あだちさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

昔ツイッターでよく見た
「“努力すれば報われる”に代表される、この世界は何かしらの正しい力によって動かされているという考え方は公正世界信念と言って、この想いが強い人間ほど、弱者や貧者に対して容赦しない
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真白の恋(2015年製作の映画)

4.7

脚本が良くて演出がよくて演技が良くて完璧な映画。映画づくりの教科書にします!

まずメインの二人がもう、古今東西映画の中でもベストカップルかくらいにキュートだった。

そもそもは主役の佐藤みゆきさんを
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.4

大好きなご近所サイコホラー。最近だと黒沢清の「クリーピー」。

引っ越した隣にキチガイが住んでるかも知れないという恐怖は人類の根源的テーマであり、また流浪の民ユダヤ人の一大テーマだったのかもしれない。
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.9

最後のロレックスの見せ方よ。笑いと涙が同時にきた。

キム一家の存続という目的の為だけに存在している北朝鮮という国はある意味ディズニーランドのようでもあり、国民みんながキャストだ。

決して夢は壊しち
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.8

ドグマ95映画。
欧州(ベルギー?)の労働者ってこんなひどい状況に置かれてるのか。
普通に広い家住んでるのに、1000ユーロ(約12万)のボーナスにあれほど喘いでるのとか、日本との感覚の置き換えが難し
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.5

1シーケンス主人公とゲスト1人。それが一つの点になってラストへ結ばれる。すごくわかりやすい構成。
ジム・ジャームッシュそんなに観たことないけど割と点で作っていくタイプな気がする。

てっきり虹の彼方へ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

スパイダーマンの基礎知識がなかったおかげで、あの切り替わりのシーンは鳥肌立った。いや、なんとなくはわかってるんだけど、あのワンカットのカタルシスはすごいよ。ギレンホール最高!

でもでも、そんなことよ
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やっぱり契約破棄していいですか!?(2018年製作の映画)

3.6

自殺を外注したものの死ぬ理由がなくなってしまった青年と、その請負人で売れなくなってもう後がない殺し屋のおじいさんによるチェイス。

もう企画の時点で面白い。

ただこの企画に対して90分がちょっと長か
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

ラスト、木陰をナメていくカメラワークを見た瞬間タイトルのOnce Upon a Time...の意味が鼻の奥にツーンときて涙が止まらなくなってた。

シャロン・テートのことを始めて知ったのは、たぶんビ
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

単なるケヴィン・スペイシーアイドル映画「スポーツマン山田」の野村監督作品とは思えないくらい、芯のある“山田”描写だった。

坊ノ岬沖に山田が撃沈される冒頭のスペクタクルと
小さな会議室の中に二重三重の
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.2

3で完璧すぎるラストを描いた上で、あえて4をやるとしたら...これはこれでまた素晴らしいエンディングだった!トイストーリー最高!

子供にそれを要求する事がこの映画において、というかピクサー作品全体に
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羊の木(2018年製作の映画)

4.0

全篇を覆う不穏な空気とは裏腹にひとつまたひとつと灯りがともっていくというツンデレ映画。

火花(2017年製作の映画)

1.4

ドラマのいいとこをさらっとまとめたダイジェスト映像と言った感じで、確かにまあ無くても成立はするよねというシーンや登場人物は全て削られてる。

が、しかしその行間を丁寧に描くことによって匂い立ってくる焦
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

ちょっと近い話で「容疑者Xの献身」もあって、原作としてははるかにあちらの方が見事で、こちらはかなり無茶苦茶な話なんだけど、このキャストと演出でやると、まあそういうこともあるのかなと思えてしまう不思議。

贖罪(2012年製作の映画)

3.9

黒沢シャドウ
黒沢シェード
黒沢カーテン
黒沢カーウィンドウ
黒沢チェイス
黒沢廃墟
黒沢ビニール養生
黒沢突然の暴力
黒沢人間味の欠いた会話
黒沢彩度の低いカラコレ
黒沢全く生活感のない住居
黒沢や
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.1

東京で椅子になる人

東京と戦争する人

東京のスイッチを押す人

東京と孤独にまつわる3篇。
ロストイントランスレーションとはまた違った趣きで東京が観察できる。
あと世にも美しき蒼井優が観れます!

バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.7

ある時代以降、五感の中で視覚にウェイトが偏りすぎてる気がする。みんな眼鏡してるし。