遊さんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

ANIMA(2019年製作の映画)

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現代アートだ いつものやつ カラフルで美しくて説明は無くてそこはかとなく不穏なやつ

真夜中に六本木とかのクラブや小さなライブホールみたいなとこで、喧騒にまみれながら気持ちをざわつかせて、ビニールコッ
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.9

人生であと何十回、映画を観終わったあと茫然と打ちひしがれることができるかな

あと何十回もこの映画を観たい 今はまだこの映画を語る言葉を満足に持ち合わせてない

一つだけ分かるのは、いつか「One」を
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

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めっちゃくっちゃおもしろい
タランティーノの脚本参加作品と聞いて観たが、これは「潜水艦」という完全な密室で「核を撃つかどうか」で激論し、肉体でもぶつかり合う最強の「十二人の怒れる男」だ なんでこれ作品
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

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理解が全く追いつかないけど興味を惹きまくる状況を最初に提示してから、そうなった過程を説明する、ゆっくり一時間以上かけて紐解かれるのに、いちいち脳での処理に時間がかかる狂気の展開だからそれでもギリギリ >>続きを読む

罪と罰(1983年製作の映画)

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初めて製作予算が降りたとき、古典の傑作を骨に使って 肉付けで遺憾なく個性を発揮させるの、賢くてちょっとずるい、でも凄く面白いので大成功だわ

海がきこえる(1993年製作の映画)

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振り回される間に好きになってしまうのは、自我が育ちきってないからかもなと思った
里伽子のような女性に対して、今だったら「自分の人生があるので、ちょっと付き合い切れません」ってなるけど
何も考えてない中
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インソムニア(2002年製作の映画)

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ノーランはひと通り観たよ?と言う資格を得るために観た

アルパチーノの不眠症の目の演技と、ロビンウィリアムズが女を殴るときのエグいDV感
他のノーラン作品が全部最強だから不遇な扱いを受けてる

インセプション(2010年製作の映画)

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5年ぶり2回目
前回よりかなり理解できた、なのでさらに圧倒された アイデアの煮詰め方が人智を超えているのがノーラン
階層ごとに時間のスケールが違うの、ダンケルクにそのまま活かされてるじゃん!!!って全
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カランコエの花(2016年製作の映画)

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これからの世界のスタートラインみたいな映画だ
できるだけ近い未来にこの映画が「昔はこんなことが気にされてたんだ」って知るための歴史的な資料みたいになってたらいいな、理解できないね、って興味深く観るもの
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接吻(2006年製作の映画)

4.7

始まり方が特殊なだけの、いたって普通の恋愛だ
これが誰も触れない二人だけの国かと思った
小池栄子のあの表情には、痺れるくらいゾッとした
「君は人を殺してない」がどれだけ辛かったんだろう
結末と、題名の
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

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見てるとなぜか愛おしいスティーブ・ブシェミが主役の、何だか分からないけど愛おしい映画だ 脚本もヘンで良い

ジャームッシュはチョイ役でも出る映画しっかり選んでるね、サム・ロックウェルは全然気づかなかっ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

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英語圏の作品に日本語がグイグイ入り交じってくるのMONKEY MAJIKっぽい笑

幼少期の子にこれやMr.FOXを見せてめちゃめちゃ好きになってもらったのち、数年後に実写のウェス作品を見せてめくるめ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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全く想定を超えない展開なのにどうしてこんなに個性的なんだよ

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

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人類が滅びて別の生物が地球の支配者になっても、このフィルムは残しておいてほしい

また観たい 観なきゃ 立川シネマシティとかで"爆風上映"してくれないかな そんな装置に頼ってこの映画を咀嚼しようだなん
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普通の人々(1980年製作の映画)

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「誰かのせいにするな」と「自分のせいだと思うな」って本質としては同じことだな

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

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人の心と世界そのものの混沌を加工せずに描き出してそこに一瞬、垣間見える美しさをラストに持ってきてるような

これがパルムドール獲るんだから、パルプフィクションが獲ったくらいで「納得できない!」って授賞
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

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ジョーカーが勝利する世界線?と思いながら観てたら、エンドロールでダークナイトより前に製作された映画だと分かってびっくり

「誰が」「なぜ」「どのように」の部分は順調に明らかになっていくのに、肝心の「何
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私は貝になりたい(2008年製作の映画)

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昔予告で見た中居くんの坊主ビジュアルがやけに記憶に残っていて、ミスチルのめちゃくちゃ好きな曲が主題歌だと最近知ったから観た

多分演技派ではないけど、この役が中居くんで本当に良かったと思う 役者って不
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まったく劇的でない、むしろ本当の本当に些細な出来事を、最後のワンシーン、最後のワンカットで「それまでの物語を救う」なにかとして映し出してエンドロールへ暗転する映画って素敵すぎる、観て良かったと心から思>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

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どうしても「障害者という設定で泣かせにきてる」という思考から抜け出せなかったな

めっちゃ泣けるから観て、と勧めてくれた人にどう感想を言おうか悩むな

イカとクジラ(2005年製作の映画)

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自分の両親を題材にこんな繊細な家族もの作品を描いて注目されたノアバームバックが、離婚を経験してマリッジストーリー作ってアカデミー賞ノミネートまでいくの天啓って感じするな

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

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「キツネはリノリウムの床が苦手と言うが」言わないだろ

アニメ作品を観て、むしろこの絵本みたいな可愛くて精密な虚構世界を実写でやってのけてるのがウェスアンダーソンのクレイジーさだと思った

カステロ・カヴァルカンティ(2013年製作の映画)

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7分で楽しめるウェスアンダーソン
誰かにこの監督を勧めるときにうってつけ

スパゲッティかぶりつきながら出てくるショット好き

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

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最初のカットが映し出された瞬間にもうこれウェス・アンダーソンだって一目瞭然なくらい文法が確立されてんのって凄いよなあ

急にスイッチ入ってからも全然映像としてのテンションが上がらない脱力感が良い

女は女である(1961年製作の映画)

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アンナ・カリーナをあまりキュートだと思えなかった〜
映画の定石をポンポン捨てていく感じは良かった

マトリックス(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

トリニティの告白で、いちばん掴みどころの無い「愛」という概念で、物語がガチッとハマって急速に真っ直ぐ走り出していくさまが何度観ても頭抱えるくらい最高

ラストシーンが「始まり」なのも本当にかっこいい

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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ずっと観そびれてたけど爆音上映に巡り合えて飛び込んだ

この映画をメリエスが観たらどう思うんだろ それこそ創作意欲が爆発炎上してマッドになりそう どれだけ攻撃されてもギター弾き続けてるあいつみたいに
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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「死ぬほどベタ」な話でも「全く無駄がない」作品は本当に面白い、って今まで何回くらい気づかされてるかな

全然趣旨違うけどラストシーンなんか、明日に向って撃てと同じくらい大好きだ
小野莉奈さん本当に良か
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

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なんか普通だな...?と思ってたら、中盤からガギィッと路線変更、そら作品賞だ

おとなのけんか(2011年製作の映画)

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純度100%の会話劇 会話の面白さだけで進んでいく脚本はやっぱりカッコよくて憧れる そういう脚本を書きたい

原作が戯曲だからワン・シチュエーションで演劇的なのは納得だけど、これはカメラワークや編
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

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隠れタランティーノ脚本作品
完成してる脚本の、台詞の細かいリライトをタランティーノが担当したらしい

感動した、「タランティーノ流会話」が王道のアクション映画プロットの中で暴れまわってることに
物語そ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

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おれも噛みつかれても反撃せずに警戒を解いてもらえるまで待てる人間でありたいな

(2017年製作の映画)

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今まで観た30分尺の映画で一番好きかも
というか、プロ中のプロの俳優男女ふたり使って「学生時代の恋人とのぎこちない会話」なんてやっちゃったら世の中の駆け出しの映画監督たちが何も作れなくなるだろ

別れ
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わたしはアーティスト(2015年製作の映画)

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自意識過剰な自分語り作品を作りがちな若者、への自己言及的な作品?その言及じたいが自意識過剰な感じもする

だからリアルでいいのか?

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

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アカデミー賞を選ぶ方々
いつも本当に質の高い作品に巡り合う機会をつくってくれてありがとうございます

一つも笑えることなんかない深い絶望の淵で、普段通りの苦虫を噛み潰し続けてる表情のクリント・イースト
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

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特定のミュージシャンをフィーチャーした映画って、思ってたよりそのミュージシャンの音楽がかからなくて物足りながちだけど 

これは!!!!主人公がバカの一つ覚えみたいにブルース・スプリングスティーンだけ
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