まるいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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飛び降りて死ぬ直前の人と目が合う、という「怖い話」で聞きがちなエピソードを映像化してて、予告編でも見せちゃってるけど、どんな話が続いていくのか気になりすぎて鑑賞。

前半の、映像美とじわじわくる怖さは
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RRR(2022年製作の映画)

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主役の2人はさることながら、エキストラの人々の迫力が凄まじい。戦闘も、組体操も、ダンスも。時にやられまくり、死にまくるし、アクションやバイオレンスの激しさ、モブの儚さは漫画のゴールデンカムイを連想した>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

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主人公の少女時代を演じる女の子、この映画のなかで一番いいビックリ顔とこわい笑顔。

最後の戦い、影のどうにもロボットや人形ぽい動きは、何をヒントにしてるのか気になった。

主役の家族はだいぶ健闘してる
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

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へんてこなラブストーリー。

リコリスピザくらい、メインの2人両方にかっこ悪いところもあるほうが自分の好みということがハッキリしたけど笑、女性が聖女すぎてファンタジー風味が強いかな。

スーパーマーケ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アニャテイラージョイ目当てに鑑賞。
孤島のハイエンドなレストランなんて、スリラー/サスペンスの舞台にはぴったり。もったいぶった最先端の美食文化や飲食業の軍隊っぽさを茶化してるかのように見えて、この状況
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雨月物語(1953年製作の映画)

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琵琶湖のシーンやお屋敷のセットが美しく、さりげないクレーンショットは見事で、あやふやに鳴り響く音楽も素晴らしい。庶民の雑然としてあっけない世界と幽玄で美しい世界が自然に行き交う。

あるシーンがあまり
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

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すべてが、意味がわかると怖い話。

初見では単純に不快だったり、気まずかったり、逆に感心したりするようなできごとが、後から振り返ると本当の意味を持っていることがわかる構造になっており、味がなくならない
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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盛大なお葬式(まさに国葬)や、水中の帝国などを見せてくれるのが楽しい。前回の韓国語に続いて、ナキアがスペイン語やフランス語で話すところもうっとり。上手いのか判断できないけど、メキシコ生まれのルピタニョ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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大自然の中に隠された超文明国家という設定や、アフリカ的な美しさとテクノロジーが融合したプロダクションデザインは、それだけでワクワクする。都市の風景や文字、儀式での仕草などの作り込みに手間をかけていそう>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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アイスランドをおもな舞台にしてる映画は初めて見たと思うが、美しい。霧はどの程度リアルなものかわからないけど、とにかく雄大で、白夜のせいもあって幻想的な光景。

不気味なはずのアダが、だんだん可愛く見え
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火の馬(1964年製作の映画)

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カメラめちゃくちゃ動く!たまに動き過ぎて酔いそうになる!でも上手い。

長回しの後に鹿をフレームインさせるタイミングとか、リハーサルしまくったのだろうか。直前に見た「ざくろの色」ではずーっとカメラ固定
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ざくろの色(1971年製作の映画)

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大量の本がはためくシーンに心を奪われました。絨毯やタペストリーを吊るして背景や舞台装置のように使ったり、レース越しに顔を見せたり、布の使い方が面白かった。(だからこそ、もっと高精細で見たくなってしまっ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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自分にとっては「動物の映画」という印象。馬に、チンパンジーに、アレ。次に、なぜ人は撮るのか、単純にお金や名誉というだけでもない「記録欲」とでもいうべき習性は一体何なのか、思いを巡らせてしまった。(さほ>>続きを読む

パッション(1982年製作の映画)

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突然踊り出すことはもちろん、活人画?のために止まっていることも、よくケンカしだすのも、走り出すのも、時に画と音がズレてて盛り上がってることだけはわかる会話も、ひたすら動きとポーズを繰り返してるダンスの>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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コーヒーでもちょくちょく乾杯するのがかわいい。

コーヒーも好きだけど、なぜかアツアツの番茶で、塩昆布みたいなものをつまみたくなった。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

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20年ぶりくらいに鑑賞。ほとんど覚えてないものの、世界の果てに迷い込んだような砂漠の佇まいと、疲れが溶けてくような、憂いを帯びた、不思議な響きの「Calling You」の印象は強く残っていた。改めて>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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夏の特別感を、そのまま映画にしたみたいな映画。いつもと違う場所だったり、偶然出会う人たちとのやり取りだったり、なんだかワクワクする気分だったり。

物事が上手くいく具合といかない具合、笑えることと真面
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地獄(2009年製作の映画)

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当時の実験映像がどんなものか気になり鑑賞。残されたフィルムを見せてくれつつも、この映画の撮影現場がキャストとスタッフに対してどれだけの「地獄」だったかという話がメインでした。プロデューサーって大事です>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

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ストレスフルで、圧が凄い。レストランという舞台と、ワンショットという手法で緊張を強いられる。バックヤードやトイレ、細い通路に、みんながズンズン入ってく様子が好きだった。一瞬でも一人になって気を抜くなり>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

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最初のヘリコプターから会議のシーンが一番好きかも。シュールな突然死で、これはブラックコメディとして見るものなんだと思いました。空撮やクレジットの入り方がかっこいい。たまーにしか流れない音楽が、決まって>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

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かなり断片的で、途中で終わったかみたいな印象。モノクロだからか、余計に、なぜか覚えてる記憶みたいにも思える。(特にご飯食べてるところで)窓辺が真っ白に飛んでたり。

無言で恋人と見つめあうベルリンでの
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

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こういう人を主人公として描くという挑戦が、こんなに前にあったことに驚く。

どんな人でも少しは強くなってほしいという気持ちから、わずかな希望を見出したくなるけど、そういうのも押し付けかもって思わせる最
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

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時間の流れ方が変わって一気になだれ込むような、拉致のシーンと、交渉失敗からの戦闘シーンが最高。捕虜の青年が発狂して彷徨うシーンも美しかった。動物たちも、どうやって訓練されてるのか、いちいち良い演技。>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ラストでボサノヴァ(Art Garfunkel 版「三月の水」)が流れて、主人公が窓から見下ろすシーンに、狙いどおり(?)に憑き物が落ちたような爽やかな苦さを感じるほかに、ヨーロッパのステキな女性の出>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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思ってもみなかった、年下の男子からの大胆で一生懸命なアプローチ。一見、頼りなさそうでも、いや、頼りなさそうなくらいのほうが、そのギャップに底知れぬ男気というか、胆力を感じてしまう。一時の気の迷いだと自>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

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こんな政策は全力で阻止したいけど、できたら自分も使ってしまいそうで怖い…。身の振り方は、生き方は、自由に選べるようでいて、実は選ばされているという状況が描かれる。

PLAN75にまつわるCMやコール
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ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2021年製作の映画)

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見てみたい映画がたくさんできた。たくさん網羅するためにサラッとしてるけど、番組シリーズだともっと腰を据えた内容なのか、気になる。
おそらく本作のために撮影された、章のつなぎなどに使われてる目を瞑る人た
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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オープニングが、これだけでも何度も大画面で見たいくらい、いい。つい、前作のオープニングも劇場で見てみたくなるけど、このヒットでリバイバル上映してくれないだろうか…

現実世界とリンクしたリアルな時の流
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トップガン(1986年製作の映画)

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パロディ的によく使われてる音楽とか、これが元ネタだったのか、、と、世の中への影響力の大きさを感じる。わりと苦手な男くさい世界観ながら、ヒーローが小柄でかわいらしいから見てられた。個人的に好みなのはグー>>続きを読む

恋の秋(1998年製作の映画)

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騙されていたのに結局は受け入れ、話に乗っていく柔軟性と好奇心。マガリにイライラされても一生懸命に対応する誠実な姿。たとえパートナー探しをがんばってるだけだとしても、人間ができ過ぎてて、これからのジェラ>>続きを読む

夏物語(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とりあえずは誰ともくっつかなくって良かった!約束の島へ行けない用事ができたガスパールばりに安堵。

レナの口の悪さと浜辺で突然キレ出すところ、意外な美声を持つソレールの歌、マルゴのそういうタイプのビッ
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

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20代の頃にレンタルビデオで観たが、内容についてはかなり記憶がおぼろげになっていて、映画館で上映するこの機会に鑑賞。映画館という環境のおかげと自分が歳をとったせいか、とっても良かった。

ポスターとか
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

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太く短く、じゃなくて、好きな方向に進みながら長く、とにかく続けることのかっこよさ。コメントを寄せる人たちの顔ぶれが幅広く、ミュージシャンズ・ミュージシャンという言葉を思い出す。ロンのステージや過去イン>>続きを読む

春のソナタ(1989年製作の映画)

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ナターシャの、パパの恋人大嫌いぶりとジャンヌ大好きぶりが愛らしく、ジャンヌにパパを一番熱くプレゼンしてるシーンでなぜか泣きそうになった。ジャンヌの恋人はまったく、ナターシャの恋人もたいして出てこなくて>>続きを読む

ドンバス(2018年製作の映画)

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ウクライナへの侵攻開始以来、ニュースなんかで目にするようになったドネツクとルガンスク人民共和国。そこでの日常がどうにもイメージしにくくて気になっていたので、鑑賞。

ナレーションや説明的な会話はないた
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冬物語(1992年製作の映画)

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自分がモテない側に感情移入しちゃうからか、懇切丁寧な会話が拷問のように思えるときも。最後はあのくらい引っ張られるともう一展開ありそうで、なんでいいとこで潔く終わってくれないのか勝手にヒヤヒヤしたけど、>>続きを読む