走り続ける列車の中に生き残った人類が階級社会を作り出して17年。
最後尾の虐げられている層が先頭車両を目指してクーデターを起こすという設定だけで面白い。
ふんだんな予算によってビジュアル面で世界観は疑うことなし。
細かいところを気にさせないためのB級感がよい。
前の車両に行くにつれて工場や住居、学校、娯楽など様々なスペースを通過していくのだが、今起こっているクーデターをあまりにも意識していないのがおかしい。
魚介類の養殖を行っているトンネル水槽の車両では、何故か通路に寿司屋のカウンターがあって、何故か普通に寿司を食べていくし。観光客か。
ハッピーニューイヤーのあたりも完全にギャグなんだけど、シリアスさの中にさらっとこういう余裕を混ぜてくる弛緩具合が少し癖になる。