ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

バカ政ホラ政トッパ政(1976年製作の映画)

3.3

高度経済成長期の銀座の任侠ドラマ、ちょっと残虐。

菅原文太、ケーシー高峰、中山仁、倍賞美津子、成田三樹夫、美輪明宏、峰岸徹、ダウンタウン・ブギウギ・バンドなど豪華キャスト。

ゴーゴー喫茶やシャンソ
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美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.8

米国の数々の名だたる美術館に偽作を描いて寄贈したマーク・ランティスという老人のドキュメンタリー。

30年間バレなかったというから贋作を制作する腕は一流。

本人だからこそ見せる複雑な表情には、
精神
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.3

ゲイ専用老人ホームというファンタジー

面白おかしいけど世間からつまはじきにされてる人達の侘しさ、
消費の対象というか社会とうまく噛み合わない柴咲コウのやるせない仏頂面、欲を言えば、もっといろんな表情
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

クリント・イーストウッド監督が2015年アムステルダム発パリ行きの電車内で武装した一人のテロリストを三人のアメリカ人の若者が制圧した実話を映画化。主人公作品と乗客は本人が出演。✌️

三人の普通の若者
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われに撃つ用意あり READY TO SHOOT(1990年製作の映画)

3.9

原田芳雄、桃井かおり、蟹江敬三、石橋蓮司、西岡徳馬、麿赤児など豪華キャスト、バブル期歌舞伎町を舞台にしたハードボイルド。❗❗❗

あんな店、こんな店いっぱいあるけど♪
学生の頃朝まで飲んだ街並みが懐か
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.0

ヴァージニア・ウルフの随筆集『病むことについて』が素晴らしかったので鑑賞。

1923年、ニコール・キッドマンの演じるウルフの狂気と現実の狭間で揺れ動く心情。

彼女の執筆する『ダロウェイ夫人』にそん
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.8

今日はNHK BSで放送
黒澤明の幻のシナリオ期間限定公開されてます。

顛末をかいつまむと、
アメリカ側が黒澤明に日本部分の監督、脚本を依頼した。
黒澤明は引き受けた。
しかし頼まれてもいないのに映
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物置のピアノ(2012年製作の映画)

4.0

芳根京子初主演作。
震災の翌年、余震と風評被害に揺れる福島の桃農家の家族の物語。

芳根京子の憂いを秘めた演技と、傷ついた福島の風景が映像に収まると、特別な情景に見えるのが映画の魔法。

木造家屋と仮
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

今では絶対撮れない動物虐待シーン。
でも確かに、昭和40年代は、野良犬が、普通に歩いてました。
犬好きの家族は要注意
動物虐待R指定作品か?😔

相変わらず凄惨なシーンが多いけど、北王子欣也と梶芽衣子
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日本列島(1965年製作の映画)

3.7

(ちょっと休んでました。復活します。)
戦後の下山事件など彷彿とさせる不審な殺人事件を風刺したサスペンス。

闇の深さに呼応するモノクロ画質。
写真集のような鋭い構図。
音楽はゴジラの伊福部昭先生。
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東南角部屋二階の女(2008年製作の映画)

3.5

古いブラウン管のチリチリしたような画質と4対3のフレーム。
古いモルタル二階建てアパートは三十数年前の学生時代の懐かしさしかない。

古い家に昔暮らした人の痕跡が、明るい日差しに照らされる様なまどろみ
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ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)

3.9

U-NEXTゴジラ見納め集中鑑賞
公開当時最後のゴジラ映画のふれこみだったので劇場で鑑賞。

ゲスト怪獣多数出演、中でもガイガンとキングギドラがパワーアップ。怪獣プロレス総当たり感!癒し系ミニラ良き😊
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地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年製作の映画)

3.1

U-NEXTゴジラ見納め集中鑑賞
ゴジラとアンギラスの迷コンビ、
ガイガンの悪そうな金切り声、
脇役に徹するキングギドラ、
怪物プロレスタッグマッチ!

ヒッピーとひし美ゆりこは、キャラが立ってたけど
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ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

3.3

U-NEXTゴジラ見納め集中鑑賞
カブト虫まんまのメガロと、スペクトルマンのバチモノのジェットジャガー😁

空中戦も交えた怪獣プロレスは爆笑😄

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)

3.3

U-NEXTゴジラ見納め集中鑑賞
昭和ゴジラ観客動員数最低の作品
平田昭彦さんが真っ白な頭で、さすが初代から21年後の時を感じさせます。

メカゴジラの造形がイイ。
藍とも子さんがキカイダーみたいなと
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

ゴジラで、ゲスト怪獣が出ないのは、初代とシン・ゴジラだけ。
しかも初代の観客動員数961万人(シン・ゴジラは569万人)。当時(私が生まれる10年前)は大反響だったんだろうなあ。

ゲストがいないから
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シューマンズ バー ブック(2017年製作の映画)

3.8

ミュンヘンのシューマンズバーのオーナー、マリーケ・シューマンが世界の一流バーを訪問するドキュメンタリー。

心地よいバーは、宣伝しなくても、不思議と良い客が集い、自分もそんな客の一人になれた時は格別で
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外事警察 その男に騙されるな(2012年製作の映画)

3.5

NHKドラマ外事警察の劇場版
核テロに立ち向かう、渡部篤郎らの諜報活動を描くサスペンス

日韓を舞台に、眉間にシワを寄せた渡部篤郎とチェロの調べが物悲しい。

の・ようなもの のようなもの(2015年製作の映画)

4.1

前作『のようなもの』で主役を演じた伊藤克信の志ん魚と、松山ケンイチ演じる志ん田の友情が光る人情劇。

尾藤イサオ演じる親方の娘役の北川景子が、カラッとしたチャキチャキの江戸っ子を粋に演じてて、おじさん
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インテリア(1978年製作の映画)

3.3

笑えないウッディー・アレンが書いたダークな『阿修羅のごとく』?

音楽がない、人工的な白いペンキのドアや壁、○ケアみたいな、オシャレな家具、ビーチハウスと潮騒と教会、三姉妹、父親の浮気、耐える母、、、
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ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る(2014年製作の映画)

4.3

オランダの名門オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の世界ツアードキュメンタリー。

家のベートーベンピアノ協奏曲のCDを、たまたま、今日聴いて、楽団の繊細でまとまりのある調べに感動しました
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

1895年世界で最初の映画の原型シネマトグラフを発明したリュミエール兄弟が撮影した世界初の映画作品『工場の出口』を始めとする108本の短編集。

黒沢監督の映画講演集、『黒沢清、21世紀の映画を語る』
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

4.5

タバコを主に扱うウイーンの売店、キオスク、に勤める17歳のフランツはオーストリアの自然豊かなアッター湖の出身。

ヨハネス・クリシュ演じるキオスクの主人とフランツの交流が微笑ましい😊

キオスクに葉巻
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.9

何度観たかわかりませんが、NHK BSで鑑賞。公開当時は池袋で観たような。

2015年の未来にタイムリープするのに、今や6年後、その辺のアラばかり気になりました。

空飛ぶ車やスケートボードは、未来
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.5

モンタナの釣りバカ日誌?家族ドラマ

モンタナは通称ビッグスカイカントリー
大空の地、言い換えれば都会的な魅力は皆無だけど自然はある。

二度訪れたこの地は田舎だけど、本作で有名になった感がある。
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マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

4.3

南アフリカ共和国の刑務所で、ネルソン・マンデラを担当した看守のジェームス・グレゴリーの実話を映画化。

ネルソン・マンデラ役のデニス・ヘイスバートがマンデラ本人よりハンサムで、知的で、重量感のある演技
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クリフハンガー(1993年製作の映画)

3.9

雪山遭難救助隊のシルベスター・スターローンの活躍するアクション映画
NHK BS プレミアム

今は亡き渋谷東急文化会館で公開時鑑賞。

スケールの大きな山岳、劇伴も大編成の交響曲は大スクリーンと大音
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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

5.0

フランスの国民的シャンソン歌手バルバラの伝記映画の撮影現場という劇中劇。

監督、脚本のマチュー・アマリリックが、監督イヴ役で出演。

そして、バルバラを演じる女優ブリジットを監督の元妻ジャンヌ・バリ
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ジーンズブルース 明日なき無頼派(1974年製作の映画)

3.3

無口でスタイリッシュな梶芽衣子と、無頼な渡瀬恒彦の逃走劇。
裾広がりのパンタロン、ゴーゴーバーなど70年代テイスト満載。

世相の暗さを背景に、梶芽衣子演じるヒロインは時代のあだ花か?😔

川谷拓三の
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最後の命(2014年製作の映画)

3.3

柳楽優弥と矢野聖人の眼力対決。

柳楽優弥の心の闇の表現は、『誰も知らない』から変わらないなあ。

男の中に秘められた獣性は理性によって閉じ込められているのに、、、
トラウマによって、理性の扉をこじ開
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恋人(1951年製作の映画)

3.3

1951年市川崑監督のラブコメ71分
年のせいか目がショボショボし時々ポスターが変人に見えてしまう。😅

明日の結婚式を控えた外交官の娘と幼なじみの男との最後?のデート。

昭和26年の銀座の通り、裕
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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

3.5

音楽家チリー・ゴンザレスの半生。

狂気の音楽家を演じる彼は根はマジメなピアニスト。

悪役のプロレスラーを観てるよう。

成功するために、ラップやロックやテクノ、政治的パフォーマンスも繰り広げる彼が
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

アンソニー・ホプキンスの風格は引退したレクター博士かと思った。

台詞から認知症の度合いがだんだん深くなるところ、虚ろな瞳、急に怒ったり、不安な歩き方や、頼り無げな指先まで丁寧な演技。

主張しないけ
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サムライの子(1963年製作の映画)

4.0

今村昌平の脚本が素晴らしい。
チャンネルNECO録画鑑賞

サムライミの子ではなく😅サムライの子サムライは屑拾いの部落の名称だった。

主演の、由実ちゃんが目がキラキラして魅力的だけど可哀想。

「禁
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未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

3.2

清水美沙と工藤静香W主演、80年代のヒット曲と世相が味わい深い、藤子・F・不二雄原作のタイムリープもの。

大物漫画家たちもカメオ出演で花を添えるバブリーな作品。正直このカメオ出演でお腹いっぱい。😅😅
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

4.0

『失楽園』と『ハル』と『黒い家』と『ルパンの娘』のヒロインが集結した、男と女の業を描いた昭和の傑作。

筒井とも美のキャラ立ちした脚本と俳優陣の演技が起こす化学反応が素晴らしい。

NHKの同名のテレ
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