黒旗さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

黒旗

黒旗

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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

戦争映画をいくつか観ているうちに、敗戦を受け入れていく兵士たちの気持ちが知りたくなった。敵国であった地で尊厳を失わずに生きようとするほど、人々の憎悪を煽ってしまう。言葉は無力。スポーツ選手として残す功>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

3.0

予想した通りの続編で残念。身分詐称ネタはルーティン化しちゃってるだろ。やはりギャグ多目の方向にいってた。早めに忘れてしまいそうな作品。まあ主演俳優がその色だし仕方ないのか

用心棒(1961年製作の映画)

3.7

複数人で襲わせたように小屋に細工し、飛び出すと頭を垂れている親子三人。目にした三十郎は一瞬ギョッとなりながらも、なぜ早く立ち去らないかと怒り出す。ここ、一番刺さったシーン。当時は斬新と云われた殺陣も、>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.5

楽しめた。主演と刑事たちのやり取りは痛快。それでも一本筋の通った話で、完全にギャグにならないところが作品の魅力と思う。次作でどうなるか怖いが…

ディープ・インパクト(1998年製作の映画)

2.9

結末や大まかなストーリーラインには好感が持てるが、どこか「わざとらしさ」を醸してしまってる。デュヴァルさんのキャラクターも重さが足りないし台詞も安っぽい。冒頭にマーティン・スミスさんを登場させるのも狙>>続きを読む

裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.3

吹き出さずに演じられるのすごいな。大空港シリーズを観てからのケネディさんは落差みたいの激しい。ここまでやられるとこっちもモードを変えて楽しむしかない。オーロラヴィジョンのラブシーンで涙ぐむ人々が愛おし>>続きを読む

決断の3時10分(1957年製作の映画)

3.6

リメイクとは大きく異なるラストは、こっちのが好きかな。かつて自分も夢見ていた暮らしと、必死にそれを守ろうとする男に心動かされてしまう悪党。フォードさんラッセル・クロウさんの配役は納得。ギターがリードす>>続きを読む

いちご白書(1970年製作の映画)

3.6

ストーリーには無関係な描写でも、画の繋ぎと撮影に非凡な才能を感じる。ありがちな理由から闘争にのめり込んでいく主人公。大人でも子どもでもない時期に、同じ思いの仲間たちと社会に声を上げるのは魅惑的で甘美な>>続きを読む

ジミー/さよならのキスもしてくれない(1987年製作の映画)

2.6

誰かの実体験なのかも知れない。おめでたい青春映画だった。没後30年なので最後まで付き合ったが、まだスタンド・バイ・ミーの面影が残っているフェニックスさんだった

昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.4

昔は英雄だったじーさん賛美西部劇かと思いきや、善と悪の間を行き来する人の弱さも描いた人間ドラマ。スコットさんまだまだ演れたと思うが最後の作品なんだなー

エアポート’77/バミューダからの脱出(1977年製作の映画)

3.0

駅馬車襲撃を拡大したようなシナリオは、後年起きる事故やテロを思えばまだまだ平和ボケに見えてしまう。だが救助活動は実際に想定していたような描写だった。クリストファー・リーさんの扱いヒドい

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

ホランドさんとの組み合わせもだが、ウォールバーグさんの本作での役は新鮮だった。バンデラスさんはさいきんこういう扱いなのか…。B級だなーと思って観ていたが宙吊りで運搬される船の画を見せられるとテンション>>続きを読む

エアポート'75(1974年製作の映画)

3.0

酔っ払いがもっと何か騒動を巻き起こすのかと思った。ヘストンさんが来ても冒頭のブラックさんとのシーンを忘れてたというねーw 伏線はそれほど用意されてなかった。ケネディさん747にかなり入れ込んでるが、8>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.0

必要だが誰もが目を背け、やりたがらないことをやった人なのかも知れない。フォークランドは英国に正義が在ったように思えるが、時の君主にとっては少々ラッキーな出来事でもある。幻覚として登場する夫は生前自ら馬>>続きを読む

ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.3

チャージ式の電気代。自国もいずれそうなるのか。前作ほどの出会い方なら自分も猫を飼ってしまうだろうか。責任感と忍耐力がまだ足りない気がする。本作をクリスマスの定番として、人の中の善意を改めて信じてみたい>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

親子であったかどうかは終ぞ劇中で触れられないが、ラストシーンは築かれた絆を雄弁に語っている。時代考証に拘り選択されたモノクロ映像は、細部までの鮮明さも醸して作品固有の特別な印象を残す。ロードムービーを>>続きを読む

カジノ(1995年製作の映画)

3.4

天上界の出来事にしか思えないが、実在した人物をモデルに描かれた作品。金銭感覚も法律の認識すら異次元。そんな世界でも、お金で愛は買えず過ぎた野心で自滅したり…やはり人間。様式の徹底ぶりは感じられるが、一>>続きを読む

ハーフ・ア・チャンス(1998年製作の映画)

3.0

お二人でなければ完全にB級ですねお二人でなければ…。どんな形にせよボルサリーノ以来の共演は、ファンにとって最高の贈り物と嫉妬を煽る糧にもなっただろうがw

もう一度アイ・ラブ・ユー(1997年製作の映画)

3.1

喧嘩をしているうちに互いの怒った様子に欲情してしまうのだろうか。喧嘩もしない二人では、とはよく言われるが仲睦まじいとは正にこれだと思える。JAZZの流れる中、大人たちの憧れのようなシチュエーションで溢>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

琴線に触れたシーンは「エール!」とほぼ同じだった。後のリメイクともなれば欠点を補ったり、より洗練されてもいるだろう。だが両作品を比較することに意味はない。「エール!」に惚れ込んだ人たちが作った作品なの>>続きを読む

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

3.3

今も戦争で引き裂かれる男女はいるのだろう。朴訥・粗野なタイプのテイタムさんが役にハマっていた。彼にとっては縁がなさそうな女性を演じたセイフライドさん。自作の歌を披露していた。こんな経緯でなくとも年月を>>続きを読む

バトルフロント(2013年製作の映画)

2.8

子連れ兄貴。愛する守るべきものがあると、やはりそこを突かれてしまう。シリアスな展開を狙ってるが、暴力に至る経緯にご都合主義を感じる(スタローン調)。アクション場面も混沌とした画が多過ぎる

大空港(1970年製作の映画)

3.5

配役的に大満足なので甘いスコア。それぞれの立ち位置、画面に映り演技している配分もいい。そしてベストセラー小説の複雑な原作を見事にまとめた監督の手腕に拍手を送りたい

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.3

原作は未見だが新機軸の作品として人気を集めたことだろう。ワンカメのショートフィルムは正にB級だったが、続く制作までの経緯と舞台裏の描写に納得・感嘆。ワンテイクだからこそ起きる事故や波乱が、転じて作品の>>続きを読む

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.2

異次元に現実とは少しだけ異なる日常が存在する。この手の話が以前から好きなのでつい観てしまう。入れ替わりに関しては、ジョーダン・ピール監督の「アス」より説得力があると思った

チャトラパティ(2005年製作の映画)

3.3

チャトラパティじゃない。民のために生きる男、チャっトラパティだ!そう聴こえる。プラバースさんの怒り顔やドヤ顔は散々見てきたが母親や腹違い弟から辛辣な言葉を浴びせられたときの表情も味があるじゃないか〜。>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

2.8

ヴォーンさんは楽しい作品にたくさん出演してる。彼の女の子演技がストーリーを牽引しているので多少の強引さはご愛嬌?テンポは良かった

マーベリックの黄金(1971年製作の映画)

2.8

とにかくブリンナーさんの笑顔がたくさん見られる珍しい作品。場面を端折り過ぎてて制作者ほどストーリーに入り込めなかった。音楽は好き

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.4

マーレイさんが運転するパトカーの助手席にドライバーさん収まって二人とも制服だったらふつー期待するだろ。親バカ監督が息子の要望ぜんぶ叶えて撮っちまったみたいなやつだった。良かったのはスターウォーズネタだ>>続きを読む

地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.7

後に色々と模倣もあっただろうが、この時代でこんなにハイセンスで完成度の高いクライムが作られていたとは。しかも仏作品で!ダクト内のドロンさん等、撮影や視点も関心させられる部分が多く、導入からテンポ良く後>>続きを読む

マーベラス(2021年製作の映画)

2.7

すんごいドラマ「ニキータ」番外編感。杵柄狙い過ぎだろ。色々と維持されてるのはホント見習いたいが…。懐かしのアクションスター集合をこれだけ大真面目に撮られると眠くなりゅ

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.1

シティーハンターの彼らがまたやってくれちゃってる。ラショーさんはシリアスなイケメン役もできると思うがなー。パクりは悪くないがオチはちょっとクサかったかも。毎度笑いをありがとう

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

ストーリーラインを大まかになぞった、または短編的な印象は残るが、御年91歳ということを考えれば驚異的な仕事。強がる若者にも未だ父親は貴重な存在であり、必要とされたことで諦めきっていた人生にも光が射した>>続きを読む

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.7

上質なエロティシズム。男の中には、少年期の願望が脈々と息づいている。そんな描き方が良い。映像が醸し出す雰囲気、奇妙な踊り、音楽。混然としたこれらが調和を見せ、訴えかける不思議な魅力があったと思う

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.6

大好物なやつだった。シナリオの作りこみが良い。あまり70年代に感じられなかったとこだけ残念。あと少佐フォークナーさんがリー・ヴァン・クリーフさんに見えてしかたがなかったw

オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

2.9

作品はともかくライダーさんこれ一生もんだろう。若く輝いてた姿を映像にずっと残せるっていいよな。既出のヒロイズム感はあるが、テンポの良さとサラッとした描き方は好感が持てる