このレビューはネタバレを含みます
その音は確かに鳴っているのに聞こえていない。いや、聞こえているのに認識していない。認識しているのに意識していない。
非情で異常な日常が淡々として感じられるのは、私たちの日常と大差ないからなのだろう。>>続きを読む
息子が話聞かされてきた父親の人生は嘘のように聞こえても、彼の最期はまるで作り話のように幸せで、彼と関わった人たちが彼が作り話のような「人生」を歩んできたことを物語っている
笑顔になれる作品
「自然にYesと言えるようになる」
自分を自分たらしめているのは記憶。
でも記憶なんて曖昧なもので、記録なんて人為的なもので。
世界10秒前仮説を立証も反証もできなくても、目を開け世界を知覚している「今」だけは存在証明できる
反戦、反核兵器を伝えるこの映画が、世界から評価されてくれてよかった。
この映画が連鎖反応の減速材となることを願うばかり
彼と彼女の前には、どうしようもないほどの膨大な現実が、横たわっていた。
一人ひとりが各々の想いを抱えた物語の主人公で、2年6組という小さな社会の中で互いの物語の登場人物になっていて、それは物語のほんの一部にしか過ぎないけれど、その時間を生きる彼ら彼女らの一瞬は濃密で。>>続きを読む
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これはwhiplashであり、最高のセッション。
最後の数分間、birdが羽ばたく瞬間。
フレッチャーが語った言葉は本音だったと思う。きっと彼も絶望と失望を覚えていた。
ニーマンの開花でフレッチ>>続きを読む
I love youを一言も使わずに、美しいウィーンの街並みと、瞳・表情で愛を語る
車窓から現実を見つめる、夢から現実へと覚めていくような瞳が印象的だった
きっとウィーンの風景が、お互いの匂いとか>>続きを読む
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一本の映画だとは思えないほどの濃密で、高級な時間。
poor things、哀れなる者たちが描かれているが、本人の強い意思があれば「向上」という希望があったのが唯一の救いかもしれない。
何よりpo>>続きを読む
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輝く演技があったのは、鍵の君を想う気持ちが投影されていたから。
彼女の人生は鍵のを追いかける輝きに満ちていたんだと思う。
そんな人生を、自分を好きだと言える。最高の生き方に見えた。
愛している人の食事を眺める眼差し、愛する人が作った料理の味の記憶。
料理の鮮やかさ、香り、空間。
感覚と結び付けられた記憶は、その時を共に過ごした誰かとの思い出。
知らない誰かと○×ゲームを通じて人生の豊かさを共有できるように、人と人が違う世界で生きているとしても、互いの人生が重なり合うとき影は濃くなり、その瞬間にしかない木漏れ日が生まれていく。
そんなperf>>続きを読む
理解しようとすること諦めてはいけない。
伝えることを続けなければいけない。
堅信式の時のように想いを伝えることが、父とエマでも出来ていたら、
自分のことを知らないことは幸せなのか?
辛くて受け入れがたい事実を見ないふりをすることは幸せなのか?
変えられない生まれや境遇、過去を、自分自身を受け入れること。それは一人では難しいことだけど、そん>>続きを読む
大好きな作品を映画館で観れる幸せ
ブタのミトンで笑わせてくれるレオン、なんて素敵なんだ
レオンにとってマチルダの存在がかけがえのないものになっていく過程がとても好き
レオンは間違いなくマチルダの>>続きを読む
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ボクとまなみちゃんが出会ってから10年間の思い出の映画
「虹」を歌うまなみの横顔がずっと瞼に焼きついていて、本気の伝え方がわからなくて…
そして彼女との青春が終わった今も、桜を見るたびに彼女と出会>>続きを読む
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「私は私だ。」
周囲の抱く偶像(アイドル)、これまでの自分、これからの自分。
女優としてこれからを生きる未麻は、偶像としての未麻には囚われないが、偶像として生きた過去を内在させながらアイデンティティ>>続きを読む
映像美と音楽による雰囲気が良い
アイスクリームフィーバーが多くのオマージュを行っていた
千原徹也監督と音楽を担当された田中友之さんの対談回で鑑賞
映像の美しさと、噛み合う音楽の気持ちよさ
アイスクリーム屋さんで買う、ちょっといいチョコミントアイスの後味みたい
公開初週舞台挨拶上映で鑑賞
部長と呼びかけられても、まだ反応できない久美子が、部員一人一人と向き合い、背中を押していく。
あすか先輩のような「ちゅうもーく」や、柔らかい音色が、本作にあすか先輩が出>>続きを読む
傷つけて。
見ないふりをして
失って。
罪の重さを知って。
その罪と生きていく。
100分間に人生がありました。
徹頭徹尾ジブリで宮崎駿だなあって思った
これまで宮崎駿が残した物を受け取ることができた「君たち」がどう生きるかについてのお話だったと思います。
メッセージの真意を汲み取ることができなかったと思うの>>続きを読む
舞台挨拶LVを鑑賞
二期と劇場版を繋ぐ未映像化エピソードの映画
本当にファンに向けた作品になっていて、ここまで作ってくださってありがとうの気持ちでいっぱいです。
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数年ぶりに記念日リバイバル上映で鑑賞。
変わることを恐れ、未来へと進むことができなかった真琴が、千昭から未来への夢や目標をもらって、「時をかける少女」に成長していく物語。
真琴が息を切らしながら駆>>続きを読む
花楓の努力、苦難に心打たれる作品
久野さんの演じ分けがやっぱり凄い
EDの歌声まで必聴
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前半、各視点で描かれた怪物は他者。
視点によって誰もが怪物になりうる。
視点という観点で、保利先生の屋上シーンで聴くトロンボーンとホルンの音色と、校長先生と湊が「そんなもの」を吹き飛ばすシーンの音色>>続きを読む
こんなに美しくて、こんなに切なくて。
そこにあるリアルな描写が直接響いてくる。
喪失感が止まらない。