あだちさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.2

二度出てくる象徴的な線。その内と外。

めちゃくちゃ面白かった。
是枝作品を観るといつも「決めつけんな」って言われてる気がする。

恐らくは甲なんだろう。いや、乙はあり得ないとしても、甲とも言い切れな
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.8

最後の選択、まさにホームカミング!

「スパイダーマンってどういうヒーローだっけ?」の原点に帰る名ラスト。

SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜(2010年製作の映画)

4.0

3作ともラストシーンが大好きすぎる。ドラマも観たい。

1に引き続きヒップホップと一般社会が出会った時に発生する交通事故的気まずさの描写がめちゃくちゃ上手いけど、レペゼン〇〇というワードが割とすんなり
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SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

4.4

マイティが気になりすぎて2作目飛ばして見てしまった。HIPHOP的にもドラマ的にも圧倒的にグレードアップしてるし、今作も神がかり的な長回しが複数。

こういう搾取の構造って特に美大とかにいるとすごい聞
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

4.2

エンドクレジットに入るまさにその瞬間に胸に熱がじわーっとくる映画は間違いなく傑作。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.8

ど変態。チープとキッチュで走り抜けてる笑
たぶん一箇所でもマトモだったらバランスが崩れる。

説明できないけど、メリウスの時代の奇術的な映画の楽しみ方が再現されてる気がする。純粋に目が楽しい。

ヤン
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

1.6

巨人描写がかなりエグくて生理的にやられる。これだけで進撃の映画化としては充分及第点に達してるとも言える。

一方で人物の絡みはとにかく寒い!ちょっと藁の楯と同じものを感じた。あれは社会派気取ってる分余
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劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日(2012年製作の映画)

2.0

テレビシリーズの大ファンだから期待大で見たわけだけど、結構序盤から普通に劇映画になっちゃってて、それやっちゃったらこれまでのシリーズでやってきたことが台無しじゃん。

で、全身を掻きむしりながらもなん
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私は貝になりたい(2008年製作の映画)

3.0

「私は貝になりたい」っていうのは人間世界の暗部に晒され続けた男による最大級の絶望の言葉だと思うんだけど、出てくる人間が仲間由紀恵を筆頭に割と高潔で生きる力全開。こりゃ貝にはなれないわ。

ラストの思わ
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

2.7

序盤特に原作のシズル感が再現されててかなりいい。このローマセット使って30分のテレビドラマでやってたらめちゃくちゃハマってただろうけど、長編だとやはりきつい。

しかし、勝算がハナから無かったわけでは
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.0

前線になればなるほど、戦いは政治性から離れていき、それは戦い自体の価値を失っていくことでもあるけど、その虚無空間でこそ個人としての価値が最も明暗くっきり発揮されてしまうというのが切なかった。

人間の
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

世界の片隅に小さな灯りがともった瞬間にエンドクレジット。

悲壮なようで鑑賞後感はオデッセイとかに近い。と言ったら言い過ぎかもだけど、はっきり人間賛歌なんじゃないかと僕は思いました。
しかもパルプフィ
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

3.1

泣きはするけど、過去の名作の余熱で泣いてるのであって、この映画はその記憶を呼び起こす機能しか果たしてない。なんならこの並びで見ると意外と感動しないな〜っていう妨害要素すらある。

ポスターの"いっしょ
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

とにかくシガーのキャラクター。
ハビエルバルデムの顔面力と、家畜銃で通りすがりに会う人全員殺していく悪役ポテンシャルに痺れまくった。たま〜に殺さなかったりするから余計スリリング。
こういう全く異なる世
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.5

ミイラが誰もミイラ処理されてない正真正銘のゾンビ映画。続編あるとしてもこの話の見えなさはひどいと思う。

でもブテラさんはいい顔してるなー

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.1

一人息子は捨てるのに、会ったことのない弟のためには号泣出来る感じ、ヤバいけど意外とこういうのあるよなあ。

主人公もなかなかの狂人だけど、何回ボコってもしばらくするとまた笑顔で寄ってくるポール・ダノの
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藁の楯(2013年製作の映画)

1.8

人物描写が漫画っぽく単純化されすぎて、全員危ないドラクエの村人か!

周りが村人すぎてせっかくの藤原竜也に全然ムカつけない。

設定と藤原竜也自体は最高。大沢たかおも良い。

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

2.7

哲学してたら若い女の子にモテたんだけど、哲学しすぎて殺人に手を染めたら引かれました。

ってなにこの当たり前の話!

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

今、日本にゴジラが来たら...をめちゃくちゃ真剣に考えられている!最高

絶望感をさらに煽る意味で人の死を直接的に見せる描写は必要なんじゃないかとも思ったけど、それがあったらいよいよ感情的になりすぎて
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.8

メアリの事情とか葛藤とかそれが分からない限り何も始まらないので、始まらないまま終わっちゃったなーという感じ。

赤毛とか家庭環境とか色々取っ掛かりありそうなのに、機能してない。それがあるだけですごい好
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ミスト(2007年製作の映画)

3.7

モンスターパニックやら心理サスペンスやら、あらゆる好きな要素が詰め込まれてて最高に楽しかった。

それにしても非道すぎる映画オリジナルラスト。思いついたからってなかなかできないあれは。けど映画の締めと
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.5

バルボッサやデイヴィジョーンズしかり、今回もサラザールの悪役造形が最高に良いからそれだけで勝ちだと思う。

シリーズまだ続くとしたら、ケヴィン・ベーコンとか出てほしい悪役で。

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.7

仏教の輪廻やニーチェの永劫回帰がこれ一本で楽しく理解できちゃうという恐るべきラブコメ。

お世辞抜きにマジであらゆる悩みを吹き飛ばす映画だと思う。

そしてこの映画のアンディ・マクダウェルの知的美人が
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エミリー(2013年製作の映画)

3.7

フェリシティジョーンズを好きになったきっかけ

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.7

このお母さんは高齢出産って設定だから微妙にずれるけど、60-70sロックやパンク世代の親たちって、大不況を生き抜いたり、戦争で戦ったりっていう世代なんだっていう当たり前の事実なんだけど妙に想像し難い>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.8

X-MEN要素は皆無と言っていい、アメリカンニューシネマ的行きずまりロードムービー。

これまでアクションとして賞賛されていたヒーローの闘いも、内実はまぎれもない暴力であり殺人なのだという現代的テーマ
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

鑑賞中なんとなく思い出した
中学の時理科の先生に教わったタイムスリップする方法「それはズバリ速く動くこと」
全速力で走りぬけることで本来その時刻に居るはずのなかった場所に身体を運ぶことができる。

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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

フェイクドキュメンタリー的手法で、スマホ、家庭用、報道、監視カメラなどあらゆるカメラ使ってフォーマットも自在に変化する演出が生っぽくて実在感があるんだけど、一方で演技はすごく劇っぽいからちょっと勿体無>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

3.6

ドラマ見たことないけど楽しめた。そのドラマで背負ったであろう業はすげえあっさり解決しちゃうなーと思ったから、逆によかった。

ラスト、物理的なサスペンスで盛り上げてくるなと思ったらまさかの結末。もうひ
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