あさおみさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

サード(1978年製作の映画)

4.0

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いいと思ったけど、売春のシーンあんなに要らないだろという気持ち。ホームベースを失ったランナーとして当てもなく走り続けるしかないという、青年期特有?の居心地の悪さの的確な表現。身捨つるほどの祖国はありや>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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(原作に対する評価でもある)
日常にシームレスなものとしての戦争。リンさんの居場所のセリフ聞く度泣きそうになる。すずが木に登って引っ掛かった障子の格子越しに暴力に屈してたまるかみたいな事を言うシーンが
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

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映像も音楽も終始素敵だけど釈然としない。しかしこんなものだよなと思わせるような魅力が溢れている。ヘミングウェイかっこいい

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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おばさまが口の中で目玉転がす所と、クンフーさんが脚だけになって猫を蹴る所が大好き!台詞回しとか、ブルーバックがちょっと見える所に時代性やチープさがあって結果コミカルに見えるけど普通に悲劇だった。
スト
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少年(1969年製作の映画)

4.2

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 戦争の功労者だろうがお金が無いなら働かなきゃダメで、出来ないなら白い目で見られるし追い出されそうにもなる。それ自体残酷なことのように思えるけど、父親が家族を殴ったり威圧するシーンを見るとどうしても嫌>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

4.6

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大好きなでんぱ組がこんな使われ方をされる事もあるんだなとしみじみ。

ファム・ファタール的な女性に周囲の人間が狂わされていく話が好きで、この作品では役所広司とか同級の男の子のそういう狂い方(狂わされ方
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.7

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最後の20分位が特別よかった。都会と田舎の対比にも見えるけど、案外そんなことはどうでもよくて、それに必ずしもドラマである必要も無い。 現実の世界にも切実なものは存在していて、それと正面から向き合う体験>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

4.4

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沢渡朔の写真集『少女アリス』を思い出す。
芸術家の尊大さとか、それによってまだ一人じゃ生きられない子どもが際限なく巻き込まれて、主体性を否定されて……っていうのはやっぱりビビる。お母さんも色々あった上
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

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映像も構図も色調もセリフも全部良かった。お父さんと決別するところとか、力強い(?)女性詩人との恋愛が特に好き。

こんな様相だけど大まかには自身の体験を象徴的に描いたお話しで、田園に死すじゃん!と思い
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.5

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ラストでちょっとがっかり……。快楽の漸進的横滑りみたいな映像美もあんまり無かったし、うーん。メタフィクションに親しみがあんまり無い状態で見ればアイデア一本勝負も面白がれたのかな、と思う。シーン毎の構図>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.8

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 何が大事って言うわけでもなく、気づいたらただ色んな事にビクビクしながら生きながらえているだけだった――。みたいな。自分もそうなるかもしれないという自覚がうっすらあるので胃が痛くなった。
 何も無いお
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

4.3

良かった。文学的な考察の言葉たちと、圧倒的な映像美。犬かわいい。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.1

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安直にに感動させてくれない感じが良いですね

(1954年製作の映画)

4.5

とても良かったけど、つらい。挫・人間の下川くんがこれが一番好きだと言っていて、信頼度が増した

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

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もうちょっと他の作品も見てからの方が良かったかなあ

それにしても、「幼少期?にサーカスを見た記憶」みたいなモチーフは何でよく見かけるのだろう(ホドロフスキーとか寺山修司とか、小説だと村上龍の『海の向
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

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所有の概念取られた人が反戦(反権威)唱えるのは面白かった。ところどころ整合性取れてない感じが残念だったけど、ジャーナリストのおじさんの微妙な感情が凄くよかった。

プロメア(2019年製作の映画)

4.0

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アマプラに入ったので再見。見た目じゃ分からない違いが差別の対象になってるのって結構グロテスクな設定だと思う。ガロがバーニッシュも食事をするのかみたいなこと言って謝る所とか、差別がこの作品中の主要なテー>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

お兄ちゃんが好き!!部屋の壁にフロイトのポスター貼ってるのはよくわかんないけどキモイと思った。

アワーミュージック(2004年製作の映画)

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断片的に、しかも感覚的になら何となく分かるけど、難しい。(お酒入ってたのもあるかも)
時間を開けて再挑戦したい

女は女である(1961年製作の映画)

4.7

靴下かわいい。本のタイトルで罵倒し合う所とか、ライトを担いでへやをウロウロする所が好き。ゴダールのロマンスの中でで唯一好きかも(男がそんなにうるさくないから)

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.3

幼少期の体験を象徴的に?描いたお話。前半ちょっときつかったけど、最後まで見ると総合的には割と良かった。ペスト治したり、全身を真っ黒に塗って全裸でかくれんぼするシーンがおもしろかった。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.0

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基本的にノスタルジーに中指を立てたいとは思っているけど、ぶわっと感情が噴き出して飲まれそうになるあの感じはわかる。
ノスタルジーに走るんじゃなくて、夜な夜な秘密の集まりで殴り合いをするとかどうですか?

月世界旅行(1902年製作の映画)

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1902年!手作り感のある背景とか、普通に良かった。

追記
大学の講義で再鑑賞した。月人と地球人(厳密には登場人物とその周辺の人々)の対比はそのまま西洋のオリエンタルなまなざしに当てはめられると教授
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東風(1969年製作の映画)

4.1

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階級闘争、戦艦ポチョムキン、物語性の欠如、映像とプロットの乖離。最後の方でしばらく眠くなる時間があった。

セリフが面白い。「第三世界の人民の方〜」とか「階級闘争中にすみません」めっちゃ気に入ってしま
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.3

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楽観的というかむしろ捨て鉢に見える態度の男と地に足着いたアメリカの女の愛のお話。ヌーヴェルヴァーグは連続性、整合性という既成概念から距離を置く潮流だというけど、言うほどそれらは失われていないのでは? >>続きを読む

さらば箱舟(1982年製作の映画)

4.2

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(事実上は無関係ということになっているらしいけど)原作はガルシア・マルケス『百年の孤独』。
因習的なシステムと現代的な要素を併せ持つ架空の村で時間や空間、人物までもがごちゃ混ぜになり、やがて人々は奇
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.6

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 古田新太の舞台を見たのが最初だったのでストーリーは知っていたけどそれでもすごく面白かった。
 最初の、ブラッドとジャネットの友人の結婚式のシーンでアメリカン・ゴシックの構図をパロディするシーンがあっ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

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ファイト・クラブ