こくさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.5

約40年ぶりのリメイク。映像テクノロジーは進歩しているので、人体発火シーンは凄いのだが、評判の悪いオリジナルの方が楽しめた。何というかキャラが弱い。やはりキングは原作が至高。

特に主人公たちを追い詰
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起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

3.6

公開時はピンとこなかったが、たまたま再鑑賞。

過去への後悔から、全てを捨てて北海道の僻地で生きる主人公。

そんな中年が、邪心なく若い女性を更生させようとする姿がよかったです。

尾野真千子、本田翼
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シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)

3.4

ジュブナイルですが楽しめました。

ジャケットから少女と子豚の友情物語と思わせておいて、子豚と蜘蛛の熱いシスターフッド映画でした。

シャーロットも少女か豚の名前と思っていたら、まさかの蜘蛛!

ドンテンタウン(2019年製作の映画)

2.5

カセットテープを通じて売れないシンガーソングライターと、前の住人の人生が交差していく。

ちょいファンタジー混じりの設定は面白い。ただ、肝心の主人公ふたりがあまり魅力的ではなかったので、展開に興味も持
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ネイビー・シールズ(1990年製作の映画)

3.0

まさか同じタイトルの映画が量産されるとは、公開当時は想像もしてなかった。これが元祖では?

海軍の精鋭部隊というイメージだったが、意外と作戦が行き当たりばったりで驚いた。

古き良き大雑把なアクション
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道で拾った女(2023年製作の映画)

3.2

いつものいまおかしんじ。作家性はあるのだか、そこから広がらないというか、世間に届かない。ポルノ映画のいい話で終わっちゃうのが、もったいない。

冴えないトラックドライバーとホームレス女。ふたりの痛くて
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ザ・ホスト 美しき侵略者(2013年製作の映画)

3.6

外宇宙からの精神生命体によって支配された地球。精神支配を逃れた地球人は、密かに抵抗を続けていた。なんか、全盛期のジョン・カーペンター作品みたいな設定。

アンドリュー・ニコル監督の持ち味か、本筋とは全
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.2

『鮫島事件』、『きさらぎ駅』。都市伝説ホラーにこだわってきた永江監督。ついにやりたい事に、監督としての力量が追いついてきた感じ。

とにかく、良い意味で笑えます。

『岬の兄妹』の松浦裕也が素敵。大学
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エージェント・マロリー(2011年製作の映画)

3.2

ジーナ様のアクション、特に体術を堪能する映画です。グラップルと打撃、本物です。

ストーリーはよくある組織に裏切られたスパイの暗闘系でした。洋画のスパイは必ず上司に裏切られ同業者と殺し合いになります。

サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

3.2

女子高生のヤングケアラーが、経済的に追い詰められJK散歩ビジネスに向かっていくのが痛々しかった。

余談ですが、昔の洋画などで、まるで他人事のように観ていた貧困層の人々が、日本でも確実に増えていると思
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悪魔のビンゴカード(2021年製作の映画)

2.5

あまりにありきたり。アマゾンオリジナル作品なのだろうか?

田舎に来た悪魔のやる事が、老人たちにビンゴゲームでお金をばら撒き殺すだけ。悪魔が何をやりたいのか、全く意味不明だった。

くるりのえいが(2023年製作の映画)

2.8

これは映画ではない。単に最新アルバムの長めの宣材。悪口ではない。普通に見れる。

全編がよくあるバンド賛美になっていたのは残念。くるりというバンドがそこそこ凄いのは、みんな知っているのだから。

テク
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グロリア(1980年製作の映画)

3.9

またギリギリだがアメリカンニューシネマのムードを残していた作品。

グロリアが、完璧な善人でも美人でもなく、普通のおばさんルックスっていう点が、この映画をより美しくてしている。

ちょい詰めが甘いイタ
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母性(2022年製作の映画)

5.0

湊かなえ全開の嫌ミス。

おかしな母と健気な娘、得体の知れない父。お互いの視点から描かれる全く違う『ひとつの狂った家族』の物語。暴力なしでも人を壊せるというやばい見本も示してます。

小説なら文章で騙
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ザ・クリーナー 消された殺人(2007年製作の映画)

3.2

元刑事の事故現場清掃人という設定はよかったが、清掃シーンは少しだけ。ほとんど活かされずに、元刑事と汚職刑事の暗闘が繰り広げられるだけだった。

普通の刑事映画としては楽しめます。

後で監督がレニー•
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kocorono(2010年製作の映画)

4.0

ブルーレイ、買いました。

このバンドに興味が皆無でも、ドキュメンタリー映画として見る価値あり。

全くバンドのPRにもイメージアップにもなっていない、リアルな音楽ドキュメンタリー。他の邦楽ドキュメン
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9デイズ(2002年製作の映画)

3.6

クリス・タッカーとよく間違えたが、クリス・ロックの底抜けのバカな明るさ好き。ウィル・スミスを激ギレさせてビンタされちゃう軽すぎる失礼さも好き。

携帯型核爆弾を奪い合うスパイの暗闘映画ですが、クリス・
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.0

高橋洋。ムラはある人ですが、『インフェルノ蹂躙』『リング』『女優霊』『発狂する唇』『血を吸う宇宙』など傑作脚本を沢山書いて、
Jホラーをずっと支えている方です。あ、ここに書いてない作品は、ちょっとまあ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.7

傑作ゾンビ映画の続編ですが、全く違う映画になっていて驚いた。『デス・レース』や『マッドマックス』シリーズのようだった。

ゾンビは完全に添え物で、人間たちの争いがメインになっております。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

本当に良質なゾンビ映画。韓国の崩壊を描きながらも、列車の中の描写に絞ったのが良い。

オーソドックスなゾンビ映画のはずが、マ・ドンソクが出た瞬間から無敵ヒーロー映画になっていた。パンチやボディスラムで
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こん、こん。(2023年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

小規模な作品なのはいい。むしろ大作より好き。それ故に、超安易な「主要登場人物が死んだから泣いて感動して下さい」という図式に腹が立ちました。

あとアキラ100パーセント? ちょいちょい邦画やドラマに何
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ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

2.9

単なる動物モノかと思っていたら、完全なジュブナイル映画。子供の為の猫映画であった。吹替版が必要だと思う。

作劇的に仕方ないが、都会生まれ、都会暮らしの猫が、田舎に1回行っただけでここまで野生に戻って
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距ててて(2021年製作の映画)

3.7

ワナビー系で割と口だけのヒロインと、だらしなく気ままながらもしっかり働く友人。この対比が良かった。未だに中央線沿線感を引きずっているのもよい。

謎の訪問者や石が登場してからは、途端にSFに飛躍してし
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.5

完全に日本での宣伝詐欺だった。やられましたよ。

近年流行の「舐めてた老人がヤバかった」系の爽快リベンジ映画と思わせておいて、全編に渡り馬鹿な迷惑系YouTuberに、ひたすら老人が酷い虐待されるだけ
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転回(2021年製作の映画)

3.5

なかなか見れました。

アーティスト志望の若者が、成功した先輩を妬む感じ。その先輩にうっとりの彼女を疑う感じ。好きです。

アートの世界で一般人とは違うクリエイティブな事を成し遂げようという高い志し。
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幸福の条件(1993年製作の映画)

2.7

金に困った。そうだ美人妻を一晩100万ドルで大富豪に抱かせよう! そりゃ夫婦関係破綻します。

ある意味超バカなファンタジー映画だった。

最後はお金を返して夫婦復活って、控えめに言って登場人物、皆狂
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ABYSS(2023年製作の映画)

3.4

妙に出来が良いと感心していたら、渡辺あやが脚本に参加していました。監督脚本主演を務めてる役者がかなりのイケメン。まあ、あるあるだよね。

渋谷辺りの超半端な半グレ描写は良かったです。あの激安だけど怖い
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

2.9

廃れつつある漆塗りに真剣に取り組む若きヒロイン。その姿勢は素敵でした。

演技もルックスも満点で、事務所もアミューズだし強い。それなのに、なぜかまだ人気女優ではない堀田真由。小林薫が出ているとは言え、
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.9

MAPPA作画炸裂! というよりはモロに岡田磨里先生的な映画であった。

半径5メートルの個人の幸せと世界のどちらを優先するのか。ある種、新海誠っぽさもありました。

佳作だと思うのですが、余りに宣伝
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氷の接吻(1999年製作の映画)

3.0

イギリスのスパイが調査対象の女性に惚れてストーカーに。しかも、その女性が連続殺人鬼なので彼女のサポートに徹して殺人証拠隠滅。

余りに適当な話です。アシュレイ・ジャッドが1ミリも人殺しに見えない。
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その消失、(2018年製作の映画)

3.1

連続ストーカー殺人事件を追う記憶障害の若い刑事が闇堕ち。しかし、やっぱりこの刑事がアレなんじゃない?

シネフィルなら100%予想できるラストが潔い。警察署内や刑事・制服警官の演技がお遊戯会だった。こ
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.7

俺たちのザック・スナイダーは何処へ行ってしまったのだ?

こう言いたくなるほど本当に普通のゾンビ映画。なんでボスゾンビだけ高い知能を持っているのか。ロジック皆無だったの凄い。唯一のスナイダーらしさは、
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

4.2

映画とは言いたくないが、映像体験として観ておくべき。

2010年代ノルウェーで起きたテロ事件。覚えてます。爆破と島での銃殺で70人以上が犠牲となりました。

犯人は警察官の制服で被害者たちに近づいた
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青い春(2001年製作の映画)

4.3

久々に観たらやはり初期の豊田監督はとんでもない。『ポルノスター』や本作あたりがクライマックスだな。

まず松本大洋の原作より面白い。

偏差値のかなり低いヒョロガリ高校生たちのヤバさと退屈さの表現も素
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

癒しや救済の映画ではありますが、本当に原題は恐ろしいです。微妙に良い感じの放題にしてますが、銃乱射事件に巻き込まれた娘が、自身の状況もわからないまま、親に送った最後の言葉なのです。「何か起きたみたい。>>続きを読む

犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

3.0

ジャパニーズ犬映画としては安定の感動。しかし、犬が死ぬまで飼って泣かす王道パターンにいつもハメられてしまう。

福田麻由子と田中麗奈がソックリ系列なのは良かったです。