わかり得ない関係を描いているから、わからないでいいのだと思う。何から何までわからないから。ラストの選択もやっぱりわからないけど、それが人生ってこと と、解釈した。
カサヴェテスに求めてる感じはなかった。大物が出演する、ちゃんとした作品を観た、という印象。
子供の演出がよかった。子供たちの舞台劇も。
鑑賞したというよりも、中盤からは、固唾を呑んで見守っていた。
中編一冊読んだ充実感。
めちゃくちゃおもしろい。議論したり、浮気したり、葛藤したり、後悔したり、前進できないのに時間だけが過ぎていく焦り。よかった。途中で主語が変わると、流れが一変する。
ラストが意外な演出だった。その意外性は悪くないと思う。退廃していく過程のあとで何かを見出した表情がとてもよかった。そして、音楽がよかった。
解説を聞いて、検閲が厳しいイランでは反体制的な映画をつくれないので、隠喩として表現…。(だから、わかりにくくなってる)パナー・パナヒの実際のお父さんジャファール・パナヒ監督のこと…。イラン革命以後の国>>続きを読む
映画オタクってとこがカッコいい。出演者がカメラに向かって「ハロー、サリー!!!」と言っているところとか、チームの良さが伺えた。
ジャン=ピエール・レオのための…というくらいジャン=ピエール・レオ的な映画だった。懐かしい感じ。
ほんの少しだけど、京劇の文化に触れた気がした。花火見るよりもキレイだった。
バカンスのないジャック・ロジェも、かなりおもしろかった。フランスの監督の多くは、演劇についての映画を撮っているが例外なく素晴らしい映画ばかりだと思う。
『メーヌ・オセアン』のときもだけど、リディア・フ>>続きを読む
クーリンチェと全然違うので、びっくり。コメディテイストで笑えるんだけど、所々、影を使ったシーンはすごくかっこよくて…!おもしろいけど、わからなさも残る。それが余韻となって、深みとなっている。
再見。前回より理解度も増して、誰が誰がわかるようになった笑。
少しずつ理解を深めていくタイプの映画は、ずっと付き合っていくことの楽しみがある。
出演はファスビンダーファミリーだけど、やっぱり映画はシュミット的としか思えない。オペラの要素はこれにもあったのですね。ファスビンダーは良い男だ。
かつてはハンナ・シグラが演じるマリアの、葛藤や開き直りや混乱や行動力がごちゃ混ぜに同居したマリアの女性像は、かなり好きでした。
10年ぶりくらいに見たときに比べ、音響がなんか変わった気がする。
これまでは『オルエットの方へ』がいちばん好きだったけど、更新して、いちばん好きかも。めちゃくちゃおもしろい、笑える可笑しさと、話させないけど心情をしっかり描いていて、夢中になってみてた。
バスのシーン>>続きを読む
数年ぶりの再見。途中で「あれ?なんの映画見てるんだっけ?」ってなる。それが醍醐味。
イザベル・ユペールの肌白さと、相反する頑なな思想が、魅力を放っていた。とても大きなメッセージを受け取った。
気がついたら、知っていたジェーン・バーキン。映画で見ていたのはシャルロット・ゲンズブールのほう。
対照的な、母娘のあいだで葛藤がありつつも互いに向き合う姿勢が美しかった。
家族の物語というよりも、あくまで主人公の主観的な視点。
自分の思春期を嫌でも思い起こされる。兄ちゃんとの絆はかなり深いとみた。家族も理想的なかたち。
初めて映画館で映画をみるシーンがよかった。そういうところが好き。
ロッセリーニぽさもある、とおもえば脚本にロッセリーニの名が。
見てよかった。。フリーダイビングという自分の限界に挑戦する人々、静かな海の底が死と隣り合わせで、すべてが神秘的だった。
スポーツブランドは市場だけでなく、各スポーツの動向をふまえたマーケティングやブランディングを、戦略的に進めていることが見られた。
みんなバカな動き(や、踊り)をしてるところの移動撮影や、ゆっくりズームアウトしたり、カメラはぐるぐるまわったり。
かなり計算された演出だと思った。冒頭のワクワク感はかなり胸をつかまれた。
夢中でイタリアの小説を読んでいた20代の頃を思い出した。ノスタルジー。私のものではないのに、思い出される海や草原、シチリアの記憶。
音楽もとても美しくてよかった。Nicola Piovani『Leo>>続きを読む
再見。今もどうやって撮ってるんだろうって、思うシーンが多い。ほんと、すごい。
映画自体が現代音楽。
ふかーく、余韻にひたりました。クイーン&デビッド・ボウイの『Under Pressure』に合わせて踊るシーンは泣ける。
太極拳、やってみたくなる
ちょっとノーラン風かな〜?と、楽しみにしていたけど、期待以上ではなかった。でもディカプリオはこういうオッサン役もできてすごい。