しゅーげさんの映画レビュー・感想・評価

しゅーげ

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クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

3.5

監督が伝えたかった世界観はアニメで実現されたようだ。大好きな『不思議惑星 キン・ザ・ザ』だが、やはり実写版に愛着がある。しかし、これはこれでありだと思う。チェロ弾きに貝をそっとくれた異星人が愛おしい。>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.3

マッドマックスか北斗の拳かといったところのゾンビ無法地帯からどう生き残るか!! 退屈はしないが、それだけといった印象。お涙頂戴演出も微妙。なぜラストで国連が!?

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.4

三島だから観れるカルトやくざ映画。彼にとってはあらゆるものが仮面であるから、巷で言われていたほどの大根演技ではない。彼の演技は、演技の演技であって、だから自然体のプロ、若尾文子や船越英二と比べる方が間>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

2.2

とんでもない村の奇習に巻き込まれる話だが、狂気の描き方が足りないように思う。ディレクターズカットだからなのかともかくダラダラとしている。例えば初期ホドロフスキーが撮ったらもっと衝撃的になるだろう。最終>>続きを読む

人斬り(1969年製作の映画)

3.4

三島由紀夫目当てで鑑賞。やはりさすが。目が違う。しかしそこは五社英雄色が出ている。ケレン味たっぷりでどうも時間が長く感じられる。勝新や裕次郎、そして仲代達也など超名優を使いながらも、やはりねちょねちょ>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

1.3

何が言いたいのか意味不明。「がんばれ」という言葉の意味を監督は知らないのでは?震災を絡める意味は全くない。雰囲気だけの映画。出てくる人物が全員胸糞悪く、それが監督の意図かも知れないが、とにかく鑑賞スト>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

1.3

こうすればグロくなるんでしょ、と言わんばわかりのわざとらしい演出と無意味なセックス、バイオレンスに辟易。観ていて極めて不愉快。評価の高さに疑問。『愛のむき出し』と同様にキリスト教や父殺しをモチーフにし>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.8

人の恋はまるで人形浄瑠璃のように、運命の糸に繋がれて彷徨う。様々な愛の形を示すことによって、愛という一つの死への欲動を監督は描き出した。愛をめぐる美しい詩のような作品である。

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

2.1

ヤクザを扱ったホームコメディ。肩の力を抜いて観ると吉。あまり楽しめない。

監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

1.3

これはひどい。苦痛の2時間。初めの部分はおもしろかったが、後半が……。制作背景を知ってもあまり楽しめなかった。

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

4.0

素晴らしいの一言。北野武はゴダールになった。何もかもうざったい時はピストルを撃てばいい、そんな映画。映画とは編集の妙なので、何層にも物語が濃密に絡まった(悪)夢のような世界は、映画が映画である存在証明>>続きを読む

座頭市(2003年製作の映画)

1.3

これは駄作。勝新の座頭市に比べれば冗長で緊張感がない。取り立てて語るべきところのない2時間。

アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.8

報われないことがそれ自体芸術になる。葛藤と苦悩でごちゃまぜになりながらも、最後に救いが用意されている。芸術家の芸術家たる所以を見ることができる。

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

2.9

これは偉大な馬鹿映画だー!
ギャグが多すぎて追いついていけない。話しを脱臼させるギャグはさすがビートたけし。天才の脳内。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.9

永遠の夏休み。たけしによるロードムービー。淡く哀しい夏を描く。抒情的な世界は心を締めつけるとともに、どこか笑いのある独特の世界。
旅する2人は「実はひとり」なのである。

BROTHER(2000年製作の映画)

3.7

「アニキ」という言葉がここまで重いなんて!破滅へと向かうヤクザの生涯が、静かに花開く。たけし映画に特徴的な沖縄という表象がアメリカに変わった。それにしてもドライな映画である。
『ファッキンジャップくら
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.8

この映画は詰まるところ、サイレント映画なのである。美しい海の表象と何も語らない主役2人。これほど芸術の極地に辿り着いた映画はそうそうない。天才による作品。

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.9

青春の挫折の苦さ。その先に見えるほんの少しの希望。全編を哀しみが覆うが、それが青春というものなのだろう。美しい抒情詩。

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

静逸の狂気、暴力。これほどまでにドライな世界はない。たけし映画芸術の最高峰。常に死の影が付きまとう緊張した瞬間の続く名作。

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.6

ルパンが現実を盗む!ハイパーリアリティを追求した愉快作。

ソルト(2010年製作の映画)

3.4

スパイ事情が交錯。黒髪になってからがカッコいい!

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.7

たけし映画での人命は極端に軽い。人を殺してると究極のところ、自分も死にたくなってしまうのではないか。ラストは『ソナチネ』のあのシーンを彷彿。

ウワキな現場(2021年製作の映画)

3.8

三人が好きで観た。なるほどそうやってもっていくかという感じで、脚本の妙。画の撮り方などもっと深くあればよかったのにと思う。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.9

東京一局集中エンタメ。ラスト「世界の埼玉化」が意味するところは失われた日本の「一般庶民」への憧憬か。

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.5

ただ難解なだけな映画かと思ったが退屈することなく観れた。フィリップ・グラスの音楽が映像とシンクロして良い。高速道路のハイスピードカメラが良い。

Endless Waltz エンドレス・ワルツ(1995年製作の映画)

3.4

阿部薫と鈴木いづみの破滅的な恋を描く。破滅的が故に魅力的。灰野敬二も不失者で出演。素晴らしい。町田町蔵の痙攣的な演技も最高。

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)

3.9

映画にかける情熱。そして戦争。かなり難解なテーマではあるがいつまでも残る傑作。戦禍のサラエボが胸を打つ。時間と登場人物がショットごとに入れ替わるのはアンゲロプロスならでは。

新聞記者(2019年製作の映画)

4.5

「この国の民主主義は形だけでいいんだ」

日本にこれだけの映画を作れる力があったとは!!クロスカッティングを多用したサスペンスも見所。日本の官僚主義の腐敗をここまで描き切ったのは素晴らしい。シム・ウン
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.5

ロビーあってこそのザ・バンド。ロックの歴史がひれ伏す圧倒的なバンド、ザ・バンド。偉大な記録。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

セックスにまつわるお話だが、表象としての「家」のあり方と「連絡手段」(SNSと電話の違いなど)が気になった。じっくり世界に浸れる。

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.3

似非『アルマゲドン』かと思いきや1分も退屈させない素晴らしいエンタメ映画。全てに必然性がある。へっぽこ教授のマ・ドンソクも良いしイ・ビョンホンがカッコ良すぎる。バディ・ムービーとして観るか、はたまた韓>>続きを読む

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.7

ケン・ローチの原点がセミドキュメンタリーにあるとは新鮮。いつの時代も生まれる愚かな女のお話。環境、それが全てだ。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

クイーン大ファンとして、やっと落ち着いて鑑賞。事実と違うところ多し。しかし……感動……。

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション(2018年製作の映画)

3.9

ジョーンジェットこそロックの革命者だ!
フェミニスト、動物保護家……そしてなによりも女性もロックしていいと宣言した存在。最高。

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