黒旗さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

黒旗

黒旗

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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.6

最高にクール。冒頭の赤インプはじめどんな車種もぶん回すカー・アクション、楽曲とシンクロさせた映像等、こだわり抜いて作られた感がある。単純なストーリーを優秀なキャストで輝かせ、特にハムさんとフォックスさ>>続きを読む

オーディナリー・ラブ ありふれた愛の物語(2019年製作の映画)

3.2

誰もが天寿を全うできる訳もなく「死が二人を分かつまで」は、どんなに愛し合っていてもそれだけはどうにもならないってこと。内心、怯えきっていても平静を装うしかないニーソンさんが痛々しい。夫婦の会話、喧嘩の>>続きを読む

追跡者(1998年製作の映画)

3.2

スピンオフというより続編感。すっかり身体のできあがったスナイプスさん(先日メジャーリーグを観た)の見事なアクション。引き続き登場した連邦保安局内の人間関係など個人的にはもう少し掘り下げて欲しかった。ま>>続きを読む

ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.3

妻殺しの罪を着せられ逃げるフォードさん。飛び出した道やエレベーターで警官に出くわしたり潜伏先の隣人に売られたりと、逃亡スリルのサービス満点。彼を追い詰め、圧倒的統率力を発揮する連邦保安官補ジョーンズさ>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.2

ウェストワールドの脚本もいくつか書いた作者さんかぁ。海面が上昇して半分沈んだ街。高い気温で夜の活動を余儀なくされた人々。未来への希望は無い。リアルで怖い近未来だが、刹那主義寄りの世界観にはロマンさえ感>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

大人からは奇行にも見える少年の行動は、両親を失うかも知れないという恐れが招くものなのか。育てた子どもが、自分も子どもを育てたいと思えるような育て方とは。親になれてないし、歳をとっただけで大して成長した>>続きを読む

ラストスタンド(2013年製作の映画)

3.1

ピーキーなモンスターマシンを駆使した(あの番組のドラか?)悪党の逃亡劇から一転、田舎町の珍チームが繰り広げる銃撃戦。B級臭は抜けないがアクションのアイデアは良かった。先日観た「キャッスルフォール」の脚>>続きを読む

限りなき追跡(1953年製作の映画)

3.0

ウォルシュ監督の西部劇はだいたい最後殴り合いになってる気がする。人々が取る選択・行動は今ではあまり現実的な描写に思えないが、独りで戦争したわけでもなく敗北して気持ちの整理がつけられない人は少なからずい>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.3

音楽愛に溢れた作品。愛した人の作品だからこそ、その中に新しい恋を感じ取ってしまったり…。一個人に向けて贈られた楽曲も、そのメッセージ性と破壊力は絶大だ。想いが歌を紡ぎ人々に伝わる。理屈など無粋で、当た>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

2.8

なんとも微妙。サクセスストーリーとしてるわけでもなく、主人公が意を決して前に進もうとするまでの話。そこに伝説の小説家の存在を匂わせている雰囲気だけの作品に映った。「ライ麦畑…」のKindle版はなかっ>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.2

毒の効いたストーリー、面白かった。このパイクさんはどうよ!メリー・コルヴィンよりぜんぜんハマり役。高齢化社会に警笛を鳴らしてもいる快作。字幕もセンス良かった

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

3.7

企業の自主性に任せる法規制もザルだが、毒性を知りつつ不法投棄を続けていたばかりか訴訟になってからの往生際の悪さ。とても人の所業とは思えない。主人公弁護士も苦しみの一端を十分に背負いながらの闘いだ。話を>>続きを読む

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.0

女性作者らしい業界ラブストーリー。オリジナル挿入歌がしょぼ過ぎるのが残念。主演の自然な演技は良かった

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い(1994年製作の映画)

3.3

末弟が婚約者として連れ帰った女性に、二人の兄も一目惚れ。次男役がブラピさんなので恋路的には「あとはわかるな?」になるが、末弟の戦死に自分を責め続けるブラピさんは未開の地へ旅立ちハンターに。時代が重なら>>続きを読む

誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.4

警察が介入しない誘拐劇。ちょっと在り得ない展開だと思うが、不思議と見入ってしまう。ニーソンさんの魅力は引き出せている

ヤマドンガ(2007年製作の映画)

2.9

いくらなんでもこの内容で3時間はキツい。人間の男が尊大な神の心を動かしてしまう単純なストーリー。尺に集中させるだけの抑揚や起伏があったとは思えない。奔放に作り過ぎた印象。

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.4

当時は新進気鋭、現在ではSF作品に輝かしい足跡を残した有能スタッフを集め、サントラはピンクフロイド、配役にミック・ジャガー…いったいどんなDUNEができあがったのか。業界の壁に情熱は阻まれてしまったが>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

2部構成にしても、やはり映画作品には適さないストーリーなのだと思った。原作を読んでから鑑賞するのがいいのかも知れない。そこまでする気もないが…

アラバマ物語(1962年製作の映画)

3.9

子どもの頃に持つ疑問は、ある日突然その解答に出くわしたりする。これだけマイノリティを扱った作品や日々のニュースに触れてしまうと本作の法廷パートに特別な感慨を抱くことはない。ただ、それさえ子どもが初めて>>続きを読む

ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.4

法律を武器に自分なりの方法で四方丸く収めるストーリーは痛快。脇を固める重厚な俳優陣。リアリティと緊張感を演出するピアノ演奏だけのBGM。通好みの良作。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.8

山賊フアンは「続・夕陽のガンマン」のトゥコを彷彿とさせるキャラ。馬車を襲い好き放題やった冒頭から、落差激しく家族を失くして意気消沈する姿は涙を誘うし、銀行を襲ったつもりがいつの間にか革命の片棒をかつが>>続きを読む

シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.2

医師を挫折した米国人と、土地を奪われた一家。カルカッタ(現コルカタ)のスラム街で奮闘する彼らの愛と友情を描く。いい話だが切替の多さが雑な印象も残す。音楽はぜんぜん前に出てこないが(そもそも必要だったか>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.4

自分も時々、心配になる聴力喪失。メタルバンドでツアー巡業中の主人公は突然そうなった描写だったが…。生まれ持った身体の一部や能力を失い、それまでの生き方を捨てなければいけないとしたら。彼の選択は愚かなこ>>続きを読む

ザ・ミスフィッツ(2021年製作の映画)

2.7

ティム・ロスさんまで出演していて驚いた。ブロスナンさんはまだまだイケそうで安心。安直な作りだが時間は潰せるといった程度の内容。あの国のタクシーはほんとにランボルギーニなんか!チャンさんの超速蹴り!

ホーンティング(1999年製作の映画)

2.9

ゼタ・ジョーンズさんは映画で何人の男性俳優に平手打ちを食らわせているだろう。まあ配役的には掘り出し物っぽい価値が自分にはあった。ヤン・デ・ポン監督のしつこさは「ツイスター」とか良いほうに出ていたと思う>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.5

個人的にはいままで観たヒッチコック作品の中ではいまひとつだったかな。この作品に辿り着くまでに色々見すぎてしまったのだと思う。この作品に影響受けてる作品を。ただ、音楽がすごく良い仕事をしていると思った。

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.3

やはり60年代の香港というノスタルジックな世界に惹かれて観てしまった三部作の終章。記者から転向、すっかり作家となった主人公は前作とは打って変わったプレイボーイぶり。日本人に恋した女性を助けるエピソード>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

始まりは会話も少なく無関心を装いながらも、第三者に互いの様子を尋ねたりすることで縮まっていく距離感。一線を越えて愛の交歓をするでもなく、ただ一緒に時間を過ごすだけの、そしていつ終わるとも知れない関係。>>続きを読む

ダブル・ミッション(2010年製作の映画)

2.6

微妙なギャグが多過ぎて面白いとは思えなかった。チェンさん以外の配役も地味。最後には主人公に同情してしまう長女の演技は良かった

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

2.8

ストーリーはツッコミどころ満載。クリーチャーの完成度や年代を考えれば精緻なCGなどは評価できる。プロパガンダ映画のパロディらしいが極右的な描き方やラストは気に入らない。ドラマのフォーリング・スカイズは>>続きを読む

遠い夜明け(1987年製作の映画)

3.9

獄死した反アパルトヘイト活動家。その死の真相を出版し世界に伝えようと、白人の新聞社編集長と家族が決死の国外脱出を図る。その逃亡劇も手に汗握る展開ながら、ソウェト蜂起の再現シーンでこの作品の本気度を見せ>>続きを読む

モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.8

毎回なんとかそこそこにシナリオと画を仕上げてくるとは思う。愛妻家なんだなー

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.4

生きた美術品となった男の数奇な人生。かなり珍妙なストーリー。心情は理解できても行動に疑問符が付く。だが外国には考えも及ばない価値観や美意識が現実に在るのだろう。主人公よりもその知らない世界を覗いてる感>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

父親を殺された子どもと、過去にトラウマを持つ消防隊リーダー。縁の無さそうな二人を出会わせる描き方が良かった。ギレンさんホルトさんの殺し屋も豪華キャスト。他に適役がいくらでもいたと思うがジョリーさんもま>>続きを読む

96時間(2008年製作の映画)

2.9

親バカは正義映画。この手を見慣れていると展開は定石通りに感じてしまい自分にはあまり刺さらなかった。時期が悪かったのだろう。テンポの良さ等、ベッソン作品ぽさは終始そこら中に漂っていたいた。ニーソンさんの>>続きを読む

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

3.2

地下鉄で「スピード」の焼き直し感はあるが、これは主演二人の役者勝ちと思った。まあトラボルタさんだと悪党にもそれなりの大義があるような気にさせられるし、思わぬ形で交渉役になっていく根っからの鉄道マンを演>>続きを読む