若さと老い。価値観の違いもそうだけどそれを隔てるドアは厚いようで布切れ1枚だったりする。その隔たりに執着する人間もいる。否定的な意味ではなく。拘りを持つ対象が周囲からしたらどうでも良いことであったりす>>続きを読む
その先の先にあるものを隠していて。事実?の炙り出しもまだら模様で。弛緩すれすれのお話を紡いでいるように見えました。不定期に現れる人為的な寄りのカット、ラストは生理的な何かとピタリと一致した。
数年前に観たときはこの非現実的なキャラクターが如何に説得力を持っているかが分からなかった。全てをひょひょいひょいと何なく乗りこなしている(ように思わせる)。植木等すごい。怖いくらい。すごい。鋭利な軽妙>>続きを読む
弱さを否定するでも肯定するでもなく。過去は変えられないから悔いる日々はこれからも続くだろうし。それでも夜がきたら眠りにつく。兄の死が及ぼした苦しみは果てしなく重い。だけどその結果家族や過去と否が応でも>>続きを読む
「冤罪」はすでにひとつのシステムとして確立されているのだと思います。オウム前夜?真っ最中ですね。マスコミの苦悩がメインに描かれていましたが刑事としての習性と組織人としての苦悩で揺れ動く石橋蓮司のふとし>>続きを読む
細かいことは抜きにして。
愛が全てだ!もうこれだけ。ラストシーンで思わず涙がほろり。これでいいんだす。バビエル・バルデム変わらずセクシー。
追憶と呼ぶにはあまりにも酷すぎる運命。全てはこの少女と出会う為の道しるべに過ぎなかったような。過去と現在はこんな風に絡み合って人を翻弄する。苦しいー。公開当時、仕事帰りに今はなきシネツインで観た以来で>>続きを読む
マーベルヒーローは小賢しければ小賢しいほど応援したくなる。アントマンほどじゃないけど、親近感わきました。彼女ひとりを救うためだけに戦う姿は潔いし正義もへったくれもない。アベンジャーズに混じっていろいろ>>続きを読む
血の繋がり。つながり。ふとしたショットにその息遣いを感じた。誰が悪いとかそういうんじゃなくて。人生の一時期を共にした歴史はある。
この街に僕だけはいないけれど僕の軌跡だけは残り続けるという。この手で変えた未来。原作とは違う潔いラスト。子役の子たちすごいなあ。
悪いことをした奴を逮捕するのが警察の仕事。起きたことをいち早く報道するのがマスコミの仕事。それぞれの正義なんだけど。正義ほどバランス感覚の悪いものはなくて。ぬーー。
ショーケン演じる誘拐犯、粗悪の結晶>>続きを読む
土地が抱える歴史。即ち人の歴史でありその人たちの匂いは確実に漂い続ける。更新されていく歴史に掻き消されることもあるけど皮膚の奥に染み込んで人と共に漂い続けることだってある。なぞる(辿る)ことでその染み>>続きを読む
この映画の全体を覆う冬の匂いがとても好きだ。無限の可能性、才能、挫折、芽生える恋心。誰もが?懐かしいこの匂いに寄り添いながら行方を見守る。果たしてハッピーエンドか否か。
若さゆえの無防備さを余すところ>>続きを読む
戦争にすらなりえなかった圧倒的敗北。孤軍奮闘といえば聞こえはよいが犬死にそのもの。虚しさだけがそこに残る。実際に原発に乗り込む原田芳雄!虚構が真っ向勝負を挑んだ。全ての反体制を背負った姿に痺れた。あの>>続きを読む
図らずもコップ・カーの役割を果たしていくという皮肉。どんな状況でもその役割を全うすることには変わりない。悪徳保安官も然り。必然的に悲劇を伴う車の総称「コップ・カー」。
らぶほてる と、平仮名で書くとなんだか温かみが出てくるから不思議だ。あの空間にしか発生しない人と人の温もり。家ではできないという事情を前提とした行為の為の場所でありそりゃポイントカードも貯まってくるわ>>続きを読む
精子と卵子の悪霊?おたまじゃくしのように離れても離れてもついてくる。
うつしたりうつしかえされたり。老若男女隔てなく!
東京の夜空はとても寒々しく、でもそこにしかない温もりもある。そこになんだか安らぎを感じたりもする。石橋さんの全てに諦念していながら何かを保とうとしている演技がとても素晴らしかった。
本人の資質と生き様に如何ともしがたい影響を与えるのが家族であり社会であり、そして何より時代であるということ。同じ20世紀を生きる息子のことを分かりたい。わたしと同じ20世紀。でも。その変遷に抗ってきた>>続きを読む
時間 記憶 未来 言語 非時系列
人類に残された唯一の武器 3000年後の未来の為に 非ゼロ和ゲーム ユニバーサル言語
……それでも時系列の理論で脳が整理しようとして。彼女だけが受信し続けていたのか。>>続きを読む
真面目超最強説。カラスと赤い空の原風景。突き詰めれば虚と実の狭間を見続けてきた。そして、ある時から赤塚さん自身自らが表現体となってその隙間を練り歩く。不真面目さはあくまで表皮の一部。とても透き通ってい>>続きを読む
紛れもなく「人魚」になっていた。同時に紛れもないひとりの人間でもあった。唖然とするシーンが多々あるのだけれど、なんだろうあの説得力。プールに沈めるとき蝉とひぐらしの鳴き声が断片的に聞こえてくるのが不謹>>続きを読む
闘争。闘争。闘争の歴史でしかないのだ。焼野原。戦争。埋立地。名もなき犠牲者。声なき声。埋もれたマグマがフラッシュバックする。昭和の原風景に生きる市井の人々の中に強烈なフィクションが強引に介入してきたと>>続きを読む
相手は「人間」だ。という島田さんの言葉がまた強く響く。向き合った者同士しか分からないもの。思念を超えた何か。本物の暗闇を見た人しか光の意味を知り得ない。「家族」の造形についていろいろと考えました。伊勢>>続きを読む
何の為のそして誰の為のシステムなのか。そこからこぼれ落ちた人間はすべからくイレギュラー判定されてしまうという構造。番号を与えられたひとつの社会の構成員に過ぎないわたしたち。うーむ。何割の人間を救えばそ>>続きを読む
セクシャリティを軸にすれば腑に落ちる部分は多いけど。それにしてもまあ「女」という概念の奥深さよ。時代という逆境もなんのその。男同士であんな物語は紡げない。蛸が人間のことをバカにしているようにも見えたな>>続きを読む
透き通る美しさと絶望は表裏一体。
とても静かな風景だけどその奥底でうねるエネルギーは凄まじい。大人たちの不安定はそのまま子どもたちに伝播するし形は違えど社会構造までも似てくる。もがけばもがくほど苦しく>>続きを読む
天才であるが故の必然的な代償。才能だけを欲しいままに利用する国家。最大のライバル、スパスキーでさえその闇に飲み込まれそうになっていた。ずっと求めてものがいつしか本当に「静かな部屋」になってしまった悲劇>>続きを読む
戦後、敗戦国、転換期、国策、アメリカ、朝鮮戦争、オリンピック……。そんな真っ只中に置かれた国民は当たり前のようにひとつに束ねられなくてはならず。一市民の生命に構ってはいられないというリクツ。どこまでも>>続きを読む
己というマグマの源泉を探る果てしなく長い旅路…。必然的に狂気が備わってきます。そんな諸々を頭で理解しようなんてそんな都合の良い話は御座いません。とにかく感じたものが全ての映画でした。宇野さんと水澤さん>>続きを読む
極端過ぎる家族のロードムービーが大大大好きだ。自分はひとりっこで核家族だから余計にそう思うのかな。『リトルミスサンシャイン』とかもそうだけどその変わり者ぶりから生じる周囲とのともすれば寒々しいギャグ的>>続きを読む
ひるねという魔法。ということは夢も魔法なんだろうなあ。
相手を見る。深呼吸をする。全体を見渡す。島田さんのシンプルで芯を突いた言葉にいちいちグッとくる。届かない存在だからと言って自分が努力を怠ってはならない。まさに姫川亜弓スタイル!生き様は人それぞれだけど>>続きを読む
ファーストレディという重圧?夢?から絶望の狭間に立たされてて、そこから「普通の人々」には出来ないであろう計り知れない胆力を発揮する。夫の名誉?己の名誉?誰のためのものなの?自問自答しながらも近い将来き>>続きを読む
愛すべき人のことを思い起こす夜は誰にだってある。そんな当たり前のことに気づかせてくれる。「孤独の夜」を知っている殆どの人たちに響く映画だと思いました。人種問題や同性愛、薬物とかいろんなエッセンスが注入>>続きを読む