あさおみさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

叫びとささやき(1972年製作の映画)

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ふと思い立って見返してみたけど、やっぱり凄い

背景の深紅と、真っ白な衣装。音楽をほぼ使わないことも相まってか、感覚を鋭敏にさせられる感じがする。だから叫び声もささやき声も鋭く突き刺してくるようで、悲
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

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衣装とか構図の取り方とか普通にきれい。今となってはパラノイア患者をこういう風にフィクションのダシにするのは全く倫理的ではないけど、とはいえ100年前の大どんでん返し的なものと考えるとすごいと思う。

下妻物語(2004年製作の映画)

5.0

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最高。ゆっきゅんありがとう

(1974年製作の映画)

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期待を裏切られなくてよかった。故郷と母親への憎悪や郷愁の入り交じった感じが、かなり婉曲的ではあるけどよく現れていると思う。東山魁夷みたいな森の家にあこがれる。思想的土壌は文学史でいう近代合理主義からの>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

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トポスというかサーガを、こんなのガルシアマルケスじゃんと言いながら浴びる

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

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こんなの、ボニー&クライドじゃん……!
エスプリにイラッとしなければ勝手にしやがれより好きかもしれない
逃避行ものが見たくないもの(現実)を見ようとしない無責任な態度だと言えば否定できないけど、彼らは
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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初ノーランだったけど、他作品も見てみたくなった。キャット役の人が190cmあるのが一番びっくりした。身長が低かったら車のドア開けるボタン押せなかったのかと思うと乾いた笑いが止まらなくなる。

 時間を
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サテリコン(1969年製作の映画)

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わかんないけど何故か凄いと思えるものを大事にしたいね……!と思わせてくれる作品だった。

ホドロフスキーのエル・トポがこれに強い影響を受けていると聞いて気になって観たのだけど、中盤以降はそれが如実だっ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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食事シーンとかドリル生える所とか、バタイユじみたエロティシズムで圧倒される。かと思えば特撮みたいな戦闘が始まって最後には……。ストップモーションの感じとかもすごく良いんだけど、でもここまでやるならスト>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

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「経験主義など捨てなさい。奇跡の邪魔ですよ」

そんなことを言いながら権威主義や近代的な合理主義、時には既存の宗教をさえ嘲笑うようにすり抜けていく。ソラリスでもそうだったけど、未知のものに対する底の知
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Visit(英題)(2020年製作の映画)

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字幕も中国語だけど意味は拾えないこともない。アルコールジェルの質感。

重力ピエロ(2009年製作の映画)

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実家の向かいの家が全焼した三日後に見た思い出の映画🔥加瀬亮がすき

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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 長いのはそうなんだけど、ずっとどこかしらが張りつめてるから案外ダレない。ちょうど500ページくらいの小説を読んだようなボリューム感だった。お話は、大雑把に言えばファム・ファタールものと言えるかもだけ>>続きを読む

肉片の恋(1966年製作の映画)

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 小麦粉をかけ合うところが官能的((🥩💓🥩))。ストップモーションで人間を動かすとコミカルで非人間的で、人間でないものを動かすと人間的に見えるという不思議がある。その構造の中心には人間性が置かれていて>>続きを読む

フード(1993年製作の映画)

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生身の人間でも出来る動作までストップモーションで撮ると、身体が途端に精緻な人形に過ぎないただの物体に感じられる。そうなるとカニバリズムからも倫理的な侵犯の感覚が褪せて代わりに奇妙で巨大なな何かと直面し>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

5.0

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学校だとか組織みたいな集団でしばしばあぶれてしまうふたりの逃避行は、逃避行というよりむしろ自力で自分の居場所を作ることで、結局失敗に終わるけど元気を貰えるものだった。昼間のシーンのイエローがかった映像>>続きを読む

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~(2017年製作の映画)

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みんなバイト頑張っててえらい。先週バイト応募したのにいつまで経っても先方から音沙汰が無いのが今になって腹が立ってきた。

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

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とにかくずっっっと居心地が悪い。鉛みたいにずっしり重い澱がお腹の底に沈んでくるような鬱々した気分にさせられる。

バスケが誰より上手くて詩が好きで、みたいな大事にできるものがあっても実存(嫌な言葉!)
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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一人目の男はナイーブさにぬーんとなるけど二組目の方はこざっぱりしてて、そのコントラストが尚更作品を引き立ててた。カネコアヤノがアルバムタイトルに使ったのもわかる。とてもよい。電影と少年CQ『Pa.Pa>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

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 初監督作品でこれはすごすぎる。どのシーンを切り取ってみても映像美が圧倒的だし、話のまとまり方の寓話的な感じもよかった。親子の関係性はリアリティのダンスとエンドレスポエトリーを何となく想起させるもので>>続きを読む

映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?(2010年製作の映画)

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普通によかった。オリジナルキャラ間の関係性の微妙さとか、メリエスの月世界旅行が歴史の描写としてちらりと移ったりするあたり、けっこう射程の長い作品だと思う。

映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!(2016年製作の映画)

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巨悪に挑むインセンティブがお花見だけなのが恐ろしい。音楽は魔法ではない。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

5.0

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 見終わって、ああああああああとなってしまう映画。八紘一宇な日本軍と捕虜たちの真逆な性質の摩擦の中にも相互に有機的な感情は芽生える。日本・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国の合作だから>>続きを読む

ファンシイダンス(1989年製作の映画)

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 最初の数分の雰囲気はうむむという感じだったけど思ってたよりずっと面白かった。シティボーイが苦しんでいるのは見るのは楽しい(?)。大まかに言えば出家して山で修行する若者たちの話なのだけど、テンポがよく>>続きを読む

オレの心は負けてない 在日朝鮮人「慰安婦」宋神道のたたかい(2007年製作の映画)

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 従軍慰安婦を経験した女性、宋さんのドキュメンタリー。見れば見るほどその壮絶さに胸が締め付けられる思いがするけど、宋さんは94歳まで生きた(本作公開の10年後)と知ってエネルギッシュな人だと思った。国>>続きを読む

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ(2010年製作の映画)

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金のかかったスカッとジャパン。見るかわからないけど、2と3が出てるのがエンタメ感強くて良い。正直なところ、強姦のシーンなんかごっそり切り捨てて復讐だけ見せればええわい! と思ってしまう。

アメリ(2001年製作の映画)

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悪いことをしたくなる映画。断片的に見ても映像として本当に美しいし、こだわり抜かれてると思う。ストーリーは、アメリという一人の女性の叙事詩という感じが強かった。自分もコンクリートに付いた足跡の写真を撮る>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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高校生の頃に原作を読んで京都で学生生活送りたいなどと考えてた記憶。偽電気ブラン出すお店って実在する(した?)らしいですね。

ハートストーン(2016年製作の映画)

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ベクトルの違うキツさが話が進むにつれてズモズモのしかかってくるのに耐えかねて何回か断念しかけた。最後まで見た上での感想としては、良かれ悪かれこんなに心に負担のかかる映画もそうないなという感じ。キツさが>>続きを読む