MASHさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

バビロン(2021年製作の映画)

3.0

監督の思いが強すぎた結果の3時間という感じ。割とカットしていいだろという所や、エンディングの引き伸ばし方が少し気になった。「ここで終わったら綺麗なのに」という部分が多数。トビー・マグワイアのシーン>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

5.0

言わずと知れたヒッチコックによるサスペンスの金字塔。様々なオマージュやパロディを生んだ影響力の高い作品だが、改めて観るとすごく特殊な作りだ。ヒッチコックの作品をいくつか観ているが、彼の作品には特定>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.0

スキーに来ていたある家族に起こったギクシャクを、絶妙に意地悪な視点で描いた。もっとコメディタッチなら笑って済むものの、妙に静かでリアルな描写をするものだから、とにかく気まずい。雰囲気もそうだが、男>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.5

何やら賛否を呼んでいる作品。まぁMCUに対して割と甘かった評価が、フェーズ4あたりから厳しくなっていった印象なので、本作に対する賛否はそれほど驚きもない。「もっと酷い作品もあっただろ…」という気持>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.5

ヨルゴス・ランティモスの出世作。ある意味奇妙さではいろんな映画の中でも群を抜いているかも。父親による洗脳で家から出たことがない子供たち。教育も知識も言葉も全部がでたらめな一つの家庭の中で起こる出来>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンのデビュー作。彼特有の映像スタイルはまだ確立していないが、割とそれ以外のキャラやオフビートな雰囲気はこの時点で既に確立されている。むしろ映像にこだわりすぎていない分、映画を包む>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

2.5

なんやかんやあってザック・スナイダーが作ろうとしてた『ジャスティス・リーグ』が観れるようになったわけだが、上映時間がまさかの驚異の約4時間。アメコミ映画で最長なんじゃない?2回に分けて観たけど、そ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

こんなにも映画というものに対する熱量が高い作品が現代で観られたことに感動!

アダプテーション(2002年製作の映画)

4.5

「愛されるより愛する方が大事だ」このセリフってチャーリー・カウフマンの映画に共通するテーマなのかも。でも、そこに辿り着くまですんなりといかないのが彼の映画らしい。一回観ただけでは消化しきれないような消>>続きを読む

銀蝶渡り鳥(1972年製作の映画)

2.5

梶芽衣子さんは好きだけど、いくらなんでもしっちゃかめっちゃかな気が…

シュレック2(2004年製作の映画)

4.0

やっぱりシュレックは2こそ至高。というわけで、シリーズで一番好きな作品。前作も嫌いではないがどこか物足りないというか、コンセプトを生かしきれていないように感じていた。だが、本作はおとぎ話のパロディ>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.5

1930年に製作された、ドイツ視点での第一次世界大戦を描いた戦争映画。90年以上前の作品なので、ある程度見ずらさなどを考慮するつもりだったが、そんなことを微塵も思わせない現代の視点から見ても衝撃的>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

『スイス・アーミー・マン』は大好きな映画だし、『エブリシング・エブリウェア…』が今年一の期待大な映画なことから、同監督の作品は観とかないとなということで。結論から言うと、コメディではあるがかなりシ>>続きを読む

シュレック(2001年製作の映画)

3.0

CGアニメを一変させた作品といえば、ピクサーなら『トイ・ストーリー』、そしてドリームワークスなら『シュレック』だろう。やや荒はあるが、今でも十二分に通用するCGアニメーションは見事だし、今でこそ当>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.5

音楽、ジョン・トラボルタのフェロモン、そしてディスコでのダンスこそこの映画の肝なわけだが、ダンスが主人公のトニーを救うわけではないというのがこの映画の独特なところ。また、ロマンスの描き方も時代的で>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

「ハムレット」の原型であり、バイキングたちの荒々しさと独特の思想を映し出して作品。流石はロバート・エガース監督というか、単なる復讐物語では終わっていない。内容的にアクションよりになりそうなところを>>続きを読む

続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

3.0

まさかの14年ぶりの続編。前作は半分ドッキリのような、フィクションと台本の境目をうまく活かした傑作モキュメンタリーだった。だが、それはボラットが知られてなかったからできたわけで、有名になってしまっ>>続きを読む

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(2006年製作の映画)

3.5

これがDisney+で配信していること自体に笑ってしまう。それくらいモキュメンタリーの中でも随一の過激さを持った本作。イタズラというには度を過ぎたことを、体を張って平気でやってのけるサシャ・バロン>>続きを読む

大災難P.T.A.(1987年製作の映画)

4.5

日本だと感謝祭自体に馴染みがないからなのか、ジョン・ヒューズの中でも埋もれている印象。だがアメリカでは感謝祭テーマにした映画の代表作だけでなく、コメディとしても傑作とされているらしい。実際観てみる>>続きを読む

女囚さそり 第41雑居房(1972年製作の映画)

4.5

『女囚さそり』を知らなかったとして、題名だけを聞いてどんな映画だと思うだろうか。女性のヌードシーンや暴力描写などを楽しむ、言ってしまえば下世話な映画かと思うかもしれない。だが、この『女囚さそり 第>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

羊飼いの夫婦が羊の出産に立ち会うと、羊でない"何か"が生まれてくる。夫婦はアダと名付け大切に育てるが…、というお話。あらすじからして暗雲立ち込める感じだが、その想像の斜め上をいく展開。偽りの幸せと>>続きを読む

座頭市牢破り(1967年製作の映画)

4.0

座頭市シリーズ第16作。そして勝プロ作品の第1作。それもあってか、かなりの異色作になっている。重々しい雰囲気にやたらと暗いストーリー、人の嫌な部分が滲み出たような人間模様。そして"暴力"の描き方。>>続きを読む

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)

4.0

座頭市シリーズ第17作目。監督は三隅研次という時点で当たり確定なわけだが、その中でもこの監督らしさがよく出ている作品のように感じる。この作品以前の数作は市の人斬りとしての姿に言及したものが多かった>>続きを読む

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)

3.0

座頭市シリーズ第15作目。あと一人斬ったら仕込み刀が折れるという中での物語のため、良くも悪くも人間ドラマが中心。豪快な殺陣と暗いドラマといういつものイメージとは少し違い、割とテレビとかでやってそう>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

2.5

テーマは割と良いと思うけど、ゴッドファーザーらしからぬ退屈なシーンと大袈裟なシーンの繰り返し。上映時間がシリーズで一番短いにも関わらず、一番長く感じてしまった。前作までと同じにしろと言うわけではな>>続きを読む

座頭市海を渡る(1966年製作の映画)

3.5

座頭市シリーズ第14作目。田中邦衛の顔面アップから始まったかと思うと、スリの左手を叩き切る市。切られた左手がぶら下がっているという生々しくインパクト大なオープニング。それに反して肝心の内容はやや地>>続きを読む

座頭市の歌が聞える(1966年製作の映画)

3.0

座頭市シリーズ第13作目。この頃の作品は面白いことには面白いのだが、マンネリ化もあって見分けがつきにくいのが難点。印象的なシーンもあるにはあるので相変わらず楽しめる作品ではあるのだが、シリーズの中>>続きを読む

パージ:大統領令(2016年製作の映画)

4.0

1作目のバカげたアイデアと小規模なホラーテイストから、まさかウィットに富んだブラックユーモアの光る良作になるとは。アクション要素がかなり強く、正直『ブラック・ミラー』的な要素が強いとより僕好みでは>>続きを読む