極黒の女子中学生さんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

大殺陣(1964年製作の映画)

2.5

同監督の前作『十三人の刺客』と設定や展開の類似点は多いが、終盤の殺陣は前作より尺が短く、水中戦や手持ち撮影が多様されていた。

しかし前作以上にドラマ性には欠けていて、刺客全員の身の上や生い立ちなどは
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みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.0

マダムたちに輪姦されたショックで自殺した少年の復讐を淡々と果たす川島(主人公)を追ったストーリー。

冒頭のマダム惨殺や、少年が輪姦される姿を復讐と共にフラッシュバックさせるシーンには思わず鳥肌が立っ
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レインマン(1988年製作の映画)

2.9

サヴァン症候群を取り扱った作品だが、医者や看護婦ですら症状に詳しくないといった描写があり、1988年当初のサヴァン症候群に対する知識が世間に広まっていないことに驚いた。
サヴァン症候群の兄であるレイモ
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ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

2.2

MGMの元祖ミュージカル映画ということで視聴。
歌やダンスは、MGMミュージカルの黄金期と比べると稚拙ではあったが、マホーニー姉妹とエディが喧嘩する場面では、それぞれの演技がとても光っていた。

冒頭
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帝都物語(1988年製作の映画)

3.0

当時の銀座や浅草を再現した広大なセットやエキストラの衣装は趣向が凝らされている。登場する式神や鬼は少し陳腐に見えたが、腹中虫を口から吐き出すの気色悪さは見事。
二宮金次郎像越しに黒田茂丸と辰宮由佳理が
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

2.0

序盤の群衆が踊るシーンはカット割が乱立していて画面が見辛かったが、「Elephant Love Medley」、「天国と地獄」、そしてインドをイメージした荘厳な舞台セットには圧巻。
聞き覚えのある洋楽
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

フレッチャーの人物像を意図的にブレさせて視聴者を騙すというデミアン・チャゼルの術中に、まんまとハマってしまったのがとても悔しい!
手に血を滲ませながらドラムを叩くニーマンを見ていると、本作は”音楽”を
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グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

2.5

黒幕の計画の爪が甘く思えたが、精神的に追い詰められる主人公の姿は演出のお陰もあってよく描けていた。
赤と青のライトを主人公に当てたり、歌手の口元だけを映したり、ラストで流れるおどろおどろしい音楽など、
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

2.3

地のセリフがすべて歌で表現されている実験的な映画だが、ストーリーは単純明快なメロドラマなので尻込みせずに見てほしい。
ただセリフをそのまま唄にのせている為か、他のミュージカル楽曲のように韻が踏まれてい
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.5

洗練された名言の数々は今見ても色褪せなく、作中で流れる「As Time Goes By」はリックの哀愁をさらに引き立てる名曲

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