まるいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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映り込みを使ったり、背景にピントが合っていったり、不思議なくらいのクローズアップとか、さりげないシーンにちょっと変わった撮り方のショットが多くて、最初はなんとなくそういう好みなのかなと思ったけど、そん>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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序盤はミステリーの様相。第3部がはじまってこどもたちの世界が描かれてからは、子役たちの強烈な存在感にすべて持っていかれた。

声もテンションも落ち着いてるけど、自分を名前で呼んで不安な表情をのぞかせる
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ほぼ3時間という長さにもかかわらず、そこまで集中力が途切れずに見ることができたのは、自分にとっては珍しい。クラシック音楽を扱ってることもあり、高尚すぎないか心配だったけど、展開はわかりやすいし、ちょっ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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Be honest.のことばが頭にチラついて、なんだか筆が進まない…のもあって、今はまだ、ディテールに注目したり、深く考えるよりは、映画全体から受け取った印象や気持ちをそのまま覚えておきたい気分です。>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

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ドア、ドア、階段、窓、ドア…の類いがやたら出てくる。カーテンを開ければ景色に、閉めれば壁になる窓の自由自在さ。

おじいさんが鍵をかけていないのに気づいたときは心配してしまったが、嵐は起きても犯罪的な
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AIR/エア(2023年製作の映画)

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偶然にもマイケルジョーダン着用のエアジョーダンが、オークションで3億円で落札されたというニュースを見た日に鑑賞したので、妙に迫って見えてしまった。

ソニーのアドリブ馬鹿力はすごいし、どこまで実話なの
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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仮面ライダーとルリ子、仮面ライダーと2号など、メインの人物たちの一見ドライな、控えめで抑制の効いた関係性が好みだった。異様な印象のアングルも。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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同一ポジションで、各バースのモノや人が次々に現れる高速編集は、後でコマ送りしたくなる。ウエストポーチヌンチャクと肩車に笑った。

パンフレットとかには設定とか載ってるかもしれないのだけど、タイムトラベ
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冬の旅(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

終盤のワインの収穫祭のシーンで、観客の誰かが笑ってた。劇場で声を出して笑ってもいいとは思うけど、何が面白かったんだろう。寒さや飢えで頭も身体も弱っててお祭りだと判断できないタイミングで、得体の知れない>>続きを読む

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

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道具や食べ物が、卓上でごちゃごちゃになる小さめなネタ、個人的にとても好きなことに気付いた。(最近、現実に起きたスシロー騒動は笑えないし、センスもないけど、もしこんなことが起きたら…やったら…と、つい想>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

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食べる、排泄する、はたらく、事故に遭う、死ぬ…。ひたすらグロテスクで地獄の様相ではあるけれど、ストップモーションで動かされるモノたちだからだろうか、ひたむきに生態系を構成する健気さのようなものも、うっ>>続きを読む

チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

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フランス人コーチのクセの強さがノンフィクションとは思えない。一方、4名のソムリエたちは、難民という壮絶な過去がありながらも、穏やかでスマートに描かれる。時折、ランニングや筋トレなんかしてるが、健康管理>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

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スリリングな結婚式のうらがわ
言っちゃったらどうなるかの実験

ヨーヨー(1965年製作の映画)

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子供時代にかえってくような、曖昧で、やさしさも哀愁もある終わり方。

オープニングの記号的なアニメーションも楽しい。オフィスのシーンで、ポスターの指示出ししながらサラッと描いてたのにしびれた。

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

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変な主人公に、もっと変な人をぶつけてくること自体に笑った。現実と妄想が入り混じる様子が、撮り方と編集で表現されるのも見事。

ほとんど言葉に頼らない、身体の動きと映像の根源的な力(トリック)による表現
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破局(1961年製作の映画)

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誇張された効果音が、実写版カートゥーンという感じ。また見たくなりそう。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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TVでスポーツ観戦ができない性格で、悩みでもあるけど、なぜこれは面白く見ていられるのか不思議。情報量やカメラワークのおかげなのか。いつも、こんなふうに脳内で補完してみたらいいのだろうか。

劇伴がかな
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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あまり説明もなくて、抑えられた演出。ケイコが、トレーニング中の真剣な顔に、少し泣きそうな表情や笑顔が現れていくのが良かった。

高架の電車の、光の明滅と音がかっこいい。

ミスト(2007年製作の映画)

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珍しいパターンで終わる映画。死そのものよりも、苦しい死を待つ状況のほうが怖いので、あの選択は仕方ないと思ってしまうが、そこからのオチが無慈悲!

なにかと予測したり仮定したり、そこに因果や希望を見出そ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

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ホラー/スリラーは誰にも感情移入できないくらいが丁度いいなと実感する。ワンちゃん、助演俳優賞。おじいさん、アバターのクオリッチ大佐か!年末に見たばかりだからビックリ。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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前作もだけど、とにかく人間が嫌いになってくる映画。そのせいなのかわからないけど、戦闘シーンでは、敵方の死に方(潰れ方とか)が妙に詳細に見えるように思えた…

映像はもちろん圧倒的なのだけど、ハイフレー
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

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静かでシンプルで、丁寧な物語。お父さんと犬がかわいい。ローラースケートと花火、お父さんのボーイフレンドとのハグが良かった。

ビッグウェイブ(1984年製作の映画)

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みんな楽しそう

今はおじいちゃん、おばあちゃんの世代か

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

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はじめてちゃんと見たけど、残念ながらあまり入り込めず。ローワンアトキンソンのラッピングと、落ちぶれたロックスターとマネージャーの話は良かったです。

楢山節考(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

姥捨よりも、歯を折ってる、生き埋め、実は父親殺してたというあっさりした告白のシーンにビックリ。

母役の坂本スミ子が、長男役の緒形拳と一歳しか違わないことにも驚愕。たしかに最初は若々しくて、捨てられ間
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国葬(2019年製作の映画)

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映画より映画のようで、想像上の帝国のイメージソースはこの光景だったのかと思う。

建物の中で哀しむ人たちが続くところは映画館で見たらしんどかった気がするけど、各地で哀しむ民、圧倒的な量なのに乱れない広
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東京干潟(2019年製作の映画)

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都市の切れ間にしぶとく残る自然と、そこで生きるおじいさんと猫たち。老いても力強くいられるのは、守りたいものがあるからなのか。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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妻や戦時中の回想シーンが、恐ろしくも美しい。移動すると窓外の景色が変わったり、人が灰になってしまったり、奇妙だけどリアルな、夢の世界を見せるようなVFX。

収容所や灯台の中を探ったり、断崖絶壁の孤島
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

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怖すぎ。見てるほうの共感性羞恥心をビシビシ刺激するけど、全然へこたれてないところがホラー。ラストの展開もホラー。

無邪気な狂人のデニーロはもちろん、マーシャも良かった。突然叫んだり歌ったりして怖いけ
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