タコ社長さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

タコ社長

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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

3.6

子どもたちに未来を託すしかないのか。絶望喜劇。
街にとって死活問題の黒人引っ越し騒動。彼女の利己的な性質とは関係なく気軽に野球をやらせたり、20ドルの値上げさせるのに戸惑っていたり。暴動が起きても無関
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

信頼と思いやり。
大事です。しかしながら、その概念だけが独り歩きをしているのが常ではないかと思います。勿論、己も含めて。言葉にするだけで安心するし。ああ、人間らしさを忘れてはいけない。ほらそこのあなた
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.8

「I」の響きの強さ。「I」と「トーニャ」。逞しいいいい。
全ては個性のはずなのに周囲との物差しがずれまくり。そこに正義も悪もないけれど、マジョリティからすれば格好のヒール。幼心にこの事件のことは覚えて
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

最後のインタビュー映像、グッときました。人が突き動かされる瞬間。そこに名誉は必要ない。広州へ逆走し始めた瞬間の尊さたるや!ソン・ガンホ先輩だからこその運転手でした。国民が持つエネルギーについて考えた。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

いやあ!最高に贅沢な2時間半でした。改めて感じたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの偉大さ。主たるヒーローたちと絡むことでマーベルの世界観がぐっと広がり深くなる。そして何より最高のユーモアが生まれるの>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ」(2017年製作の映画)

4.1

時に大いに道を踏み外したりとんでもない過ちを犯しながら人間は歩み続けていく。神が求めるそれとはどんどんかけ離れるものである。それでも変容を恐れない。信じる。それぞれの中に育んだ神がきっと祝祭してくれる>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.8

ルーや人魚たちと音楽を共有できる喜び。ええねぇ!理屈云々じゃなく最後はぐーーーんと引っ張られた。おじいと母、そしておばあと愛する人の再会はもうなんとも言えんです!伝説とか祟りとか造形とか全ての要素を上>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

チャーチルの息遣いが間近に伝わってきた。吐息がすぐそこに。ゲーリーにくぎ付けでした。
以前『ダンケルク』を観に行った時、終映後にとあるおばあちゃんが「日本とあっちじゃ戦争の捉え方が全然違うからねえ」と
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

英断。と一言で片付けると簡単だけど、そこに至るまでは相当な揉みくちゃがあったわけで。うーん。凄いなあ。当たり前なんでしょうが。し烈を極めるマスコミ各社の競争がその目的だけは真っ当なところにあることを信>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.3

民生にはなれなかった。生きていくことはその事実を認めること。それでも何者かである為に必死でもがくこと。青春大人讃歌。なのかな。狂わせガールから合格もらえるのは至難の業ですね…。たくさんキスすごかった。

マザー!(2017年製作の映画)

3.7

壁とか床に染み込んだシミはペンキで上塗りすればなんとかなる。そんでも細胞レベルになるとその家の奥の奥つまり核の部分に沈殿されて磁場を形成する一部となる。シミとはつまりそこに住む人と土地の歴史です。単な>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」(2017年製作の映画)

3.7

第二部への大いなる序章!なのかなと思いました。俳優たちがひとつひとつ丁寧に積木を積み重ねていて。己に課せられた苦しみとひたすら対峙していく様に時折根負けしそうになります。彼らに何をもたらすのかなあ。気>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.2

子どもたちの可能性は無限大。想像力も未知数。そこに必然的に生じる恐怖が最大の好物なんですね。ゾッとするほど美しかったり残酷だったり。
スタンド・バイ・ミーのことを考えたりした。これもひとつの成長記。と
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.7

マーベルの底力…。ここまで真摯なヒーロー像なかなかいないのでは。他のみんなは良くも悪くもカッコつけだし小市民(笑)まあそこが魅力的ではあるんだけど。危険を晒すことを恐れず人類に対して何が出来るか真摯に>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

大切に育まれた記憶であるならばずっと誰かの心の中に生き続けてほしい。って簡単そうだけどきっと難しいのよね。いつかその人自身の終わりがきてもまたそれを語り継がれた人たちが育んでいく。尊いことです。色んな>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.2

イーストウッドのまなざしが好きだ。
人間は弱くて強い。いい加減だしとても誠実だ。そしてその全てを信じたい。
テロを防いだことはとても凄いことだ。でもそれは感動ストーリー!みたいな括りじゃなくて誰しもが
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.6

このおふさげワールドいつまで続くんだろう~もうガーディアンズオブギャラクシー出てきちゃう?とヒヤヒヤしながら終盤はきっちりカタルシスなんだなぁ。ドクターストレンジも最後はバトルに参加してほしいというの>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

かなーり厳しい通過儀礼?でした。トニー・スタークも若い頃の自分を思い出したのかしら。
ホームカミングって素敵なサブタイトルね。叔母さんそしてスクールメイツたちがとても良いさじ加減でキメてくれる。マイケ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

そのど真ん中を捉えた瞬間に人は恐怖とか弱さから解き放たれて一番強い存在になれる。それは一瞬かもしれないけど、その周りに間違いなく伝播してそしてそれはとても尊い。
百人一首ひとつとっても古いとか新しいと
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.7

幻想幻想幻想。母と女。女と母。女女女。母は女。
わからないことは大抵スキャンダルだしそこには意味があって意味がない。「ダイナマイト」という響き。改めて聞くと漠然とした漫画的イメージしか沸かなくてなんだ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.9

リミックスと称するに相応しいこのバカバカしさ!キングスマンに通ずるはちゃめちゃキレキレ映像。こんなおふざけだったらずっと見ていたい。みんな真面目なんだけど。一作目より格段にパワーアップしとりますなあ。>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

何度も涙ぐみました(笑)。モンスター級の自意識と劣等感。この歳で最大級に膨張するのかもしれないです。行動で発露させるどうかは別にしてずーっと肥大していくものだから何かしら表出していくものはありますよね>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

原題はそのまま『サリー』なんですね。納得。映画的興奮とかあんまり感じなかったけど見入ってしまいました。X要因を常に求められる飛行機の機長。考えただけで吐き気がするけど彼の矜持生き様全てがその要因を引き>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.2

栄光を第一に求める自分を一瞬否定しそうになった。リンダのことを考える。悲しい。最後まで付き添ってやれや!とも思うのですが。「芸術が人を幸せにすること」を第一に考える日はくるのかなあ。バーテンかっこいい>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

3.9

兄弟の前に人と人であって。となると、当然犬猿にもなり得る。何よりめんどくさいのが血が繋がっているという事実。てかそれがなんだっていう開き直りもできるけど。でもいつも目の前にいて。当人同志はそれを公認し>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

独りであること。と唯一であること。
は当たり前だが全然違う。でもそれを認識し合える相手に出逢えることで突如景色が豊かになる。
独りであるけどお互いにとって唯一であること。あなたとわたし。これだけでいい
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.7

ベースラインは使いふるされたものなのかもだけど、不思議とコングの魅力にくぎつけだった。物語らず戦うことだけでその有り様を示していく。文明の歪みに巻き込まれていくのはゴジラとかも一緒ですよね。アクション>>続きを読む

息衝く(2017年製作の映画)

3.6

みんな事情を抱えてます。世界と自分。どっちが中心とかそういう理屈はどうでもよくてその時その時に必死に関わっていればそれでいいのだ!そんな単純明快に物事は進まないですがあくまで前を向こうとする意思だけは>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

情感もろともなぎ倒し全て「行動」で示していく登場人物たち。理性が追いつかない場面が多々あって解釈とかよりその目の前にある現実を追認していくことになりました。
劇中の「砂っぽいところだ」という台詞にこれ
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バチ当たり修道院の最期(1983年製作の映画)

3.2

常に赦され赦しあい。苦しいのは尼僧たちも一緒ですよね。危険な諸々もなんだか切なく見えてくる。

デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

白人警官の蛮行。胸くそ悪いですが全ての人間に当てはまりうる現象だとも思いました。対象を一括りの価値観で統一することを我々は日常茶飯事にしているわけですから。程度の差こそあれあの警官たちのような振る舞い>>続きを読む

五島のトラさん(2016年製作の映画)

4.0

トラさんイズムの継承。その太い幹にはどくっ!どくっ!と新しい血が流れ続けてます。男はつらいよ。惚れ込む者もいれば逆もしかり。長男と長女の逞しさも末っ子世分の繊細さもそれぞれが全てトラさんの影響を受けて>>続きを読む

風に濡れた女(2016年製作の映画)

3.3

風に濡れて姿を露にした女。弱肉強食。まるでジャガー。肉を断った草食希望の動物をゆっくり時間をかけて丸ごと飲み込んでいく。食欲も満たしていくシーンが良かったです。

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.7

個人の背景。は人それぞれなのだけど。ポルノと呼ばれる表現?に行き着いた女。そこに自由がある??謳歌できる?売女という価値観。迷宮入りしていくけど必死なのは伝わるわけで。同時に男目線で観てる自分もいるの>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

3.6

前作からかなり経っていたので少し不安だったけど、常にちょい足しされていくギャグと悩みすぎないヤングエネルギーにまんまともってかれました。いやあすこぶるノンストレス、元気もらいました!!

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.0

ようやく観れました。
こつこつ時間をかけて。豊かさの基準は人それぞれですが、ここで描かれた日常の積み重ねは唯一無二の結晶でした。同時に哲学ですらある。とても真似できません。有機と無機。美味しいご飯が食
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