黒旗さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

黒旗

黒旗

映画(1967)
ドラマ(224)
アニメ(0)

43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)

3.0

まー言いたいことはわかる。通り歩いてたら目を合わせたくないタイプのブルース・ダーンさんが初恋を追うじーさん役とかほっこりする。ベタだがリリーが自分を取り戻すシーンはやっぱりじわっとくるなぁ。レナードの>>続きを読む

たくましき男たち(1955年製作の映画)

3.5

5千頭の牛の大移動は、渡河シーンなどかなり細部への拘りが感じられる。ゲーブルさんもしっかりカウボーイをやっていた。張りのある声と口ヒゲその他、諸々の魅力で実社会ならモテモテのはずだが、自分の夢に共感し>>続きを読む

戦う幌馬車(1967年製作の映画)

3.3

邦題~。ぜったい輸送隊を守る話だと思ったら襲う話だった。OK牧場の決斗のように、主演二人の距離感が面白い。ダグラスさんの馬への飛び乗り方は何種類あった?スタントなしでようやるわ。それも嬉々としてやって>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

1.8

酷い。多少お金のかかったアサイラム作品を観ているようだった。くだらなさ過ぎてなんとかメッセージ性でもあるようにもってったとしか思えない。空の英雄でなくても尊敬できる女性はいっぱいいる。だいたい作者監督>>続きを読む

潮騒(1972年製作の映画)

2.3

ボードレールの詩集にインスピレーションを得た…ような気がしただけだったが映画作ってしまいました、みたいな残念な作品。モンタンさんもロスさんも渋さと美貌全開なのに勿体無さ過ぎる。もうそれ目当てで観るしか>>続きを読む

テキサス(1966年製作の映画)

3.0

マーティンさんの女ったらし役は他作でも見たが、ドロンさんのこういうキャラクターは初めて見た。出会う人にいちいち長ったらしい貴族名を名乗り、義を見てせざるは勇無きなり!騎士道精神万歳!の愚直な男。新鮮だ>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.0

ベルリンの都市開発は冷戦時代の東西主張が興味深い。社会主義を街の景観で表そうとしていたなんて。もっと別の呼び名がありそうだが水中作業員も縁遠い職業。そうした設定も非日常感を醸しだしている。混乱を招くス>>続きを読む

野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.3

バイオレンスが信条だが、クライマックスはクスっとさせてくれる。モルグの無残な死体をリアルに描く必要ある?と思ったが、初めて見た。明らかに手心を加えたと思えるカットもあったが、さすが後の映画人に多くの影>>続きを読む

ジュニア(1994年製作の映画)

2.5

題材もシナリオも面白くない。シュワちゃんイジり映画。男女で感じ方が違うかも知れないが受胎コメディは気まずい笑いもとってしまう気がする。子の誕生に父親や周囲が右往左往する「9ヶ月」や、男たちが新生児の面>>続きを読む

真昼の死闘(1970年製作の映画)

3.8

困ったことにイーストウッドさん主演の西部劇は、本人が壮年期を迎えるくらいまでだいたいドル箱三部作の前・後日譚や番外編に思えてしまうのだが、もし個人的なそれらしきを推させてもらえるなら本作!と思う(音楽>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.3

前作に比べればホラーとして尖っていたものが、やや鈍ったと受け取られても仕方がないかも知れない。だが作り手の可能性を改めて感じずにはいられなかった。闇を見続け、心根は捻じ曲がってしまっても、人は愛する存>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

生まれながらに抱えた暗闇への恐怖ゆえに、主人公たちと自分は戦慄し続けるしかなかった。ひさびさにクリーンヒットなホラー。盲人の家主から逃れるため息を殺しながら大きく目を見開き、手探りで出口を探す描写は秀>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.9

最大の美点は、会話も無かった2人の記者の出合いから始まり、録音テープを巡る泥沼は避けて描いたことと思う。ワシントン・ポスト紙のスクープネタとしては2017年「ペンタゴン・ペーパーズ…」のほうが前日譚と>>続きを読む

ラジュー出世する(1992年製作の映画)

2.7

インド版、朝の連ドラ総集編みたいと思った。92年制作だが昭和のエンタメを嗜んできた人は、どこか懐かしいものがあるかも知れない。自分はこの内容で192分はちょいと辛かった

アイガー・サンクション(1975年製作の映画)

3.1

恩人の仇を討つため主人公は再び暗殺稼業の道へ。組織ボスとの対話はB級スパイ映画のようで、イーストウッドさんの台詞も前半は少し力んだ棒読みに感じてしまった。共感を誘えない長い台詞は演者にとってもストレス>>続きを読む

メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

3.2

テーマ曲とともにヴォーンがマウンド入りするシーンでちょっと目頭が熱くなった。タカさんは思ったより重要なキャラで驚いた。オーナー女性は実は勝利の女神だったわけか。前作より実況のスクリプトはつまらない

メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.3

チームの勝利を優先し、一発殴って許すとかカッコ良すぎだろ。ギャグに振ったスナイプスさんはこの路線も伸ばしてほしかった。スナイパーもいいがこのベレンジャーさんも好き。それぞれがウィークポイントを抱えなが>>続きを読む

トゥームレイダー2(2003年製作の映画)

2.9

なるほどボンド・ガールでなくクロフト・ボーイ。クレイグさんの次はバトラーさんというわけか。ジョリーさんアクション得意とは思えないが不敵さと余裕の表情は真骨頂。制作側のララ・クロフトのキャラクター創りに>>続きを読む

トゥームレイダー(2001年製作の映画)

2.8

映画館で観るべき作品と思ったララ・クロフト無双。ジョラー・モーモント!若い!黒い!(髪が)善人のヴォイトさん初めてでわからなかった。こんなにニヤニヤしてるクレイグさんも初めてだった。キャストのサプライ>>続きを読む

世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年製作の映画)

2.8

ミシェル・ロドリゲスさんを起用しておいてその効果をまったく発揮させないのはマイナス要素でしかない。エッカートさん以外のキャラの立たせかたは良くないと思う。感傷的なシーンの演出は盛り上げるにしてもクール>>続きを読む

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.2

賛否分かれると思うが好き。いつでもなんでも以心伝心は厄介だよな~w 妄想も可視化されちゃうとプライバシーなんて無いのと同じだ。考えてみると自分も日常では頭の中で言葉をこねくり回している。言葉にする必要>>続きを読む

リディック(2004年製作の映画)

2.8

失望。映像はかなりのこだわり。ただそれを乱暴に連投されている気分に。ちょっとは力を抜けよ…と終始思っていた。キャストは前作より豪華になったがストーリーは薄っぺらい

ピッチブラック(2000年製作の映画)

3.7

この段階ではリディックを主人公と決め付けないほうが話としては面白い気がする。ディーゼルさんの出世後を観てると難しいがw よく練られた設定・シナリオ。ホラー感スリラー感たっぷりの傑作SF

ヴォイス・オブ・ラブ(2020年製作の映画)

2.6

セリーヌ・ディオン好き過ぎて自分でなりきり映画撮っちゃいましたーな本作。伝記とせず名前を変えれば他人の人生を映画にしていいのか?12歳デビュー当時から50代の自分が演じ、口パクで本来の持ち歌も少ない。>>続きを読む

純愛不倫(2020年製作の映画)

2.8

古い戯曲かなんかがベースだろうか。金より愛か、愛より金か。淡々と進行し撮影の画はいいいと思う。彼女のひたむきな愛に心を打たれました!なんて人いるのかな。いるからなくならないんだろうなこういう話。これか>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.4

季節がらかも知れないがジメジメしたミステリーやホラーより爽快感があって楽しかった。ネット上のチャットが起点となりブラックユーモアたっぷりにテンポ良く意外性のある展開。ギルピンさんが顔色ひとつ変えず次々>>続きを読む

キャッスル・フォール(2021年製作の映画)

3.0

ラングレンさん監督ということでイクゾーB級的な意気込みで鑑賞したが酷暑の夏の奇跡というか一歩間違えれば名作になってたくらいの作品だった。アクション映画界で活躍してきたお二人は、枯れた魅力と言っちゃ失礼>>続きを読む

ロックンロール・ハイスクール(1979年製作の映画)

2.8

ラモーンズいたねー。バンドの撮りかたは凝ってて面白い。ウォロノフさんの起用法は間違ってる気がする。ストーリーはハチャメチャw

アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.0

娯楽アクションとしては及第点と思う。氷上を走る運送トラックはレアな状況で自分には胸熱。エピローグもあり、こういうのはオールドスクールでいいと思うがアクションより人物に尺を割けばもっと好みだったかな

ディストピア 2043 未知なる能力(2021年製作の映画)

2.5

不思議と最後まで観てしまったのは、いったい何と戦っているんだという謎が明かされる期待があったから。10倍の大きさの蚊はドローンだったが何者が使役しているか状況や構図は不明のまま。クリー語は独特の優しい>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.8

まずはそれほどまでに残忍で無慈悲で、人の命を奪うためだけに計画された犯行だったのだ。問答無用の憎悪。正義を果たしている、またはそう思いたい、それも理解はできる。どこまで行っても人は人。ただ、そうした感>>続きを読む

バーニング・シー(2021年製作の映画)

2.9

石油リグの事故を扱ったものはバーグ監督作があるし、なんとか別の魅力を打ち出してほしかったがスリラー感はTHE QUAKEを超えられず、人命が失われれば名作になるわけでもないと思う。善人アルトゥル(ラト>>続きを読む

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.3

個人の所蔵から史上最高の値が付いた絵画。16世紀に描かれた作品は巨匠本人の手によるものなのか?その真贋を巡る論争と謎の所有者…。自分はモナリザの良さもわからないド素人だが、一般人に判断させるという案は>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

息子をたずねて三千里。な、やつだった。「最初に産んで、しかも男の子だと絶対的に特別なのよッ!どうせ私なんてさぁ…」と親戚が愚痴ってたのを思い出していた。母親としては身を引き裂かれる思いだっただろう。デ>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.4

ただでさえ父親と息子というのは複雑だ。12歳ともなると世の中が少しずつ解り始めるが、まだ子どものままでもいたいはず。我が子が誕生したときの気持ちを苦労で忘れる親もいるだろう。後悔する親もいるだろう。そ>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.3

機内の誰が悪人なのか。「激突」のダイナーを思い出した。予告が的中していき、ハメられた主人公と乗客らの状況は悪くなるばかり。決定的録画映像が自分にはよくわからなかったのが残念だが、ミステリー部はよくでき>>続きを読む