紫亭京太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

紫亭京太郎

紫亭京太郎

映画(721)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ちょんまげぷりん(2010年製作の映画)

4.0

息子と二人で暮らすシングルマザーがタイムスリップした侍との出会いから新たな人生を歩み出す。ただ甘いだけではなく切なく苦しいだけでもないハートウォーミングなラストシーンが秀逸!
美味しいプリンに欠かせな
>>続きを読む

プレシャス(2009年製作の映画)

4.2

愛されることで愛することを知り読み書きを教わることで自分を表現する術を知るとプレシャスの人格が確立していく。
愛情と教育がいかに一人の人間を前向きに大きく育てていくものであるかを改めて教えてくれる。親
>>続きを読む

グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)

4.3

見つからなかった「大量破壊兵器」。必ずあるものして始まったイラク侵攻だったがそんなものは元から存在せず機密情報と呼ばれたものは全てウソだったことが明らかにされるまでの時間は一体何だったのか?誰が何のた>>続きを読む

パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

4.4

全編ビデオカメラ映像のみで二人が寝静まった寝室で固定されたビデオカメラで撮影されたという映像は映っているものがギリギリ判別できる明るさ。真夜中に月明かりだけでものを見ているような青みがかった画面が恐怖>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.1

「パーマネント野ばら」で話題にのぼる男どもも含め登場する男は情けない野郎ばかり。「土佐のはちきん」を体現するこの町の女連中が強すぎるからなのか女性が強いゆえに男は“子供”でいられるからなのか。原始的な>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.3

深作欣二監督亡きあとの日本映画界においてこれほどリアルで正統派のヤクザ映画を撮れる監督があるだろうか。
かつてヤクザ映画とは鶴田浩二や高倉健が演じる侠気が喝采を浴びる任侠の世界を描くものだった。
そん
>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.4

自分の家族が殺されたときこういう風に復讐すればいいのだという“もしも”の時に大いに参考になる物語。誤解を恐れずも非難を承知もへったくれもなく本作は自分にとっての羅針盤であると言おう。
少年法や犯罪者の
>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

4.7

自らチャンスをつかむための行動を起こしワンチャンスを全力で勝ち取り成功へ
と駆け上っていくアリの姿。金策に奔走して疲れ果てながらも「絶対に諦めない絶対に這い上がってみせる」という覚悟を胸にテスが歌う「
>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.5

“生き地獄”といえる戦場では一種独特の強い高揚感が快感となって麻薬のように兵士の心に染み込むというのだから人間の心というものは計り知れないがその事から「地獄の黙示録」における戦闘ヘリによる爆撃シーンで>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.6

「“赦し”こそが恐れを取り除く最強の武器だ。」
 始まってまだ数分しか経たないうちに出たこのセリフにマンデラの大きな器に触れて琴線ををわしづかみにされた自分はその後上映時間のほとんどを落涙との闘いに費
>>続きを読む

アヒルの子(2005年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリー映画の巨匠・原一男の薫陶を受けた小野監督は見事に“原イズム”を消化して継承し更に女性らしいスパイスを加えて見事に作り上げたドキュメンタリー映画の秀作!

時をかける少女(2010年製作の映画)

4.6

大林宣彦監督による「尾道三部作」のひとつだった旧作は“昭和の香り”漂う青春小説の名作。原作小説の“その後”という設定で旧作の主人公・芳山和子の娘あかりが今回の主人公。
イマドキ感たっぷりに“現代の女の
>>続きを読む

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(2010年製作の映画)

4.7

なんでも代行屋の紅次郎が父親の散骨時に誤って一緒に富士の樹海へと撒いてしまった形見のロレックスを探して欲しいという奇妙な依頼を引き受けたことから壮絶な事件に巻き込まれていく。
夜、雨、ネオンサイン。
>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.8

地球に難民としてやってきた宇宙人達とそれを抑圧する人類との対立を通してアパルトヘイト政策の不条理を描く意表を突かれた異質のSF映画!
宇宙人の“こんな描き方あるんや感”が半端なく面白い傑作特撮作品♪

クロッシング(2008年製作の映画)

4.9

妻の薬を手にいれるために北朝鮮を脱した父を追って国境を越えた息子の切なすぎて胸が苦しくなる慟哭必至の物語。
この年の鑑賞映画中“映画”としてはこれがNo.1の傑作!

アイアンマン2(2010年製作の映画)

5.0

後の「アベンジャーズ」に繋がる伏線至るところに埋め込まれたマーベルの“ハブ空港”的作品。という点を意識せずとも存分に楽しめるバーンドカーンドーンピューッズバーンとハリウッド娯楽活劇の王道を爆走するこれ>>続きを読む

キャタピラー(2010年製作の映画)

4.8

戦争に駆り出され四肢を失って還ってきた夫。障害と引き換えに勲章を授かり軍神と崇められる夫の飽くなき食欲と性欲の世話をする妻。戦争によって一変してしまった夫婦の姿を戦争がもたらす狂気で彩りながら描きズシ>>続きを読む

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

4.9

平凡な日常を送る平凡な人々の人生に突如飛び込んでくる“殺人”という悲劇。複雑に絡み合う人々を通して復讐と再生を描く重厚なヒューマンドラマの秀作。
決して体験したくない人生を4時間半を超える物語でじわり
>>続きを読む

十三人の刺客(2010年製作の映画)

5.0

名作時代劇のリメイクを三池崇史監督の手にかかるとこうなるか!いや確かにそうなるな♪というかけ値無しに面白い痛快娯楽時代劇の傑作!
稲垣吾郎の扱いをジャニーズ事務所がよく許可したなww

この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.8

超ド・ストレートな勧善懲悪モノながら善良な小市民をメインに据えて登場人物のコントラストを際立たせてgood!
追われるスリルに“生まれる”スリルが加わって極上のハラハラ感が秀逸♪

恋とニュースのつくり方(2010年製作の映画)

3.9

「思い」だけでは人は動かない。自分自身が「思い」を原動力として動くことで自ずと周りも動きだすもの。
「仕事とは?」をシンプルに明示して社会人にはエネルギーを学生には就活への心構えを与えてくれる主人公に
>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.0

主人公に感情移入して“一体化”したなら最後はああでないとダメ!
後味スッキリスカッと爽やか某コーラというわけにはいかないのは所詮彼女が戻ってくるワケではないから…
イ・ビョンホンがボロボロにならないこ
>>続きを読む

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.5

かつて自分が青々しい頃に読んだ「HOT DOG PRESS」や「POPEYE」を通して学んだ“カッコいいとはこういうこと”が散りばめられた「ススキノ探偵物語」。
松田龍平の“ハズし方”が「工藤ちゃん」
>>続きを読む

死にゆく妻との旅路(2010年製作の映画)

4.0

タイトルだけで泣けることを確信しながら観て期待通り!主人公の慟哭の都度共鳴してボロ泣き。ストレス解消必至の人間ドラマ。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.9

だらしなさ過ぎる親父が諸悪の根源であり同性ながらこの親父には一切共感も同情もえりなできない。恵理菜の中で全てが一つに収斂して昇華し八日目以降を力強く生きていく蝉へと脱皮するラストシーンに少しだけ救われ>>続きを読む

カンフー・パンダ2(2011年製作の映画)

4.2

過去にとらわれている限り「心の平和」は訪れない。これから「何者」になるかが寛容。パンダに人生の極意を教わりこれからを問われるとは夢にも思わず。
娯楽活劇CGアニメにしてただのアクション・アニメにとどま
>>続きを読む

ラビット・ホール(2010年製作の映画)

4.3

一人息子を交通事故で亡くした夫婦。とてつもなく大きな喪失感にうちひしがれながらもやがて前へ歩んで行こうとする夫婦の姿が抑えたタッチでじっくりと描かれる。
最愛の人を亡くした悲しみから誰かによって「再生
>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

4.4

弱小球団だったアスレチックスを「マネーボール理論」によって強豪チームに作り替えたGMビリー・ビーンの実話に基づくベストセラーを映画化。野球映画は選手が主人公であることが多いが本作はゼネラルマネージャー>>続きを読む

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

4.2

悲惨な玉砕戦のイメージしかなかったサイパンのイメージが少し和らいだ驚愕の実話。たった47人で何万人もの米軍から200人の民間日本人を守り抜いた誇り高き男の物語。とはいえ「かつての日本人は優秀だった」と>>続きを読む

マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

4.3

学生時代の“やり残し感”を引きずったまま社会に出て「こんなはずではない」と変な焦りから“大火傷”を追う沢田の姿に身につまされるところがある野郎どもは多いかもしれない青春の燃えきれずにくすぶってる欠片が>>続きを読む

ジーン・ワルツ(2011年製作の映画)

4.4

このシリーズお約束のクライマックスは相変わらずながらも“生命の神秘”を考えさせられたりする菅野美穂も抜群なかけ値無しに面白い医療ドラマの秀作!

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

4.5

中国文革期の心がきしむように痛くなる切なすぎる純愛物語。二人の幸せそうな笑顔に涙腺決壊必至の傑作ラブストーリー!

男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW(2010年製作の映画)

4.5

韓国ならではの南北問題を巧みに織り込んで描かれる兄弟愛が切ないクライマックスに泣かされる“香港ノワール”の見事な“リウェイク”版アクションムービーの佳作!

コリン LOVE OF THE DEAD(2008年製作の映画)

4.6

ゾンビがゾンビたる“条件”を改めて確認できるゾンビが主役でゾンビ目線で物語が展開するゾンビによる切ないラブストーリーという画期的ゾンビ映画の秀作!
しかしこれで製作費6000円いってないとか信じられな
>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.5

これでもか!と襲い来る強烈なキャラクターのオンパレードに自我を揺さぶられ癖になる怪作!

恋の罪(2011年製作の映画)

4.6

水野美紀・冨樫真・神楽坂恵の個性の異なる三人の渾身の演技によってむき出しになった三人の女の本性に猟奇殺人の現場と降り注ぐ雨とが相まって物語は尋常ならざる湿り気を帯びて濃厚に進む。
しかしとことんまで極
>>続きを読む