ドドド大王さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

面白かった。未練を残した特攻兵がゴジラに立ち向かうというストーリーはシンプルながら面白く、後半見いってしまった。

個人的に一番好きだったのは、ゴジラの造形だ。これまでの映画ではそこまで?描かれなかっ
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市子(2023年製作の映画)

4.0

最近頻出の親しい人がいきなりいなくっちゃう系映画。「さがす」とか「ある男」とか「アンダーカレント」みたいな。こういう人探し系ミステリーは、個人的にめっちゃ好きです。

市子の人生を断片的に辿ることで、
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

何が脅威なのか分からない〜中盤は、NOPEを思い出した。家の外で異変が起きているが、何かもわからず蹂躙される様子は、イット・カムズ・アット・ナイトをも思い出した。だが、最終の落とし所があんまりにも明確>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

2.8

かなり面白くなかった。特に前半、捜査関係者が大量に登場し、群像劇のように物語が展開されるが、誰かの心情にフォーカスするわけでもないのでマジで頭に入ってこない。それから、結局何が伝えたいのか分からなかっ>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

3.5

殺戮ピエロの行動の不可解さが良い。ノコギリで痛めつけながら人を殺めるのかと思えば、意外と拳銃でサクッといったりもする。それから思ったのは自分だけかもしれないが、事件現場である工場の間取り?建て付け?が>>続きを読む

ケイコワ(2008年製作の映画)

3.8

約8分という短い時間だったが、非常に印象深い作品。親が子供を装飾品のように扱う、現代を強烈に風刺した作品。全く無駄のないめちゃくちゃ良いショートショートホラーだと思う。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

墓場鬼太郎の鬼太郎誕生にまで綺麗に繋がる、素晴らしいスピンオフだったと思う。ただ、原作ファンとしては、もう少し鬼太郎の先祖である幽霊族の掘り下げがあるかなと思っていたので、そこの期待は外れてしまった。>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.2

もう一つな印象。亀梨くんたち脳チップベイビーを絵本「怪物の木こり」になぞらえたいのは分かるけど、どうしても絵本の設定が浮いちゃっている印象。いちいち怪物の格好して襲撃するのも、特注して作ったんかな?と>>続きを読む

夜勤明け男子のモーニングルーティーン(2020年製作の映画)

3.3

サクッと見れて面白かった。よくあるフォーマットではあるので、もう少しひねりが欲しい所ではある。

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.6

手斧と包丁を使った生々しい戦闘描写や、前線に出て戦うミョン社長の猛々しさなど、めちゃくちゃ面白い描写はたくさんあった。でも、肝心の物語の構造がかなり分かり辛く、アクションに入りきれない瞬間があった。哭>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.6

ぼんやりと幻想的な掴みどころのない物語だった。何が最も掴み所ないかというと、安室の行動原理である。安室とは、お金をせしめるために主人公を手のひらで転がしているのか、真白のために全てを滞りなく進めている>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ガチで最高だった。時代劇は辛気臭くてあまり好みじゃないが、北野武のスパイスが加わることで、錚々たる俳優陣の汚い殺し合いが描かれ、最高のエンタメになっている。割りかし正史に添いつつも、独自の面白い歴史解>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

大体こういうのって2から面白く無くなったりするもんだが、全然めちゃくちゃ面白い。前回よりスケールアップして、いろんな関係者を巻き込みながらラップトップ上で、事件が進行していく。ただ前回より本筋のサスペ>>続きを読む

狂覗(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

予想外に面白かった。ワンシチュエーションで一見退屈に思えるも、終盤も終盤から一気にアクセルがかかる。覗いていた方が実は覗かれていたという構造は、気づきそうで気づかず、めちゃくちゃ面白い。低予算ながらア>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.8

鑑賞前のイメージと違って、「頑張れ!」って死に物狂いで生きることの大切さを説いてくれるような、強烈にエモーショナルな映画だった。特に好きだった部分は2つある。1つ目は、山本太郎の演技というかキャラクタ>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.7

面白かった。導入からエンジン全開で、テンポ良く怨霊の核に迫っていく。じめっとした怖さと、ジャンプスケアのバランスも良くずっと怖い。だが、もうちょい呪いの深掘りや、後半の調査パートに時間を割いても良かっ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.5

もっと「水」への愛を描いて欲しかった。理解されない欲求を持つ当事者の葛藤を軸に物語が進むからこそ、当事者が「水」対して鬼気迫る愛情を持っている様を見せて欲しかった。今回の描き方だと、単なる趣味?ぐらい>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.6

満面の笑みを浮かべた人間ではない何かが視界に入る。めちゃくちゃ気持ちが悪くて、最高の怪異だと思った。途中から原因を探るサスペンスパートになるのかと思いきや、落とし所は割とパワープレイな感じ。良くも悪く>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.6

殺し屋の女性の葛藤と決別の物語だと思った。アート映画的側面が強く、意識の支配権の奪い合いなど、ビジュアルがばりばり冴えていた。なぜかわからないが、押井守を思い出した。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

こんな限られたスペースと物資でどうやって物語が進んでいくんだ!?と思っていたけど、意外と次から次にハプニングやラッキーが重なって飽きない!最後まで飽きず集中してられた、全然B級とかじゃ無い面白い作品だ>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.7

映像美と哲学的なストーリーに圧倒される。集中して観たがわかってるようでわかってない部分がある。それでも、何か伝わるものはありました。おそらく何度も見て噛み締めないと真価を理解することができないのであろ>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.8

誰も幸せになってないし、どうしようもないけれども、何か人の心に遺すことはできる。そんな映画だと思った。キリエにとって歌がなんなのか、逸子にとって歌がなんなのかは提示されないため、初めは初めはモヤモヤし>>続きを読む

女囚霊(2022年製作の映画)

3.6

最近の邦ホラーにしては、ジメッと感もあり、しっかりと恐怖描写もありの結構良作だと思う。(上からですいません)精神崩壊した女囚人の描写が普通に怖く、霊的な存在を感じざるを得ない。アイドルやタレントに頼ら>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.6

期待を上回ってくることはなかったけど、予告編で感じたイメージとは結構違った。意外と基本に忠実でオーソドックスなホラー映画かもです。ただ、結構予想外に転がってくる展開もあって面白かった。

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.4

意外と前半的に緩い雰囲気で冗長に進むけど、やっぱりグロい。一瞬眠くなる瞬間もあったけど、皮肉たっぷりで個人的には好きな映画。

花とアリス(2004年製作の映画)

3.8

とにかくなんか美しい映画。ゆるやかに話が進んでいくのだけれど、所々に登場人物の心の小さな揺れが描写されて、センチメンタルになる。最後にどうなったのかはわからないけれど、みんなが良い奴だからこそこの結果>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7

かなり面白かった。かなり意外な展開があったり、予想以上に犯人のパスみが強かったり、飽きない。最後もう少し何かありそうって思ったけど、なかった。まあそういうこともあるか。

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

2.9

コワすぎシリーズということで、楽しみに意気込んで鑑賞しました。感想はやはり少々怖さあり、笑ありといったいつもの感じ。それでもやっぱり、シュールを盾にマジモンのホラーから逃げてる気がする。これをホラー初>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

予想より大分と面白かった。特に後半戦、一気にストーリーに暗雲が立ち込め、どこに転がるか分からなくなってから引き込まれた。突飛な部分や、こっち側に委ねすぎな部分もあるが、丁寧に流れを抑えつつも最後はジャ>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.2

序盤なんかだいぶと眠たかったけど後半盛り返してきた。サナちゃんの怖い造形とか根っからヴィランなところとかは、最近の被害者ホラーと比べて新しい。ただ未だに清水崇フォーマットが使われまくっていて、新しさは>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.6

素晴らしい音楽と映像に圧倒される2時間。弾ける波の情景描写や、鮮やかでグロテスクな生き物たちの群れなす姿が、本当に綺麗!2時間では細かいストーリーに関して理解しきれない部分はあったが、それでも大満足。

N号棟(2021年製作の映画)

2.6

考察方ホラーと銘打っているだけあって、色々難しいことをして考察の余地を作っているのはわかる。おそらく、大学教授と主人公が抱えるタナフォトビアが大きく関わっているのだろう。だが、考察して解き明かしたとし>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.2

巷で絶賛されている「どんでん返し系ミステリー」として鑑賞。明かされる事実は驚愕のもので、淡々と続く戦争の情景描写も殺伐としていてシリアス。ただ、前半の場面の切り替えがにぶくて、ちょっと眠い。あと、母親>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

さまざまな角度からの少し不穏な家族の会話が、心の機微を捉える。登場人物誰の気持ちもわかるし、誰にも同情しきれないのが本当にすごい。残暑の気怠い日にゆっくり鑑賞したい、そんな映画だと思いました。

イノセンツ(2021年製作の映画)

2.9

ん〜〜絵的にメチャクチャ決まってて演出とかも素晴らしいんやけど、全然ストーリーにわくわく出来なかった。意外性も盛り上がりもないまま、同じようなことを繰り返して、終わっちゃいました。

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.0

メタフォリカルに進行して行く物語が流石に分かりづらい。自分には全然ハマらなかったというのが本当のところかな〜〜