コミ坊さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8


いやー酷い話ですわ。

閉鎖的な社会の闇が凍てつく大地と相まって冷酷に描かれている。

殺された娘の父親のFBIへの毅然な対応とは裏腹に友人の前との差が印象的だった。

犯人におまえは100mも走れ
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.3


実写だと思って観はじめたのに、まさかの3Dアニメーションでがっくし。
アニメーションの方がフィックション感が出るからかなとか、実際に子供に大変な演技をさせるのが見込めなかったのかなとか考えたけど、や
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.7


活弁入りで鑑賞。

メモが残ってないから正直あんまり内容覚えてないや。
子供に誇れる大人になれるといいなーってことでいいかな。


マル米が全員荒川良々さんに見える。
ちなみに良々(よしよし)って読
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.8


突如現れた謎のイベント、ブラックフライデーとのことで鑑賞。

ふと思ったんだけど、日本って国は当事者じゃないからかもしれないけど黒人のことを考える日とか文化ってないよなーって。
海外のサッカーの試合
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

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なんか腹立つ映画だったなー。
この作品自体に腹立った訳ではなくて、こんなふざけたことしてきた大人たちに、「近頃の若者は〜」だの、「ゆとり世代が」とか散々言われてきたことに腹が立つ。
どの時代に生きて
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.8


不器用だ。
不器用だからこそ、本心から出る言葉の相手へのリスペクトがより濃度のある意味を持たせてると思う。

女性読者に共感されるほどの女心をしたためることができても、それとこれとは全く別物なのが現
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.7


「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台でもあるイタリア。
そこでは当たり前のように登場する“自転車”を巡る悲壮感漂う物語。

今でいうビニール傘くらいの感覚で自転車が
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

3.6


せっかくの料理映画なのに人間模様の方が色濃くて、美味しそうな料理のカットがあまりにも少ないのが残念。

ただゾーイ姪っ子ガールとの進行度は微笑ましいものがある。
喧嘩して家帰ってそれぞれの部屋に入っ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7


いやーちょっと甘いんじゃないかなと思う部分が多かった。
人間ドラマも結構ストレス溜まる。


木造船でゴジラと対峙した時の一度目の攻撃を受けても尚チンタラ追いかけてくるゴジラも都合良すぎる。
ゴジラ
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

4.0


よかったわー。

対鯨だけでなく、人間としての生き様が描かれているのが良い。
一級航海士と船長がバチって終わってたら船員の命は助からなかっただろうな。
そういう人間模様を特典映像で観れてより理解が深
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深呼吸の必要(2004年製作の映画)

3.5


夏合宿!懐画質!

話したくないこと話さなくていい、その程度がちょうどいいんだよな。
ただでさえ、何もないなら沖縄にサトウキビ狩りに行こうなんて思わんもん。
人間誰しも深呼吸する時間は必要ってことだ
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.9


LAギャラクシー所属の吉田麻也選手がラジオで先日観た映画って紹介してた。
大泣きしたらしい。たしか。

最愛の妻を亡くした悲しみから自殺を試みる夫役オットー。
死に損なって、2束で8ドル?って花買い
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.9


前半こそややこいが次第にお互いがどういう立ち位置なのか理解していくにつれどっちに転んでもおかしくない展開を楽しめる。

ある意味二つの組織に所属するものだからどちらの人間へも情が出てしまう人間らしさ
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.6


つ、つまらんくてびっくりした。
優秀な監督同士がタッグを組んだだけに水と油のように混じり合わなかった印象。
とんだオナニー作品に仕上がってる。

貧乏忍者が中身入ったビール缶を的に手裏剣投げてるとこ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.1


あー、いいですなー。

生活環境の違う二人が惹かれ合うっていう単純なストーリーではあるけど、ただ時間を共にするのではなくあーだこーだのあーだこーだ部分がおしゃれでユーモア満載で進んでいくですー。
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.8


いいね。

階級どうこうとかはインドに限らず、どこにも存在するように思えるが貧困側の未亡人はずっと未亡人のままとかそういう考え方に関しては村ならではなのかインドならではなのかわからないけど特有なもの
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.7


公開当時のレビューで色んな人が自分の飛行機恐怖体験を書き込んでいたからてっきりそういう機械的なトラブルによる恐怖を味わう映画なのかと勘違いしてたけど、人為的なトラブルだったので案外観ても飛行機に乗る
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.6


暇だったから空でも飛ぶかと思って飛行機に乗ったら海の世界にも行っとけば空海制覇ということで鑑賞。
なんてことは全くないんだけど、劇場で観れてなかったので。

最後の方はムニャムニャしてて覚えてないん
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0


おもろい。
よくありそうな設定に思いきや発想の転換によって一捻りある作品になっている。
考えたら思いつきそうではあるけど、もうこの手の展開は全て今作の二番煎じになってしまうため早い者勝ちな設定。
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7


まあもうそんなに驚くこともなく、監督色に染められた作品。
ストーリーも案外道筋はしっかり見えてきたので退屈はしなかった。

美術はやっぱりいいですね。目を見張るものがある。
むしろ美術班がアンダー監
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.6


観た。
これも前にアマゾンプライムで鑑賞中に配信終了して頓挫してた作品の一つ。
二度の頓挫を乗り越えて観了したのでチェリーソーダのところなんて3回も観たわ。


女の子ノーメイクか薄メイクの方が断然
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.4


以前アマゾンプライムで鑑賞してて途中で配信終了により完賞できてなかった作品。
復活しててちゃんと途中から再開できた。

別に波瑠さんのえっちなシーンが観れるかもとかそういうの期待して観たわけじゃない
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トレマーズ(1990年製作の映画)

4.2


くっそおもろい。
大金をかけたド派手な演出をしてるい訳でもないのに恐怖の煽り方が絶妙に上手い。

野郎二人、起きたらまずタバコに火をつけるの男臭くて好き。
ドタバタ劇のようだけど、ヘッドホン着けてホ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9


子供も立派な人間だなと感じる作品。
子供達のインタビュー、あれあらかじめ考えた言葉じゃないとしたら感受性豊かな子供にしか出せない鋭い言葉の連続だったな。

髪の毛洗うシーンって動物でいう毛繕いだから
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.8


ずっと前からclipしててやっと鑑賞したが、まさかこんなに視聴数少ないマイナー作品だったとは。てっきり有名作品だとばかり思ってた。

悪いことした奴の感動話に感情が動かされることなんてないやろと思っ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5


特に大きな展開はなく、どんでん返しと言うほどの驚きもない。
でもコミ坊探偵の推理はのらりくらりと躱された。
先入観で犯人は一人だと思い込んでたのがいけなかった。
こいつは怪しいとか、こいつは怪しいが
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メメント(2000年製作の映画)

4.3


プレイボールしてから難解で何回までかノーヒットノーランだったが時系列が交差して真実が明らかになってきた時、最初にふと思った仮説と繋がった。

10分しか記憶できないならもう犯人を殺していても永遠に復
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.7


他人同士が一つ屋根の下で家族として暮らしてお互いを親や娘、兄弟として想い合えるのってなんだか素敵だなー。


ちびっ子ひなたちゃんが怪獣級にメロリンキュート。
村方乃々佳ちゃん臭さはめちゃくちゃ感じ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.7


カンバーバッチさんくっそ達筆で惚れた。
ってメモされてました。

常にピリピリした緊張感が漂っていて、渦巻く感情とマッチしていた。
幸せな雰囲気は一切感じない。
そういう感じ。

わたしたち(2016年製作の映画)

3.8


すごく自然な流れで感情が揺れ動く思春期を観れて女の子の複雑さを目の当たりにした。

カネコアヤノの「わたしたちへ」はこの作品の主題歌でもいいくらいマッチしてる気がする。

弟が終始弟(男の子)を全う
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0


出たー。傑作。
ずっと観たかったけど劇場で観てたらこれ大泣きしてたかもしれん。

ジョジョはエルサにナチス人の背景を尋ねて、“人間”を学んでいく。
そして戦争の怖さと人間の弱さも知る。
ジョジョだけ
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0


不器用な女性たちの親交物語。
知らん奴に勝手に自分のオフィスを掃除されたらキレるのは普通だ。100%の善意だと分かるまでは何か盗まれてないか不安で仕方ないだろうから。
ジャスミンもそこは一言言ってお
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0


劇場で鑑賞したい作品が複数ある場合、僕の優先順位で振るいにかけて最後に残るのは、配信等で家で鑑賞する時に集中して観れるかどうかという点。

今作は3時間越えの大作で、1920年代と古話というのが決め
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7


なんかどこかでジャケット写真は見たことあって、頭の片隅には置いておいた作品だからアマゾンプライムで見つけて観始めたんだ。
あれー、似たような世界観に入ったことあるぞと思ったらおれをまんまと夢の世界に
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9


L・ディカプリオさん主演の新作を前にこちらの長編作品をご鑑賞。

当時の彼らの生き様を等身大で描いている様に思える今作。(当時を知らないので比較対象はありません。感覚的なものです。)

B・ピット演
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