Kuutaさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.1

ラストの曇り空が最高。メインの2人ももちろん良いですが、ベン・アフレックの不器用な悪友感が泣ける。82点。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.7

強引で紋切り型で美しすぎる世界観は、ユキ目線のファンタジーだと思って見ていたので、素直に楽しめた。親離れ(子離れ)の描写とか、乗れない人はポカーンとなって当然のバランスだと思うが…。監督の作家的歪さと>>続きを読む

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

2.6

設定は突っ込みどころ満載、脚本も相当強引だけど、ビートルズとダコタ・ファニング力で押し切っている。

泣ける要素がガンガン放り込まれる中、話の中心にどーんと座る「善良で純粋な障害者サム」という目線に、
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

「ジョンファブローが今作を撮った経緯」「キューバとアメリカの融和」という補助線を引くと面白さが倍増する良作。

こだわりつつ、でも悩み過ぎずシンプルに。そして何より楽しく。料理も映画も似たような物なの
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

テンポ良く楽しめる青春チーム物の良作。持ってないことを受け入れた“凡才”が見せる「ちはを取りに行く」姿勢とその結末、運命戦の緊張感は見事。76点。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

この手の映画をスコセッシは作り続けて欲しいし、こういう作品がいつまでも業界のど真ん中にいられる環境であってほしいなあと思う。78点。

インセプション(2010年製作の映画)

3.6

各階層の状況がリンクする設定が噛み合ってないように感じ、アクションもイマイチ盛り上がらないけれど、序盤の映像は楽しい。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.1

精神構造を映像化するアイデアが素晴らしい。子供向け映画だから仕方ないものの、活劇要素が邪魔に感じるくらいで、この世界観でドロドロした大人のドラマが見てみたいと思った。「感情の複雑化=人としての成長」と>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

ファイトクラブ以外では個人的フィンチャーのベスト。小説のような3幕構成が美しい。

期待された役割を演じられる人間が「幸せ」になれる。アメイジングエイミーを巡る特別な人の話と思いきや、意外とエイミー側
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海街diary(2015年製作の映画)

3.9

家族が季節という年輪を描きながら、梅酒のように熟成される。セリフに頼らない演出力。77点。

インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

今の時代「ファミリー向け硬派寄りのSF超大作」を無邪気に撮れるのはノーランくらいだろう。

他の作品と比べて、アクションや話運びの緩さが気にならず、温かい気持ちで楽しめた。こういう宇宙ものは子供の頃か
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.3

良くも悪くもオープニングが素晴らしすぎた。66点。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.1

プロットはもはやお馴染みの、という感じだが、ちゃんと新キャラが立っていて、単なる懐古趣味に終わっていない。

序盤なかなかテンポが上がってこないため、初見時は「大丈夫かこれ」と心配になったが、タコダナ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.7

セリフではなく、アクションを通してマックスの人間性やテーマが浮かび上がってくるのが素晴らしい。94点。

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.1

題材的にも、あえてドラマチックにしていない。誠実な映画だと思う。

後から取材する記者の視点なので、暴行の現場は見えてこない。それでも被害の声を集め、教会を覆う異様さに触れ、実態を解き明かしていくこと
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.3

上の句に比べて鈍重。上の句で良かったチーム物の描写を削ってまでして千早個人の話を中心に据えた割に、イマイチ咀嚼できていない。松岡茉優がすんばらしかった以外はちょっとガッカリな出来。65点。

ルーム(2015年製作の映画)

3.9

人間の成長、認識のプロセスが構図や被写界深度の変化で表現される。

初めて見た青空の広さ。ハンバーガーを食べるシーン、一瞬だったけれど幸せそうな親子の表情が目に焼き付いています。鑑賞を終えて劇場を出る
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