人のパラドックスの寡黙な演技に惚れていたから若干の>>続きを読む
“最近、人と会いたくない。会うとしなくてもいい話をするから”
“同じ話の繰り返しに本心なんてありえない 同じ話も記憶でするものでしょ 本心を話すわけがない しかも真剣な表情を保ちながら それって変よ一>>続きを読む
ずっと悪夢にうなされている感覚。思ったより胸糞悪くて、日曜の夜に見る映画ではなかったな…誰かが言っていた「人生って所詮ガチャ要素強めのクソゲー」っていう感想に共感。
アリ・アスター監督本人の「ユダヤ人>>続きを読む
誠実なケアとシェアへの眼差し。この一言に限る。松村北斗の演技を初めて見たけれど、目の奥の光がどんどん変わっていく様子に心底惹かれた
どうにか傷付かないように、自分を守るために”無関心“という仮面を被>>続きを読む
小島秀夫が絶賛していたので先日思い立ってレイトショー鑑賞。小島秀夫の批評『「ゴジラ」x「永遠の0」+「三丁目の夕陽」』っていうのが気になって相容れない要素が2つも入ってるやん。てなってたけれども、神木>>続きを読む
フィリピン版エブエブ…。めちゃくちゃメタ表現で、理解に劣るシーンもありながら、なるほどねとなるシーンもあり、どっちつかずな鑑賞後感。それでいてレオノールの映画監督としての人生と母親になってからの変化、>>続きを読む
劇的なことは何も起きないけれど、日常とシームレスに創作することの豊かさがシンプルに感じられて沁みた。
知り合いのアーティストが、「人とのかかわり、彫刻、アート、日常生活、時間、庭など、ありとあらゆる要>>続きを読む
あっという間にエンドロールに入って、じんわりと心に沁みる映画だった。
さり気ない笑いを誘うセリフや、ジム・ジャームッシュのdead don’t die を見にいく様子も面白かったし、ユーモアあるもの>>続きを読む
本読み、リハーサルを通して、特定のいくつかのシーンが何度も繰り返される。それらのシーンの区切りが徐々に延長されていき、脚本への解像度が上がっていく。
セリフも魅力的だったけど、声色、表情、身振りの変>>続きを読む
インタビューの回答におけるインテリジェンスぶりが半端じゃない…あんな映画を生み出すんだからそうだよな。見て良かった
初めてリアルタイムでWim Wendersの新しい作品を映画館で鑑賞できた喜び。何時間も見ていたかったくらいに美しくて儚くて眩しくて良い意味で素朴で、何よりも親しみを覚えた。木漏れ日の芸術描写も凄く良>>続きを読む
職業高校の生徒に実習という名の詐欺まがいの搾取。数字にがちがちに縛られ、自分たちのお金に影響するから動かない学校・上層機関。社会構造が歪んでて、まさに今の日本社会も通じると思ってしまった。唯一の希望は>>続きを読む
生きてて本題を話さずに、曖昧な形で言葉にしてしまうことは多くて、人間関係においてはもとより、政治性や社会性のある話題もしかり。イランの情勢について薄々知ってはいたけれど、そこでもやっぱり音楽、歌を歌う>>続きを読む
CLOSEを想起させる10代のストーリー。クィア、家族、学校、ヒロインはもちろん、大人たちの様々な視点のシーンが組み込まれていて、その展開や気持ちの読めなさに、映画の醍醐味ってこうだよな〜と感じた。「>>続きを読む
映像中においての光の映し方、カットがすごく好きだった。誰かにとって些細なことでも、誰かにとっては重大なことであって、それを分かり合うことの難しさ。知ることに深い意味はないと言いながら、2人の関係にラベ>>続きを読む
3年ぶり?ぐらいひさしぶりにみなおした。まだ数えるほどしか観られていないけれど、今回は時間が過ぎる、ということについて考えさせられた。時が経てば私たちは否応なしに変化せざるをえない。いつまでも過去の一>>続きを読む
ジブリテイストをこれでもかと集めて、それらをギュッと凝縮して詰め合わた「注文の多い料理店」のような集大成。というかこれが宮崎駿の脳内か…。
日々心穏やかに過ごせたら良いけれど、そんな訳にもいかず、呼>>続きを読む
こどものころの周りの兄弟や親の言動が、蘇ってはこういうことだったのかもと気付かされ、深い余韻があった。あと自分もいまそんな言葉や行動の意味が分かってきたからのも一理あると思う。
断片的だったから、か>>続きを読む
ユダヤ系ニューヨーカーたちがカメラに向かってじぶんたちの体験談、食事だったり家族、哲学、そしてホロコーストの思い出を語るアケルマン流の野外劇場、良かった。
言葉と映像の関係性についてなんとなく考える>>続きを読む
今めちゃくちゃ「あの時違う選択をしていたら」と考えては、まあ今の苦悩も宇宙の寿命に比べれば大したことないんだといつか見たフランス映画の台詞が脳内をよぎっていたタイミングでのマルチバース話、面白かった〜>>続きを読む
ケンタみたいな良い明るさ持つ人、なかなか居ないから見ていて凄く良いな〜ってなった。
「あれぐらい余裕っしょ」
「あれ余裕じゃないやつだよ」
こういうやり取りグサっとくる。
思春期のリアルな親から離れたい、自由になりたいっていう感情、すごくわかるし、それを経た後のやるせない感情もすごく共感だった。Timothyまた良い味出しますね〜
韓国にいる姉から薦められていて、やっと日本でも上映されたので鑑賞できた。
直接的に語り合わず、様々な手段で互いに感情を表現していく様が生々しくて良いなあと思える時と、う〜ん、、と引いてしまう時もあっ>>続きを読む
かなり序盤からこれは見る必要があるのだろうか、、と思ってしまうほど怠惰な感じ。ヒロインのあの自信満々で周りの人々を卑下する様子、既視感あるな〜
待ちに待ったルカ・グァダニーノの新作!ショットが最高!人を喰うことは、リアルな世界でのなにかしらの隠喩に思えた。
タバコを吸うTimothy(目の保養)をまた見れて良かったし、WAVES、Mid90>>続きを読む
とにかく映像綺麗。
ロアクのあの家族の間でのやるせない感じ、凄く共感できるし、パヤカンとの絆が芽生えて心が変化していく様子がたまらんかった〜
日常のカット、ずっとBGMが無いこと、映画の終わり方、全てにリアリティーがあった。生活音だけが鳴る世界を観ながら、ケイコの無音の世界も同時に想像する。
松浦慎一郎の泣きの演技がめちゃ自然でつられて>>続きを読む
社会的な部分を絡めつつも、どうしても「割り切れない」部分を多角的な視点で執拗なくらい丁寧に描いていてすごく良かった。特に今年に入ってから、女だからこうあるべき、女として生まれたことで起こる社会生活上の>>続きを読む
2回目の鑑賞。1回目は、高校の時TSUTAYAで借りて見たけど、あの時とは全く違う感覚で見ている自分がいて自分の価値観、考え方の変化に気づけた。
オリヴァーの一個一個の表情が良い、アーサーの言葉も印>>続きを読む