このレビューはネタバレを含みます
裸体の上に卵落とすシーンでジョルジュ・バタイユの『 眼球譚』を想起した。作品全体にエロティシズムが通底している感じはするし、同じフランスの作家だから影響は受けているのかもしれない。一貫性を伴わないプロ>>続きを読む
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終始風が強く吹き付けている家の中で明かりと言えば余命僅かな電灯と暖炉だけ。茹でたじゃがいもと塩のみの粗末な食事が食器のかちゃかちゃという不愉快な音をよりはっきりと意識させる。日増しに状況は悪化して、ど>>続きを読む
インタビューする人間のチョイスがちょっと謎だった。平野啓一郎はまだわかるけど、内田樹の雑な世代論が聞きたいわけじゃないんだよ。あと映画の内容にそぐわないからアレだけど、美輪明宏とか石原慎太郎の話も聞け>>続きを読む
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志村貴子『敷居の住人』の身も蓋もない感じを思い出す。主眼は母親の方にあるのだと思うけど、息子が周囲の人間に振り回されてる所の方が好きだったかも。尊重すると信頼されたり仲良くなれるかもしれないけれど同性>>続きを読む
秋元康とか見てても思うけど、「成長過程の美」みたいなものはキモい。この作品も割とそういう所があるのだけど、大人たちの恣意に対立する少女たちの主体もちゃんと描いてくれてるのでラストまで見る分にはまあまあ>>続きを読む
おまえらは全く自分という名の空間に耐えられなくなるからといってメシばかり喰いやがって
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ワンシーン毎の絵面の奇妙さと美しさ。
寺山修司のエッセンスが詰まっている。
年上の女性に言い寄られ童貞を捨てかけるが結局出来ずに終わるというモチーフは『書を捨てよ、町へ出よう』でも形を変えて現れる思春>>続きを読む
因習的な棄老伝説を近代小説に昇華した深沢七郎の小説の映画化。原作をベースに文学「ぽい」要素を追加して作られている。名前忘れたけど居候? の男が、”くされ”のせいで童貞を捨て損ねて大暴れするところがよか>>続きを読む