しゅーげさんの映画レビュー・感想・評価

しゅーげ

しゅーげ

メモとして、主に過去に観た映画の整理用。辛口御容赦。
A+ 4.5~
A− 4.0~
B+ 3.5~
B− 3.1~
C+ ~3.0
C− 1.0~

https://twitter.com/kowalskitravis

プッシャー3(2005年製作の映画)

3.1

特典映像の「ミロと料理」が面白かった。まさに食人族。

プッシャー2(2004年製作の映画)

3.2

“RESPECT”
アレサ・フランクリンではないが、そう叫んでしまう。サーガの中では最も好き。

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.0

それほど好きではない。監督の色へのこだわりや北方らしい寂寞とした暴力が斬新だった、というのは当時の評価だろう。その意味で数多の亜流を生んだことの意義は大きいかもしれない。尤も、監督自体も亜流といえばそ>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.2

「眼球」の生々しさが引き立つ異色SF。マックス・フォン・シドーが実にカッコいい。

昭和おんな博徒(1972年製作の映画)

3.7

【追悼・松方弘樹】
江波杏子の東映作品、監督が加藤泰とあって濃すぎる任侠の世界が広がっているが、松方弘樹にぃの格好良さで全てが持って行かれている感が否めない。江波杏子は藤純子にはなれないのです……。

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

4.9

【祝・DVD化】【追悼・渡瀬恒彦】
「ものを食べること」と「収集車に巻き込まれるゴミ」が並行モンタージュされそのバックに頭脳警察の超絶名曲『ふざけるんじゃねぇよ』がかかるシーンから始まるこの映画は、鉄
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上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.6

人間的でないものへの反逆!上から押さえつけるものへの反抗心が小林正樹らしく素晴らしい。『切腹』には勝てないが、その反骨心に心を撃たれる。

怪談(1965年製作の映画)

4.4

此岸と彼岸の境の無さが極まった時、この映像美と能に通づる「間」が生まれる。幾つものシーンが脳裏に残る名画。加えて注目すべきは音響。武満徹によるそれは、音の方が映像より恐怖心を煽ることを教えてくれる。

現代性犯罪絶叫篇 理由なき暴行(1969年製作の映画)

3.8

新宿から小田急に乗って『網走番外地』を歌い、着いたのは冬の江ノ島……。単なるピンク映画ではなく社会性を差し込むあたりがさすがだが、説得力は無い。しかしおっかないタイトルに反して、ダウナーな雰囲気は最高>>続きを読む

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

3.7

後期フェリーニ的なギラギラ感とMGMミュージカルの融合。ブロードウェイに命を懸けた男、ボブ・フォッシーの自伝映画ということだが、これほどまでに自己を批判し痛めつけられるのかと観ている方が苦しくなる凄ま>>続きを読む

プロデューサーズ(1968年製作の映画)

3.2

躁病的コメディ。モンティパイソン以前にこれほど危険なコメディがあったことに驚き。しかし色々トゥーマッチすぎる感もある(そこがメル・ブルックス印なのだが)。

忍びの者(1962年製作の映画)

1.9

伊藤雄之助の怪演のみが見どころか……悪い意味で「ザ・プログラムピクチャー時代劇」という感がある。脇役も豪華なのだが。

乾いた花(1964年製作の映画)

4.9

変わりばえのしない生の倦怠と虚無の中、生を輝かせる刺激は「賭け」や頽落である。案内人はfemme-fatale=冴子(蠱惑的な加賀まりこ)。彼女によって池辺良=村木は自身が「花札」の一枚に過ぎないこと>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

3.2

ハジキを離さないダーティーな仲代達矢がカッコいい。本作の「盗作」作品であるレオーネの『荒野の用心棒』の方が圧倒的に好き。

悪名(1961年製作の映画)

3.5

勝新太郎と中村玉緒のその後を知っているとにやにやしてしまうような映画。大映クオリティ、決して飽きない魅力がある。河内訛りの魅力と勝新の愛さずにはいられない可愛らしさ、浪花千栄子親分のクールネス。

やくざ刑罰史 私刑(リンチ)!(1969年製作の映画)

3.6

【祝・DVD化!】
実録やくざ映画への先鞭をつけたまさに異常な映画。オムニバスになっているストーリーはなんということもないのだが、ともかく「江戸編」のちょんまげ姿の文太にぃと「明治編」の橘ますみの美貌
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黒の試走車(テストカー)(1962年製作の映画)

3.9

増村保造クオリティは本当に素晴らしい。高松英郎が鬼のように迫って来るが、要するにこの作品は『陸軍中野学校』の裏返しというわけだ。社会の構造を鋭く射る!

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

オトコとオンナ、それぞれの間には「川」が流れていて、そこにはクズが集まっていく、それを跨ぐ「橋」をどう渡るかが人生だ……カメラワークの素晴らしさとともに、じとりとした湿度まで感じさせる情感映画。

アメリカン・ハードコア(2006年製作の映画)

4.1

ハードコアシーンこそ、レーガン政権下でのプロテストであった。その”raw power”を見せつけられる。

椿三十郎(1962年製作の映画)

3.6

マカロニウエスタンの模倣を生んだという経緯もわかる、純粋に面白い作品。しかしもっとも思想的な深さというものが欠けるのは良くも悪くも黒澤映画らしい。そして田中邦衛(東映やくざ映画ファンとしては「呉の槙原>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

『裏切り御免!』

ジョン・ヒューストンの『黄金』ではないが、ともかくコロコロと話が進み飽きさせない。エンターテイメント活劇である。

眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)

3.3

仏教的無常がニリヒズムに変わる時、眠狂四郎は生まれる。いかにもプログラムピクチャー感があるが市川雷蔵だからこそ、の味がある。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.6

不思議な映画である。その映画という不思議なものを、ロマンポルノ的なポストプロダクションによる具体音と静かな騒めきで不穏な空気を醸し出す。職人芸。

祭りの準備(1975年製作の映画)

2.3

日本の悪しき村社会の性と因習をそのまま描いたところで良質な作品になるというわけでもない。ひたすらに不愉快な中上健次〜西村賢治的私小説の世界。オズの切り返しを引用したり、小林旭や裕次郎、ジェームズ・ディ>>続きを読む

赤線地帯(1956年製作の映画)

4.9

「夢の里」でプリズムする吉原の女たちの哀しみ……。『残菊物語』から通底するペーソス。溝口のカメラはそこに寄り添いながらも対象を遠ざけ見放し置き去りにする。名画。

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

4.7

形而上的な「夢」は転移し増長させられる。それが組織の力学。椎名=雷蔵はただそれを素晴らしい「増村構図」の中でじっと見つめ、自己を消していく。そして婚約者同士がスパイになるという悲劇。その崇高さ!雷蔵の>>続きを読む

独立愚連隊(1959年製作の映画)

3.2

中国戦線の日本陸軍の腐敗をミステリータッチで描く「良くできた」映画。戦地のリアルさがあるのだろうが1人の中国人の死に拘り続けた『人間の條件』での倫理性を欠いた点、何度も言われる通り、やはり弱いのではな>>続きを読む

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007年製作の映画)

2.7

飛行機の中で字幕なしで笑えた思い出。ユロ氏から続くコメディのエッセンス。

ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

2.7

お茶の間に持って行くにはブラックすぎる007のパロディ映画。ビーン氏よりも愉しめる!

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.8

『……あれは、なんだ? おれはこんなことに付き合うのもうまっぴらだ!』

エースの錠が徹底的に弱くなる。死があまりにも軽い日活アクション映画の流れを、おどろおどろしい生と性と食から切り刻んでいく。プロ
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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

4.6

車と船と拳銃。冷たい機械と都市の中で蠢く人間たち。その記号で成り立つ映画なので必然的に「無国籍」となる。ドライな構図の美学。ダレることのないこの作品に、もはや言葉は必要ない。

按摩と女(1938年製作の映画)

4.1

按摩さんという盲人を通じて、観客は鄙びた温泉街で起こる出来事を「観る」という逆説。カメラワークや演技はその際、最小限で済む。微妙な感情の機微をただ観ること。映像の力に名匠の腕を見た。

花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

3.4

男女の隣人同士、配偶者に浮気されている。そしてその配偶者を決して映さないカメラワーク。「一線を決して超えない」プラトニックな愛の主題は、2人を隔てるアパートの壁の「薄さ」によって強められる。徹底的なま>>続きを読む

白熱(1949年製作の映画)

4.7

“Made it ma top of the world!”

『ハイシエラ』でボギーが立て篭もったシエラネバダ山脈からマザコン精神異常者のキャグニーが降りてくる、そして車と汽車のモンタージュによる「
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やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973年製作の映画)

3.7

ただただ唖然……。何かとてつもない物を観た時、人はそれをどう自分の中で整理づけるか? この映画は整理づけを拒否している。男尊女卑? 逆説的フェミニズム? 凄まじい世界観。寺山修司作品のような精神病院の>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

1.0

記憶に食べられるという主題。しかし、ごちゃごちゃし過ぎて過剰なまでにゴテゴテしていて煩い。『悪魔のいけにえ』やら『ピクニックアットハンギング〜』やらジャン・ヴィゴやらタルコフスキーやらカンフー映画の極>>続きを読む

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