してぃぼさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

関東大震災の最中、朝鮮人(当時の呼称)が井戸に毒を投げ入れたというデマが広がり、迫害を受けた6,000人もの人が亡くなった。

朝鮮人は殺すべきという過激な思想が広がるだけでなく、根拠もない憶測や数の
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

4.0

トム・クルーズ、ロック様、スタローン、
デンゼル・ワシントン、リーアム・ニーソンなどなど…結局何歳になっても、間一髪で危機を脱しまくり、俺が全部なんとかするスタイルで最終的に俺TUEEEE無双するおじ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

「トップガンマーベリック」や前作の「フォールアウト」のような超絶ド派手アクションも最高なんですが、今作のようなカーチェイスや電車の上を使った自由度の高いアクションも好きです。(…と言いつつ普通に派手で>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.3

2人の監督が5年を費やして製作した、表現の固定概念をぶち壊すワンカット風ストップモーションアニメ。

ドイツを追われチリ南部に拠点を置いた実在するカルト団体「コロニア・ディグニダ」がモデル。そこでは強
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キラーコンドーム ディレクターズカット完全版(2023年製作の映画)

4.0

NYにあるとある場末のラブホテルで起きた連続ち○こ噛み切り事件。なんとその正体は装着すると噛み千切る「キラーコンドーム」だった!!
そんなはずはないと噂を聞きつけた地元の刑事・マカロニ。捜査のために訪
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

郊外に引っ越してきたイーダ。自閉症の姉・アナとよく遊ぶ彼女は、近くの団地に住むベン、アイシャと親しくなる。

アリやゲジゲジとか小さい虫だけど残酷な殺し方をする同級生が小学生の時にいた。己の倫理観を問
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.6

えっ…ここで終わり!?な展開。このペースでいけば20作くらいになりそうだけど。。でもここまで丁寧にやり切る所に原先生のこだわりと強い意志を感じる。だからファンとしては最後までついていきたい。

役者も
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.7

42歳独身フリーターの陽子。20年以上関係性を断絶していた父が急逝した一報を従兄から受けるが、故郷へ向かう道中でトラブルにより車中旅から置き去りにされてしまう。

自分について一切語ることがなかった陽
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

舞台は1930年代。空襲による火事で母を亡くしたマヒト。父と新しい母と共に地方へ疎開するが、母の事が忘れられず、新しい母にあまり馴染めない。そんな中、人の言葉を話すアオサギが突如現れ、母に会いたくない>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.3

老舗料亭が舞台。仲居のミコトが貴船川のほとりで佇んでいるところ女将に呼ばれ仕事に戻る……が2分後何故か元のほとりに戻ってしまう。

ずっと2分のタイムループが繰り返されるコメディ。登場人物全員記憶が残
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.6

とにかくミア・ゴスの演技が圧巻。その一言。表情一つとっても同じ役者と思えないほど多種多様で、パールの危うくてミステリアスな感じが如実に現れている。ラストの瞬き無し笑顔は凄過ぎて笑ってしまう。

親とか
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.7

スランプに陥り長きに渡って執筆から遠ざかっている著名作家・ジュニ。ある日一戦を退いた人気女優・ギルスと偶然出会う。ジュニに興味を持ったジュニは彼女を主役に短編映画を撮りたいという予想外な提案をする─>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

4.0

旦那・修の父の介護中に修が突然蒸発したかと思えば、父の死後に家に帰ってきたおさむがガンだと言い放ち、今度は医療費目当てにすがってくる。緑命水という水を盲信し、家の庭の枯山水を手入れする依子は、初めは修>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

殺風景なオフィス。薄暗い照明がどんよりとした雰囲気を漂わせる。下っ端は早い時間に行って準備。この構造海外でもあるところはあるんだ。

映画業界に飛び込んだジェーン。皿洗い、簡単な来客対応、電話番など。
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うまれる(2021年製作の映画)

4.1

「あなたの子供がいじめで殺されたら復讐しますか?」

そんな状況滅多にないでしょと思いつつも、いざ自分がその状況に置かれた時どう行動するか考えてしまう。自分の子供が化け物になったら、自分の子供が被害者
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

精肉店を営んでいたら、ヴィーガンがお店を襲ってきてめちゃくちゃにして逃げていった。腹の虫が治らずイライラしていたらある日の帰り道にその襲撃犯を目撃した。ノリと勢いで車で轢いてみたら死んでしまった。もう>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

11歳の夏休み。思春期のソフィは離れて暮らす31歳になる父親カラムと共にトルコの穏やかなリゾート地にやってきた。無邪気で大人の世界に興味があるソフィとどこか暗い部分を感じるカラム。20年後のソフィが当>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.9

幼稚園に勤めるエミリーは団結を名目に白人至上主義のグループを結成し、会合を開く。集まった女性たちは日頃の鬱憤を晴らすかのように、有色人種や移民に対する数々の不平不満をぶち撒き、差別的な発言を行う。会合>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ドイツの有名オーケストラで初めて女性として首席指揮者に任命されたター。コンサートを成功させる為に関係者に厳しく接するがある事をきっかけに少しずつ歯車が狂い始める…

「セッション」をイメージして観に行
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.9

元ポルノ男優・マイキーが前妻のもとに転がり込んでマリファナを野良で売り小銭を稼ぎながらプータローするお話。常に自分本位だけど悪意が一切ない正面クズは逆に憎めない。そのマイキーがドーナツ屋で働くストロベ>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

サーカス団で飼われていたEO。しかし動物愛護団体の訴えによりサーカス団を離れることになる。荷物引き、アニマルセラピー、アマチュアサッカーチームのマスコットなど各地を当てもなく、時には運良く死を回避なが>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.4

体重272キロの孤独な男・チャーリーは、恋人のアランを失い失意のどん底に。そんな中、心臓の病で余命宣告を受け、身辺整理を始める。
チャーリー役のフレイザーは毎日4時間かけた特殊メイクと45キロのファッ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

娼婦の連続殺人事件の犯人を追う一部始終だけでなくその後の裁判、刑の執行に至るまで描かれた作品。娼婦を絞殺していく様は悍ましい。犯人にも家庭があって、家族を大切にしている人間なのがにわかに信じがたい。>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

前作は、全編ほぼスマホやPCの画面のみで構成されていて、文字を打ち込んで消す…みたいなチャットあるあるや、娘のSNSの中での立ち位置を父が恐る恐るそして不器用ながらも紐解いていくその斬新さが話題になっ>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.4

両親も幼い頃に亡くなり、祖母も病気で亡くしたハナ。ある日突然訪れた政府機関の人間から自分の見た夢を教えて欲しいと頼まれる。どうやら2週間後には地球は滅びてしまうのだが、ハナが見る夢の中に世界を救うヒン>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.6

舞台は1990年代のロシア。
モスクワに留学中のフィンランド人のラウラは、恋人からドタキャンされ、ひとりで寝台列車6号コンパートメントに乗り、世界最北端駅のムルマンスクにペトログリフという古代の岩面彫
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

製作陣と好きな人には申し訳ないけど、一言で言うと本当に終始滑っていた。余りにも観る側をバカにし過ぎでは?と思った。

特に何が起こるわけでもない第1章からのマルチバース世界から各キャラが襲来してくる第
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

14年ぶりに製作された本作。
エスターの前日譚を描いているので、エスターが10歳の時のストーリーということになります。
当時12歳のイザベル・ファーマンは撮影時点ですでに23歳になっていて、
この時点
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零落(2023年製作の映画)

3.5

SPY×FAMILYの作者・進藤達哉先生がファンブックの中で、自身の作品を色々諦めた結果生まれた作品と評していた(前後の文脈を考えると本気でそう言っているようには見えないにせよ)話を思い出した。

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ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

3.3

ゆったりとしていて捉え所がない。これはどんな作品なのか、何を言いたいのか観ながらずっと考えていたらエンディングでタイトルが出てきた。

歯科医・ススメの不器用な感じ。中華料理屋での店長と思しき人物の中
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

映像の約1/4は演奏のシーン。
楽曲も勿論なんだけどアニメーションでここまで音の臨場感を再現できるんだと感動した。
五感を震わせる魂の作品だと思う。やっぱり音楽の力ってすごい。

最高の漫画が最高の形
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

3部作と思いきや全部が繋がっていて、かつ「立場の逆転」という一貫したテーマがある。モデル業界における男女の収入格差の逆転、阿鼻叫喚食中毒&荒波地獄による大富豪と乗組員の関係性の崩壊、そして資本主義の概>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

3.6

ある学校で生徒による無差別銃乱射事件が勃発。6年ぶりに対面する加害者と被害者家族。赦されたい、赦したい、我が子を守りたい、事件が何故起きたか知りたい。ぎこちない会話から始まり、お互いの亡き子に対する感>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.6

ある殺人事件を追う1人の刑事と被害者の妻。妻に嫌疑が掛けられるが刑事が次第に惹かれていき─色彩センス溢れまくり。スカイブルーが特に印象的。ソレが身につける衣服、部屋の内装。ヘジュンのネクタイにもいつの>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.8


ある特定の人を信頼していると言う状態は、その人の理想の姿を信じていると言うことです。裏切られたとか見損なったとか思ってしまうのは、その人の自分の知らない側面と理想像にズレがあったからなんだと思います
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Sin Clock(2023年製作の映画)

3.8

「奇跡なんて起こる訳がないと思って生きるか、起こることが全て奇跡だと思って生きるか」というメッセージを込めた作品の主演が窪塚くんと言うのが面白い。ギリギリさえない人間に見える窪塚くんの幅の広さ。整備士>>続きを読む