不死身のKOKIさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.5

とことん盛り上がりに欠ける続編。

前作よりキャラやロケーションも多彩になったため、アクション自体の見応えはまあまああるのだが、前作同様に間に挟まるドラマパートがやたら湿っぽくて、冗長に感じてしまった
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

面白い!!…けどね??

イカす画にイカす演出、そして全てのスパイダーメンに付き纏う不運属性をメタ的に再定義するようなストーリーはそりゃあ面白かったですよ?…最初はね?

ただでさえ前作とは桁違いなレ
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プレデター(1987年製作の映画)

5.0

戦闘特化型アクション映画。

毎年この時期になると必ず見返している本作だが、その都度、「戦う」という事以外の無駄な要素が一切無い構成にはシビれる。

主人公達のバックボーンの掘り下げや複雑なドラマパー
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アポカリプト(2006年製作の映画)

4.5

走れ!欺け!!生き残れ!!!生存を賭けたデッドチェイス!!!

前半から中盤にかけてのヒャッハーな蛮族要素に舌を巻きつつ、後半の限られたフィールド上でチェイスバトルが数珠繋ぎで矢継ぎ早に展開される描写
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羅生門(1950年製作の映画)

3.7

業が深すぎる…

信用出来ない語り手系の話って今では手垢がつくぐらい使い古されまくったストーリー構造でちょい退屈に感じてしまったが、盗人役の三船敏郎等の怪演もあってか中々見応えはあった。

誰が嘘をつ
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

日常に潜む何気ない一言が持つ加虐性。それは時として人を途轍もなく凶悪な怪物へと豹変させてしまう。

是枝監督作品は今回が始めてだったが、ここまで登場人物等が持つ複雑な人間性を映像化出来る人なんだなと、
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

4.0

とにかくアクション仮面の映画。

ビームは打てないし、空も飛べない。単なるスーツアクターに過ぎないアクション仮面が子ども達の声援で本物のヒーローとして奮起する展開はやはりカッコいい。

前半であんなに
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ハンテッド(2003年製作の映画)

4.8

余計なドラマパートも無く、大仰なアクションもなく、あらゆる無駄が削り取られた無骨なプロ同士の一騎打ち。だがソレが良い。

プロのナイフ使い二人による無駄な動きなど一切無い、殺しに特化したリアルナイフフ
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

初黒澤明。初三船敏郎。

流石は三船敏郎というだけあって殺陣が本物。特にラストの決闘シーンは張り詰めた間の取り方やそこから来る居合い抜きの仕草が完璧で美しいとさえ感じた。

ただ、ドラマパートに関して
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

4.5

大きなオタクくん向け映画。

渋いなこの映画…劇中劇がテーマなだけあって、『夕陽のガンマン』を始めとした小ネタに塗れていて、「コレ大きなオタクくん達向けじゃないかな?!」と終始ツッコミを入れてしまった
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.5

自分を「野原ひろし」だと信じた「モノ」。

本当に厭な映画だな。というのが率直な感想。前半まではロボとーちゃんと野原一家のハートフルストーリーを見せておきながら、後半にかけてから、まるで尊厳を踏み躙る
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サイクロンZ(1988年製作の映画)

3.8

アクションは面白いんだが…

アクションよりもドラマパートに比重が偏っていたせいか、全体的にあまりノレなかったな…アクションに関してはそこそこ楽しめはしたし、ラストのベニー・ユキーデとの再戦もまぁ盛り
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.0

ジャッキー…アンタそれで何で生きてんだよ?

冒頭から終盤に至るまで、常人なら100回は死んでいるであろうアクションをこなしているジャッキーが控えめに言って頭がおかしい。

あまりにも危険なシーンが多
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

1.5

頭痛がするほどつまらない…

CGがチープすぎるあまり、画面上から浮いて見えるキャラクター達。どっかで見たような面白味のない量子世界。イマイチ魅力が伝わらないラスボス。頭が痛くなる。

そもそも『アン
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

エアジョーダン誕生秘話。

最近自分も買い始めているエアジョーダンシリーズ。その誕生秘話ということで、いざ蓋を開けて見ると、そこにはマイケル・ジョーダンとの契約を掛けた営業マン達のシビアな闘いがあった
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.5

キムタク映画。

もはや織田信長っていうよりキムタクすぎるキムタクのキムタクによるキムタク映画。まぁ、予告から大体察しはついてはいたけどここまでキムタクすぎる織田信長とは思わないじゃん…

しかも3時
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.8

中盤がピーク。

マイティ・ソーでCGアクションばかりを強いられているクリス・ヘムズワースが、素のフィジカルを活かしたパワフルアクションをしているということで、途中まではけっこう楽しめた。

特に中盤
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シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)

4.3

敵も味方も子供も、皆んな殺意が高すぎる…!!

ハッキリ言って、ドラマパートは無駄に冗長で本当につまらない。だが、アクションに於いては、イコ・ウワイスを筆頭とした『ザ・レイド』組を起用してるだけあって
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.8

劇場版なのに作画が酷くないかい?

3期の最終回からそのまま地続きになっているため、あまり1本の作品としては楽しみづらいんだが、免罪体質者の慎導灼を始めとして、新キャラ達がドイツもコイツも魅力があって
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

4.0

相変わらず、日本国外が「修羅の国」みたいな情勢なのが、本当に酷くて面白い。

日本国内だとある程度無双出来る狡噛さんが、国外の戦闘経験豊富な軍人達を前にすると、少年兵にすら後手に回らざるおえなくなるの
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

3.5

同じくそういえば投稿していなかったので…(以下略)

このシリーズで職業軍人達はどのような立ち位置にいるんだろう…という個人的に抱き続けてきた疑問符がここにきて解消された。

とっつぁんもそうだが、個
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

3.5

見ていたのに上げてなかったので投稿。

映画というより、どちらかというと短編集みたいな様式なので気軽に見れるのが良かったね。2期でヘイトを稼ぎまくっていた、霜月がここにきてオモシレーキャラに成長するな
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.8

いざシステムの支配下の外側に…

2期まで国内問題を取り扱ってきたシリーズがついに海外進出ということで、内心ワクワクしながら見ていたら、想像以上に人外魔鏡すぎて、シビュラシステムの支配下がまだマシに思
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

3.5

原作既読済み

姉妹達のラブコメバトルロイヤル、ファイナルマッチ!!

原作エピソードをひたすらカットしていたため、やや話の畳み方が早足には感じたものの、今作のメインヒロイン四葉周りの話はよく回収出来
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

任天堂の本気を見た。

マリオは小学生の頃に少々嗜んでしかいなかったつもりでいたが、劇中の端々に出てきた小ネタ達を見て、走馬灯のように自分の過去を思い出した…

映画単体で見ればコレと言って語れるよう
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

無難な最終章。

久しぶりのナンバリングシリーズの続編にして、最終章ってこともあって、もしかしたら期待値を上げ過ぎてしまったのかもしれないが、それを差し引いて考えても、展開の数々が何から何まで想像の範
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スパルタンX(1984年製作の映画)

4.0

ジャッキーVSベニー・ユキーデ!!

ジャッキー、ユンピョウ、サモハンの仲良しイツメントリオのコント劇を楽しんでいた前半から後半の本格アクションへかけての緩急のつけ方がスんゴい。

どのアクションもキ
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バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

4.0

前作より予算が増えたおかげで更にやりたい放題してる続編。

爆発やカーチェイスの規模は更にデカくなり、何もかもを破壊しつくし、血と死体が宙を舞い、地を這う様はさながら地獄絵図。ちょっとは加減しろ!!
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バッドボーイズ(1995年製作の映画)

3.7

銃弾!爆撃!カーチェイス!やっぱり爆発!!これぞマイケル・ベイの原点にして頂点。

まだ駆け出しの頃とは言え、ベイ印の爆発脳筋アクションはこの頃から健在。あんまりにも脳みそを置き去りにしたような展開が
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.8

警官VS囚人VS化け物の人体欠損ショー!!

小手先のドラマには一切頼らず、ただ人が惨たらしく死ぬ様を見せられつづけた122分。どのようなシチュエーションで、どのように人体破壊をすれば凄惨な画が撮れる
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.0

青春ヒーローアニメ、待望の映画化。

特撮ヒーローモノ特有の超巨大戦闘シーンも面白かったんだが、超等身大の青春ラブコメ描写がまあ甘酸っぱすぎる!!

期末テストに怯えながらする文化祭準備とか、季節的に
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.5

前作に引き続き、ゆるい日常描写と殺伐とした戦闘描写の温度差が激しくて、楽しい。

殺し屋という本来ならば共感性皆無なキャラクター達が人並みに恋に悩んだり、生活に悩んだりする下りも前作以上に面白いのだが
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.3

最近の海外アニメは面白いなぁッ!!

3Dに手書きアニメーションみたいな映像表現をブレンドする風潮が最近のハリウッドではトレンドになりつつあるが、その中でも今作は視覚的な面白さだけでなく、実写みたいな
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

天真爛漫な挙動とは裏腹に、底知れぬ孤独を抱えているウタがとにかく恐い。

孤独故に、世界を知らぬが故に、無責任な大衆からアイコンとして勝手に担ぎ上げられ、穿った価値観に支配されてしまった彼女からは、近
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デッドロック4〜絶対王者ボイカ〜(2016年製作の映画)

4.5

スコット・アドキンスって、本当に人間なんでしょうか?

スコット・アドキンス自体は色んな作品でたまに見かけていて、けっこう良い動きをする人だなとは前々から感じてはいたんだが、やはりスタントマン出身なだ
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眼下の敵(1957年製作の映画)

4.5

熱いブロマンス映画。

男と男。お互い国が違えば、立場も違う。まして一度も顔を合わせたことすらない。そんな相手のことをどこまでも理解し、思惑を読み合う。なるほど、これは恋愛映画ですわ。

未だ色褪せな
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