紫亭京太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

紫亭京太郎

紫亭京太郎

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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

5.0

最後にやってくる凄まじい結末に愕然とするがその結末に向けてあらゆることが収斂されていったことに気が付いたのはエンドロールが流れてから。思い起こせばどれも皆伏線。もう一度はじめから見直したくなる逸品!>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

4.8

ただ声高に特攻隊の愚を訴えてくることなく押しつけがましさの無い雰囲気を作り出しているのは主人公が語るのではないストーリー展開と岡田准一の清々しい静かな演技によるもの。
一人の男の生きざまをと通して「大
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EDEN(2012年製作の映画)

5.0

トランスジェンダーたちにとって自分が自分らしくあるために生きることは膨大なエネルギーを要することを思い知る。
家族との関係を断ち切り孤独に生きる彼らにとって大勢の“仲間”がいる新宿二丁目は生き生きと暮
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清須会議(2013年製作の映画)

5.0

詳細な史実が伝わらない部分を巧みに利用して見応えのある脚本に書き上げた三谷幸喜の手腕はさすが!
武将のデフォルメが秀逸でキャラクターの性格設定も巧み♪
ただの歴史好きから戦国史オタクのみならず歴史にそ
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エレニの帰郷(2008年製作の映画)

4.0

離れていても一人の男を一途に愛し続ける女と彼女を愛し続ける男。決して自分の元へはやってこない女を見守り続ける男の生きざまは男が明るく振る舞えば振る舞うほど凄まじく切ない。
情感溢れる映像が美しく圧倒的
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ザ・マシーン(2014年製作の映画)

3.3

人工知能が本格化して発達を続ける昨今で「鉄腕アトム」で手塚治虫がかつて描いた“人間とロボットの共存”というものを真剣に考えておかなければならないのではないかと思わされるSFヒューマンドラマ。「対象」に>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.8

造形的にはかなり原型に復旧してきたゴジラは海を渡って頭に“GOD”を戴いた時から全く別物になったことが明確になってある意味スッキリした王道の怪獣映画ハリウッドバージョン。

地球防衛未亡人(2014年製作の映画)

3.0

もうホンマにバカバカし過ぎてくだらなさすぎる物語に後から思い出し笑いが込み上げてきてひと苦労する“河崎スパーク”炸裂の珍奇ヒーローモノバカ映画の覇道!

禁忌(2014年製作の映画)

3.8

禁忌の嵐が吹き荒ぶ物語が向かった最終形の衝撃があまりにも大きすぎて呆気にとられているうちに訪れる唐突なエンディングで突き放されてエンドロールを迎える“急流すべり”ムービー!
杉野希妃的狂気炸裂禁忌官能
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受難(2013年製作の映画)

4.0

SEXで始まることがあるのは確かだがSEXが無くても相互理解は深められるものではある。天涯孤独で肉親との交流の経験が無いフランチェス子には物理的な身体の交わりを起点として身体に出現した人面瘡によって初>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.1

倒れている女性を保護・介抱した男が彼女から聞かされる驚愕の性の遍歴。
性に対する関心は男に限るものではないものの追求についての“奥深さ”は男を遥かに凌駕するものであることに男は為すすべがないと思い知ら
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トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年製作の映画)

4.3

これだけ裏切られても「人間は信頼するに値する」というオプティマス・プライムは神だね(ロペ風)
近年最も不死身ぶりを見せるマーク・ウォールバーグとオートボットの“演舞”が見事な“マイケル・ベイ節”炸裂の
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

4.3

ヒット・ガールがパワーとキュートさをアップさせて八面六臂の大活躍が爽快な単純明快勧善懲悪娯楽活劇♪

赤々煉恋(2013年製作の映画)

4.1

理由が何であれ、自殺を考えている人や自殺を考えたことのある人に、思春期特有とされる虚無感からふと死にたくなる若者など、とにかく「自殺」が頭によぎった人には観てほしい、深刻過ぎず重すぎずながら「自殺」が>>続きを読む

テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

4.2

風呂における“憩い”にこだわるのは日本独特の文化かもしれずノンビリ風呂に浸かっていれば戦闘意欲も湧かないというもので日本人は根本的には平和主義なのではないかと穏やかな気持ちになれる癒し系温泉コメディ♪

超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

4.3

絶妙のサジ加減で虚実とり混ぜて描かれるストーリー展開は最後まで観客を飽きさせない。
領民思いで家臣からの信頼も篤い名君・内藤政醇を佐々木蔵之介が抜群の存在感で好演。政醇を支える名参謀の相馬を西村雅彦が
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.5

人間の脳ミソを100%使った世界など想像もつかないが敢えて描けば「2001年宇宙の旅」と手塚治虫の「火の鳥」が融合した世界になるのは理解できるがこの感覚には個人差があるので念のため。
チャラい頭の悪そ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.6

F1レーサーとして世界のトップレベルに君臨したニキ・ラウダとジェームス・ハントのライバル二人の火花を散らして激突するプライドと交わることの無い相互理解に立った熱い友情が胸を打つヒューマンドラマの傑作!

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.7

1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売しアメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した実在のカウボーイの半生を描くヒューマンドラマの佳作!21kg減量してAIDSにかかった主人公>>続きを読む

捨てがたき人々(2012年製作の映画)

4.4

「生きていても仕方がない」という意識を病んだ時にしか感じないというのは実はそれだけで幸せなことなのかもしれないと思わされる主人公の人生が心に突き刺さってきて自分の人生を振り返ってしまうハードなヒューマ>>続きを読む

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年製作の映画)

4.5

芦田愛菜がただ泣きが上手い可愛い子役ではないというポテンシャルを存分に見せつける怪演が圧巻!
家族で円卓を囲んで分け合う日常がこっこの中に人との共感や共有を育んでいったのだろう。多感な年頃を迎えてなお
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紙の月(2014年製作の映画)

4.6

“与える”行為は心の穴を“埋める”行為となりうるだろう。与えて称賛を受けて自分を必要とされることで自分の存在を確かめられるというスパイラルに堕ちていく宮沢りえの薄幸さが秀逸!それでも生き延びる力強さは>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.8

ネイビー・シールズ創設以来最大の悲劇と呼ばれる「レッド・ウィング作戦」。たった4人で200人を超える敵に囲まれる絶体絶命の状況を駆け抜ける物語は数ある戦争がテーマの作品の中でも臨場感と緊迫感が群を抜く>>続きを読む

おばあちゃんの夢中恋人(2013年製作の映画)

4.9

なんで広く公開されなかったのかが不思議で仕方ない台湾映画の歴史を背景にパートナーとの愛の育み方と映画に対する愛情を温かく描いて感涙を誘う傑作!

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

5.0

育児放棄されたダウン症の子供を保護したゲイカップルが“家族”として生きることに何の問題があるのか。愛情深い二人に対して「子供に対する深い愛情と与える環境に問題はない」と言いながらの投げかけは検察や裁判>>続きを読む

子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.7

大阪の二児放置死事件をモチーフに観る者の心をざわつかせて様々な考察を扇情する社会派モキュメンタリードラマ。
客観的で淡々と事実を追う画面がこんなに心に重くのしかかってくるとは思いもよらない体験。ラスト
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

4.8

ミュージカル仕立てが“京都的なもの”を表現するのにマッチして絶妙な味わいになるところはさすが周防監督!
舞妓芸妓の生活や京都花街の様子が具体的にわかりやすく描かれ上白石萌音の丸顔が物語にドハマりなほっ
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イン・ザ・ヒーロー(2014年製作の映画)

5.0

特撮やアクションモノには欠かせないが表舞台には出ることのないスーツアクターの熱い生きざまを描き実際に撮影の中で仮面ライダー出身の福士蒼汰にアクションや殺陣を仕込んだという東映アクションクラブ出身の唐沢>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.8

こんなテーマパークができたらホンマ観に行きたいところやけどくれぐれも安全を第一に徹底的に追求してもらいたいと願わずにはいられない劇場鑑賞が望ましい王道のアトラクション・ムービー!

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

「レインマン」のダスティン・ホフマンを彷彿とさせるベネディクト・カンバーバッチの“天才ぶり”が秀逸!
当時のドイツ軍の強さを改めて再認識。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.0

人工知能が人間を“不要”“邪魔”と認識する恐怖に立ち向かいアベンジャーズのいつもながら噛み合わないチームワークを乗り越えながら闘う姿をド派手なアクションとCGで描くアトラクション娯楽大作!

サムライフ(2014年製作の映画)

3.9

強い「思い」を持って乗り出せば同志が集まり具現化していくのかもしれないがその「思い」を持ち続けることが一番難しいのではないだろうか。
深い闇の中でもがく子供達が一人でも多く明るくて暖かい日向へと踏み出
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深夜食堂(2015年製作の映画)

3.9

「飯屋」の日常をオムニバス形式でコンパクトに味わい深く描かれて観るだけで癒される♪
しかし「カレーライス」の一件での東北被災地における“骨壷の現実”に胸が潰れて絶句。その重い現実もサラリとすくい取り軽
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ビリギャル(2015年製作の映画)

4.0

受験勉強はヤル気と根気と“ちょっとしたコツ”があれば必ず成績は伸びるがこの「気」を引き出すのは周囲の大人たちの役目。坪田先生の“チョー前向き”な姿勢は素晴らしいが娘の全てを受け入れて可能性を信じて支え>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

4.2

お馬鹿映画の枠をはみ出すファンタジック・コメディの第2弾は安定のバカバカしさでホロリとさせようとする松竹新喜劇的ハートウォーミング・ヒューマンドラマ♪

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.3

ハリウッドが誇るキング・オブ・スペースオペラのシリーズ再開は我々“オールド・ファン”にはショッキングな場面に始まる光と闇の攻防の幕開け!