ムーさんの映画レビュー・感想・評価

ムー

ムー

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

コート上で6人目になれる映画。

スラムダンクを漫画未読、子供の頃やっていた夏休み朝8時台のアニメを観たくらいのミーハーです。
ただ、観ていてはいたので、大体の人物像、軽い通しの話の展開は知っていて、
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

脳がショートする作品。

映像、ストーリー、音何を取っても想像を超えるレベルを突きつけられて脳のキャパを超えてきます。
IMAX3Dで見たのですが、他の映画が1作品に一度出す芸術点高い描写を大盤振る舞
>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

エンドロールに驚く映画。

幼なじみの3人がテロリストに立ち向かう話。
といいつつも、話のほとんどはその3人の生い立ちの話。
生い立ちの話と立ち向かう話を上手く構成しながら話を展開していく上、成長スト
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.0

俳優業も上手くいかず、同棲中の彼女とも上手くいかない主人公。旧い友人と再会を機に、かつての友人だった佐々木を思い起こし、彼と過ごした時間を思い起こす話。

入っていけなかった。
入っていけなければ、こ
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.6

日本の難民問題をある少女の目線から炙り出す良作。

時折聞く、日本にいる難民問題を1人の少女から等身大でエグく描いていると感じます。
主人公の少女はルーツに厳格なクルド人の父親を持ち、家ではその文化や
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

映画館を救うかもしれない最高傑作。

何も考えず、大迫力の映像と音響が備わった映画館で王道ストーリー、迫力あるアクション、ギミックを楽しんで欲しい。
ここ数年、サブスクが発達し、映画は自宅でも楽しめる
>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

男社会の生き難さを痛みと共に可視化する映画。

要素が多すぎて情報過多な新感覚の作品です。
好きになる要素を各々が見つけて楽しめる映画だと思います。
個人的には女性が擬似的に男社会で生活し、男も男で地
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.1

巨匠の名を身をもって感じるホラーの金字塔。

念願の初ヒッチコック!!
普通に怖ったです。
ストーリーは何度も見たことある展開で目新しさはないはずなのに、先を予想するには最後まで決定打に欠ける上、展開
>>続きを読む

レイディオ(2020年製作の映画)

1.5

ラジオが趣味の根暗な大学生が同じ趣味の少女に出会う話。

平凡。

アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.5

後悔する前に親孝行したくなる映画。

父を亡くし、母と不和な状況の生意気盛りな12歳が未来から来た自分と時空を超えて、未来を救う話。
話が読めちゃいますが、物語のテンポの良さとスターウォーズパロディー
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

今後の展開が心配になるファンタビ。

前シリーズから物語の根幹を作っているダンブルドア家の全容に触れた今作。
個人的には少し内容が薄く感じました。
ダンブルドアの秘密はそんなもん??って感じてしまった
>>続きを読む

リズム・セクション(2019年製作の映画)

3.3

誰もが憧れるスパイのリアルを感情面から突きつけられる映画。

一般人が一人前のスパイになるまでの物語です。
主人公は家族を愛していた、ただの大学生。
その家族を殺され、復讐を誓い、段々とスパイへとなっ
>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

どこから何を言えばいいのかわからないくらい酷い映画。

言いたいことが各シーンに何個もある。
文句言えと言われれば、各シーンを一時停止して何個も言えるくらい。
あえて、総括して言うなら、リスペクトがな
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.6

気にかけていてくれる存在を想う映画。

巨匠ビートたけしの生誕を師匠ととの交流を通して描くストーリー。
ぷー太郎だったビートたけしを師匠が目をかけ始める頭角を表していく。
最終的にビートたけしは成功し
>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

比較したくなる映画。

多くの移民達が暮らすウェストサイドを舞台に、チーム同士の対立が起こる中、別チーム同士の男女が惹かれ合う物語。

ミュージカルのダンスは圧巻。
寄りで撮り、構図を意識した上で、ダ
>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.3

青春時代の悩みを解きほぐしてくれたような作品。

唯一無二の理解者であったはずの親友が憎き兄と交際し始めたことをきっかけに17歳なりの自暴自棄に陥る話。
嫌な出来事が複雑に絡み、誰かに話せる程信用でき
>>続きを読む

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.8

マッツミケルセンを堪能できる映画。

最強おじさん暗殺者が定年直前に殺しのターゲットにされる話。
前半は余生を送ってるマッツミケルセンを楽しめ、後半はマッツの鮮やかだが、所々体張るアクションを楽しめま
>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

2.0

考えて考えて考え過ぎた結果空回りしてる感。

風俗業界で働く人々を描く群像劇。
観てるのが辛い。
テンポの遅さだったり、登場人物一人一人が暴れまわって作り手が制御できず、まとまってないなと感じます。
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

雑誌をめくって読むような映画。

ある雑誌社の追悼号であり、最終号を編集者達が持ち寄り、編集していくような物語。

映像表現が何よりもこの映画は独特です。
その情報量に冒頭から振り回される上に、
言葉
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.3

迷子になる映画。

ある日突然、父親がいなくなり、娘が行方を「さがす」物語。
シンプルなタイトル、設定なのにここまで面白くなるんだと思わされる。ストーリー構成、展開が読めない上、父親を探した先に行き着
>>続きを読む

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

「スパイ映画」「インディージョーンズ」「オーシャンズシリーズ」などなど色々合体🙏映画。

FBIのドウェインジョンソンと世界で2番目の怪盗ライアンレイノルズがひょんなことから手を組み、世界で一番の大怪
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.3

映画を観てる感じがしない映画。

大手出版社を舞台に出版業界の生き残りのため、敏腕編集、中堅、新米、社長、大手作家など様々な目線で仕掛けるビジネスストーリー。

編集が工夫されていたり、展開が早かった
>>続きを読む

テリファイド(2017年製作の映画)

1.4

俺の中のブラックマヨネーズ吉田が「どーかしてるぜ」と叫びまくる映画。

30分で収まるものを90分に延ばしたかのようなテンポの遅さと内容の無さ。
文化の違いなのか自分の知識不足なのか登場人物の発言と行
>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.4

疾走感あるゾンビ映画。

新幹線という狭く細長く一方向に向かう空間を舞台にアクロバティックなパワー系ゾンビが襲ってくるストーリー。
案外、新幹線を舞台にしたゾンビものは珍しいのではないでしょうか。新幹
>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.2

街ですれ違う人々を変に想像してしまう映画。

記憶を一部無くした主人公がある医学部生の人体実験で頭蓋骨に穴を開けるトレパーネンション手術により人の内側のトラウマが視覚化されるようになる。それをホムンク
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.1

ある内部告発から始まる権力に抗う新聞記者とエリート官僚の葛藤と行先をリアリティかつ重厚に描く社会派サスペンス。

キャラ構成とその配置が素晴らしく、ストーリーが進むごとにある人物の立場が他の人物と重な
>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

天才数学者が数学を使って、国民に空虚な希望を与える戦艦造船阻止を描がく、戦艦大和造船の背景を描く作品。

脚本と演出が素晴らしい。
戦争映画ではありますが、櫂の葛藤と論争で展開していきます。
天才的に
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

地球規模の危機に直面した人々をコメディかつ風刺的描いた作品。

地球に衝突し、破壊するであろう彗星を研究者が発表するもまともに受け止められず、メディアは茶化し、政治家や起業家は利用する。
ここ数年、よ
>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

徐々に素性が明らかになり、途中からの展開に振り回される密室ミステリー。

初めてかもしれないタランティーノ作品。
この作品だけなのか、作風なのかわからないが、会話劇が多く、間が長い。これは観る人選ぶな
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.1

仁義を地で行くヤクザが時代に淘汰されるのを退廃的に表現する物語。

ヤクザという存在は昔は必要悪として認識されてきましたが、社会が整備されていく中で社会的価値を失い、疎外されています。
決して大っぴら
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

悪夢が越境してくる作品。

夢を媒介にし、時代を超えて、才能と希望を持った夢ある少女達がなりたい自分になる苦悩をホラーとして昇華させた物語。

ファンタジーからホラーに変わっていく流れが上手であまり見
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.8

見たことない仕掛けで物語がひっくり返る秀逸ホラー。

途中なんの映画を見てるか確認するくらいジャンルを横断するような物語の展開は数々の映画を手掛けたジェームズワンの手腕が伺えます。
なかなかのグロさと
>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.3

人生の中で尾を引くような記憶をパッチワークのように繋げ表現した作品。


30,40代に一番響きそうですが、劇中と同じような過去を投影、又は体験したことないけど共感してしまうのではないでしょうか。
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

地獄の認知症追体験映画。

今作は認知症を患ったお爺さんの視点で物語が展開されていきます。
物語の中で主人公が認知症を患っていることをなんとなくわかりますが、彼の日常は辻褄が合わない連続で描かれます。
>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 3: 1666(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

パート1、パート2で生まれた謎を今作で明らかにし、物語の終点にはただのホラーで終わらせない訴えかけを感じるネトフリが生んだホラー大作。

パート3は1,2にうって変わって、ジャンルがホラーからヒューマ
>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 2: 1978(2021年製作の映画)

3.8

今シリーズの面白味を深めつつ、きちんと高クオリティのグロスプラッターも楽しめるシリーズ第二弾。

前作に引き続き、清々しい程のグロスプラッターをキャンプ場というワンシチュエーションで展開させていきます
>>続きを読む

>|