Carlyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Carly

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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.2

教科書の一端でしか知らない水俣病。四大公害のひとつとしてその輪郭に触れただけ、ほんの少し前にこの国で起きた事なのにその程度のことしか知らない。この映画が現実に起きていたことを少し掘り下げて教えてくれた>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.7

敗戦目前のドイツ。ヒトラーと側近たちが地下壕で最期の時を迎えるまでを描いた作品。街中が戦禍に巻き込まれているというのに、地下では酒を飲み躍り狂う人々-俄には信じられない光景が繰り広げられる。とりわけゲ>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.1

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の末期に起きたスレブレニツァの虐殺-あのWWⅡのホロコーストを経てもなお、こんなことが起こり得るのかと衝撃を受けた。何よりWWⅡよりもずっと現代に近い映像はまるでドキュメン>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.7

キューバ危機の前後、その緊迫ぶりが犇々と伝わってくる映画。
CIAとMI6のやり取りにおいては、頗る"らしさ"が表面化されていて、イギリスの抜け目のなさや呆気なく利にならないものを切り捨てるところは本
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

全員揃ってぶっ飛んでる映画!怖い者知らずなところ、すんごいアメリカ~って感じがする。
過保護に育てられたパティの振り切りようが凄い。でもすさまじく勢いがあるのに生き急いでる感はなくて、その辺りに親の教
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

鈴木亮平やばすぎ、の一言に尽きる。でもヤクザと言うよりもサイコパスっぽかったな。リアリティという観点では前作の方が強くて、本作は前のよりエンタメ要素があった感。だからこそ少し見やすくはなってる気がする>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

マーベルの新章はここから、ってことなのかな?
久しぶりにカンフーアクション見てすごくわくわくした!あの独特の所作は本当に美しいと思うし、これからワールドワイドであれが展開されていく事には期待しかない。
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

3.9

オンライン試写会にて。
マットとニコルの優しさに救われたデイン。彼の献身が本当に優しさに満ち溢れていて、ラスト30分は泣きっぱなしだった。こういう作品はあまり観ることがないけど、観るといつも考えてしま
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ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!(2020年製作の映画)

4.2

1930年代イギリスを舞台に繰り広げられるコメディかと思いきや、降霊術によってデンジャラスな元妻が現れたことによってとんでもない結末に向かっていく急転直下のストーリー。
登場人物がみんな魅力的なんだけ
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.7

-俺たちはチェコ人だ、絶対に屈しない

この言葉こそが彼らの全てだった。
ハイドリヒ暗殺(未遂)からの一連の件については書籍でしか知らなかったので映像で見ると恐ろしくてたまらなかった。レジスタンスとの
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.6

ジェームズ・ガン監督賞が好き放題&やりたい放題やり散らかしてる映画。ところどころとてつもなくB級ぽくて(ヒトデとか)突っ込みどころ満載過ぎて追い付かない。完全にトチ狂ってる(褒めてる)

ハーレイちゃ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

オンライン試写会で一足先に鑑賞。血中アルコール濃度を一定に保つことで心理的に肉体的にどのような影響が出るのか、を身をもって体現していくストーリー。
冴えない教師役のマッツがお酒の力を借りていきいきし始
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.8

だんだんファミリー全員集合が迫ってきてる感じ、最高にわくわくする!今回はハンが帰ってきてくれたことが一番だったな。あの状況から復活とかありえなくない?って思ったけどもう何でもいい!おかえり、ハン!柿の>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.6

まるで911を思い起こさせるような緊迫感。飛行機の不時着水、全員の生還。それだけでは終わらないアフターストーリーにフォーカスした作品。
半ばドキュメンタリーのように張り詰めた空気感が漂い、クリント・イ
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.3

ホロコースト関連の映画が立て続きに公開なのでまずこれから。これまでWWⅡ真っ只中の出来事を見ることが多かったので、戦後のユダヤ人たちの話は興味深かった。
崩壊したドイツ国内で、あるいは新天地で新しい生
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

周囲の意見を見ていてかなり期待値上がってたんですけど、それをさくっと越えてきました。この映画、最高です。
キャリー・マリガンはギャッツビー以来観てなくて久しぶりで、年齢設定的にちょっとねとは思ったけど
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.8

試写会にて。
期待のミュージカル大作!ラテン系ミュージックはとても力強くてキャッチーなリズムに引き寄せられる。ラップとの相乗効果も相俟って本当すぐ踊りたくなってしまう。ラテンのダンスは凄すぎてさすがに
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

この夏一番期待の新作を一足先に試写会にて。
冒頭の切り捨てるようなワンフレーズが心に刺さる。海辺の街、たった6週間の燃えるような恋。美しく儚い、そして切ない二人の行く末。喪失感に苛まれるダヴィドはその
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.6

待たされ続けて期待値上がり過ぎたのかもしれないんですけど、何て言うか、観終わっての感想は虚無って感じです。ほんと。
フローレンス・ピューはすごく良かったな。キャラクターをちゃんと理解して演じてると感じ
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デッドマン(1995年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュ監督による異色な西部劇。ギターソロの音楽がとても心地良く、エンドロールまでひとつの世界観を描いてくれる。
ウィリアム・ブレイクの詩が物語を進めていく。先住民と西洋の詩、一見結び付く
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.6

続編がある作品で2作目の方が好きなの、個人的にすごく珍しいんだけどピタラビはこっちの方がすき!すごい楽しかった!ドーナルさんとジェームズ・コーデンの絶叫大会みたいな感じだったし、ドーナルさんの絶叫顔忘>>続きを読む

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.7

Tiffで老人スパイと紹介された時からずっと気になっていた作品。カメラワークなんかはとてもドキュメンタリーらしさが出てるのだけれど、ちゃんとスパイテイストな音楽も使われていたりしてとても巧妙に作られた>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.7

美しく切ないピアノの音色が物語のはじまりと終わりを告げる。優しく慈愛に満ちた二人の最後へと向かう旅路の物語。
ユーモアに溢れた小説家タスカーがとても魅力的な人物に描かれていた。ほんの90分弱で彼に魅せ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

92分であなたのストレス吹き飛ばします!みたいな映画だった。ガンアクションかっこいい。あとカーチェイスも最高。
"猫ちゃんのブレスを返せ!"のフレーズだけで観たくなった映画だったので、大満足でしたね。
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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

4.0

真実と嘘、彼のヒストリー。
はじまりのフレーズに心を掴まれ、かっこ良すぎるエンドロールで幕が下りる。過激で強烈なバイオレンス映画。
しかし暴力的な描写にも彼の家庭環境や社会からの隔離・略奪が影響してお
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

3.8

尊厳死を決断した母とその家族、そして彼女の親友の物語。
リリーはとても強い女性で、だからこその決断だったのだろう。彼女の精神的な強さは心と意思の強さでもある。時折どこか意地悪な老婦に見えるところもある
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

圧倒的に今年ベスト!デヴィット・バーンとアーティスト達の完璧なパフォーマンスに魅了されっぱなし。シンプルな衣装とステージでただ音楽を通じて全てのことを表現する。なんて素晴らしいんだろう。ブロードウェイ>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

次のがリリースされる前に何とか駆け込み間に合った!おかえり我が街の映画館!

前作まで全て劇場鑑賞していたので今回も見逃す訳にはいかずで観ました。アクションがますます進化してる。圧巻の一言。最近は殺陣
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

ひと夏の冒険、少年たちのロードムービー。
小さな街の中だけが自分たちの知る世界で。そこから飛び出して知らない世界へと向かっていく少年たち。抱え込んだ葛藤や孤独をぶつけ合いさらけ出しながら、その小さな冒
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.4

オンライン試写会にて。
現実と虚構が入り交じる展開、どこまでがリアルでどこまでが漫画の世界の話なのか。分からなくなるほど五人の演技が素晴らしい。脚本もよく練られていたと思う。邦画にありがちなツメの甘さ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

イタリア、ひと夏の恋、それから。
劇場公開見逃してようやく観ました…
三ヶ国語くらい使われてるのかな?ちょっと頭が混乱した。(日本語字幕で言語別に仕分けしてほしかったな…)
シャラメ細すぎて心配になる
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

悪い顔した紳士たちがカッコいい!
ストーリーがすぐ二転三転するから目が離せない。特にコリン・ファレルの胡散臭い雰囲気を醸し出しつつキーパーソンになるっていう、とっても難しい役どころを演じきってるところ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

"普通"ではない家族の旅路。元のタイトルからすると、旅にフォーカスしたわけではないのだろうけれど。でも、とても良いロードムービーだと思う。ヴィゴはグリーンブックといいロードムービーに縁があるのかな。>>続きを読む

ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.5

古書を巡るドキュメンタリー。
その一冊との出逢いはまるで恋愛みたいで、ひとつひとつに物語があって素敵。きっとそこに辿りつくまでにたくさんの物語があったんだろう。古書ってそういうロマンの塊みたいな感じな
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.6

どこまでもフランスっぽい映画。複雑で曖昧な恋愛模様、結論を見せない男と女。
手に入れたらただの普通の男だった、っていうのすごく分かる。しかもリリーちゃんがそれを言うの、妙な説得力ある気がする。彼女のア
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.3

超絶バイオレンスムービーだった。
血塗れ大惨事だしスパスパ切られるしガンガン撃たれるし、無秩序すぎてだんだん笑えてきちゃう。いやほんとひどい無法地帯。三兄弟は今で言うところの半グレ?的な半ギャングなの
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