葛西ロボさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

葛西ロボ

葛西ロボ

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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.6

ONCE、はじまりのうた、そしてシングストリートへ。
今回はティーンにとっての音楽。

うまく行き過ぎ感みたいなのが、あまりはまらなかった気がする。
うろ覚えだ!

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

蒼井優なんでいつもこんな役柄ばかりなの〜って思ってしまうけど、いつもばっちりハマるからすごい。
松坂桃李のクズっぷりが笑える。
黒白石かと思ったら後半白白石だった。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

ワンカットにしたからって面白い話なわけでもなく、アトラクションのように観終えてしまった。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.2

生活をつぶさに映し出すことで、その当時、その世界に生きるということが実直に伝わってくる。
悔しくて悲しくて、でも強さってのがどういうことか。
今につながる物語。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.7

リンさん関係が増えて、お姉さん関係も少し増えたんかな?
原作に近づくと同時に、夫婦についての映画になってる。
雪のシーンが好き。
すずさんのやさしさがとても自然で気持ちよくて悲しくてとてもやりきれない
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

前作に続いて神話の現代風アレンジが利いている。
と同時に執拗にリアルな東京、SNSなどのツールを描くことで、世代的な感覚を映し出すことに成功している。
社会全体に閉塞感を感じながらも、ぶっ壊れる時はぶ
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.6

相変わらずの緩さと愛娘映画。あとマイケル・ペーニャ萌え。
アクションはカーチェイスなど見所はあるが、小さくなるという特性を生かしたシーンが前作ほど無かった気がする。
蟻も仲間というより便利屋みたいな使
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.0

とにかくハイテンションだった。
メタ発言や原作無遠慮の設定を筆頭に、物語の整合性とかギミックを壊していく感じ。それでいてあざとさも忘れない。動物も人間もかわいい。
ピーターとマクレガーとの死闘の末に、
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.4

深田監督がファンタジー?インドネシアが舞台?と意外な印象だったけど、ちゃんと日常のいびつな継ぎ目からもやもやしたものが出てきて境界を侵食する、ならではの感じがあった。
脆い繋がりに翻弄される若者たちと
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.4

期待通りの狂宴。
「県警対組織暴力」の翻案のようだが、めっちゃエンタメしてる。
後半はさらにその上を超えていく。
役所広司を筆頭に役者、画面全体の熱量が凄まじい。というかヤクザの江口洋介めちゃくちゃか
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

タイトル公開された時からいったいどんなバッドエンドになるんだろう!と期待を膨らませていました。
愛、アムールの続編ということで、おじいちゃんと少女のひと夏の交流が微笑ましく描かれます。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

3月の夜だったのにやたら劇場が暑かったのは、15分に一回くらいの頻度でクライマックスが来たせいだと思う。
音楽はロックテイストのものが多くてどれも一度で耳に残る。
主演のヒュー・ジャックマンがわりと畜
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.4

いくらカメラワークや編集、CGを駆使してもアクションは退屈に感じてしまうけど、サイの突進はめっちゃテンション上がる。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

面白かった。
原作あまり覚えていないけど、ポップ方面に寄せているようで、痛いところは痛いなあって伝わってくるし、直視できないものを妄想で補っているなんて、現実でうまく立ち回れない人間の大立ち回りが、松
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.6

走り続ける列車の中に生き残った人類が階級社会を作り出して17年。
最後尾の虐げられている層が先頭車両を目指してクーデターを起こすという設定だけで面白い。
ふんだんな予算によってビジュアル面で世界観は疑
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.0

この空の花、野のなななのかに続いて大林ワールド全開だった。
その前2作よりはストーリー重視。
原作は檀一雄。開戦前夜の唐津を舞台に男3女3の青春群像。
満島真之介のぎらつき、矢作穂香の物憂げさ、役者の
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.7

きわきわの危うさが日常に溶け込んでいるけど、これって実は現代のどこにも潜んでいるものなんだよなって思うと、この映画で抉り出されているものが怖くなった。
深田晃司監督はほとりの朔子にしても言語化されない
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

3.6

ご都合主義を超えた何かである地震のところで泣いてしまったし、ある日町の人たちからリトルボーイと崇められる場面はゾッとした。
子どもの微笑ましくも感動的なストーリーの裏でとんでもなく恐ろしいことをしてい
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怒り(2016年製作の映画)

3.5

良くも悪くも虚ろになるよりは怒った方がいろいろと捗るな。
怒るだけのエネルギーが生じる体験にも個人差があるという難点はあるけど。
内容としては「疑い」の方が相応しい気もする。
映画観て怒りたくはないけ
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

途中までまた暗い過去のイケメンが破滅型の女に惚れて現世肯定をたどる苦手なやつかと思っていたし、まあそんな感じだったけど、爽やかみがあってくどくないから普通に好きだった。
男のまともなわりの空虚さや女の
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.8

「ローマの休日」のクレジットに後から載った脚本家として、また「パピヨン」を書くことになる脚本家として、その経緯が実直な人物観を通して伝わってくる。
家族ドラマとしても賛否はあれど出来上がっている。
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.2

夫婦漫才のような掛け合いを二本軸にお手本のように洗練されたユーモア、風刺、壺をめぐる群像劇。
そして大河内傳次郎のぶっきらぼうな口調が面白すぎる。
コミカルな挙動と西洋音楽を合わせたシーンなど、モダン
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

過去作品の要素いろいろ援用しながら新海誠の集大成という感じのファンタジー。
いつも通りストーリーテリングに多少難があるものの、それもテンポの良さには繋がっている。
オタ臭いけど上澄みだから一般ウケもす
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

怪獣の出現と並行して代わる代わる登場する覚えきれない役職の人たち、状況説明の嵐がなぜこんなに面白いのか。
対策本部の濃厚な面子からの完全なエヴァBGM。防衛出動から首都崩壊へのカタストロフィ。息つく暇
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.9

アメリカのティーンエイジものとゾンビものの見事な融合。
軽はずみなセックスへの警句っていうとなんか違くて。
身体を交えた人を不幸にするのではないか、守りぬくことができるのだろうか、という不安や思いやり
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団地(2015年製作の映画)

3.4

噂の渦巻く団地は実は平凡から最も遠い場所である的な。
床下から岸部一徳が顔を出すのは一回死んで(死んでない)生き返るという解釈で、見た目的にも「死霊のはらわた」オマージュか?
コテコテのコメディに振っ
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.8

和んだ。
子どもという時代を謳歌しながらも、どこか少し大人びた優しさを持った冬冬と妹が帰省先で出くわす人、もの、景色。ノスタルジック。
子どもたちを取り巻く世界はいつだってキラキラしているかと思いきや
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.1

ワンカット目のトンネルからして画が良すぎる。
基本的にカメラは固定で落ち着いているため、そこに現れ、消えていくものに意識が向かいやすく、それはつまり煙だったり、霧だったり、流れ行く雲だったりする。
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

面白かったし綾野剛の下衆っぷりもよかったけど、後半の緩慢さとか見ていられなくなってくる感じとか、自分の体調不良とも相まって辛かった。
派手なのは最初だけで、コミカルさもぐずぐずになっていくのが実話だけ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.4

吉田恵輔監督の中の塚本晋也が顔を見せた。
オープニングクレジットの出るタイミングがやばくて、今までの前座かよどうなるんだこの映画……と思ったら後半の思いもよらない原作改変含めて結局なんなんだよこの映画
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.4

柳楽優弥が漫画『ザ・ワールド・イズ・マイン』のモンちゃんの如く刹那的に人を殴っていく。
闘争/逃走する男。
錯乱する女。祭に参加することなく眺める少年。
インモラル、社会との断絶、でもオンライン。
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最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.7

4人の娘がそれぞれユダヤ人、アラブ系、中国系と結婚してド・ゴール主義の父親と鬱病の母親が末娘に期待するけどアフリカ系黒人と婚約してどうかしてしまう話。
多民族国家ならではのユーモアと風刺の利いたフラン
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

4.0

ははーん、これティエリー=バンクシーだなと思いながら見ていたけど、だんだんその真偽よりも、この2つの偶像から何が読み取れるのかが重要に思えてきた。
芸術の危うさというものがアーティストと観客の関係から
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

45日以内にパートナーを見つけないと好きな動物に変えられてしまう話。
奇妙な設定だが、恋愛や少子化に対するストイックな見方で実のところ奇妙な人間社会を浮き彫りにしている。
わりと正統?なブラックコメデ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.2

絶対に正しいとは言えないけど限りなく人類が正解に近づける映画として子どもはもちろん大人も見るべきだし、単純な縮図としてだけではなく、その重層的な視点を解きほぐすために回数を重ねて見るべきかもしれない。>>続きを読む