執念と運とタイミングと。
強権的な家父長的抑圧を行使してでも家族全員で抜け出そうとするその行動力は、一致団結!みたいな意思疎通よりリアリティーがあるのかもしれない。アメリカ大使館へのコンタクトシーンも>>続きを読む
前作のディレクターズカット版かと思ったら違いました…。
不器用な銃。不必要な私。必然の出逢い、なのかもしれません。
「夜のムード」を何よりも大事にするハードボイルド作家の逸脱した綱渡り。微笑ましく愚かしく。石橋蓮司御大のしじみ汁を啜る様と桃井かおりサマの酔いどれ天使(昼は富士そば勤務)ぶりに終始微笑みが止まりません>>続きを読む
「罪悪感」と「贖罪」
とかいう概念?在り方?とかそういう定義とかを定めようと焦点を合わせようとすればするほど、肩透かしを食らう。理屈はつまらない。思考をやめてはいけないけど。
母は汚いし逞しい。
子ど>>続きを読む
休日、雨の日の朝に観た。
アスペルガーな男と母との確執の行く末と平行して昔の恋人の妹と急な撮影に巻き込まれキス、からの…と、理想な恋人が映画俳優に寝とられ?みたいな言葉で書くと下世話な感じがしっかり下>>続きを読む
1994年。
家族。友だち。恋。気まぐれ。病気。孤独。劣等感。先生。移ろいゆくもの。死。それから。
スケッチのひとつひとつが彼女の心に優しく留め置かれていく。痛みと苦しみはより強く。それでもそこに立ち>>続きを読む
大スクリーンに映し出されたナウシカの気高さ。果てしなく気高い。その眩しさに涙しました…。
ゴツゴツした爺じの手は腐海の毒によって冒され始めた。彼女はその手を見て「働き者の美しい手だ」と言った。
人間>>続きを読む
黒い肌を憎む。
という実際的な行為と思想。
ではなく。一人の男が心を預けられる女性と出会うことで「団結する為の抜け出せないファミリー構造」から解き放たれるまでの葛藤と衝突の2時間でした。白い肌に刻み>>続きを読む
報復の連鎖の始まりに既に子どもたちの(関与も含めた)視点が組み込まれていることの絶望。どうにもならない20分の悲劇でした。
お互いが抱えている悔恨を緩く激しく解きほぐしていく様は、急すぎだけど二人はとても可愛らしい(笑)
本当にそれでいいの?!!とか余計なお節介が生まれてくるのは自分が未熟な証拠なんだろうと思う。人生一度っ>>続きを読む
あのドイツ「でさえも」。
という言葉の使い方は失礼なのかもしれませんが。
その時々で過去に対する国や人々の向き合い方は180度変わってくる。そして、それを国民が知らされぬまま解釈が変えられていくことだ>>続きを読む
スクリーンでは公開時以来。
いのちが彷徨するところ。
終着駅はない。
神様たちと交わるところ。
ご機嫌をとる。
記憶と命が結び付くところ。
人間と生けとし生けるもの全て。
森羅万象。
縁が結びつく、>>続きを読む
「わたし」が選ばない/選べなかった、人生のその先にいるもうひとりの「わたし」
「あなた」がこの先選択する/しない、その先にいる未知の「あなた」
それらを浮き彫りにして、今の「わたし」や「あなた」と照ら>>続きを読む
電気椅子の逸話は驚きでした。あと、動物実験。有名な話なんですよねきっと。倫理もオトナの都合。そう言えるのは俯瞰して見ている我々だから。直列が人生そのものであることが故の苦しみは誰にも共有できない。直列>>続きを読む
再上映?ありがとうございます。
至るところで役者たちのアップが多用されていてビックリ!しました。
いつも思うけど、この作品(原作)の面白さとは何だろう?といつも思う。
今回、分かったような分からない>>続きを読む
映画のなかで小川議員のお父様が
「この子はもしかしたら政治家じゃなくて、たくさんの人を啓蒙したりする大学教授とかの方が向いてるんじゃないかと思うんです」
と仰っていて。
そしてまたあるときは
「息子の>>続きを読む
子どもの中にある尊さ。併せ持つ幼さ。
たとえ「それ」が唯一の心の拠り所だとしても誰に正す権利があるのか。
勿論守られなければならない。
命の危険にさらしてはならない。
それでも。
少年のある種の執>>続きを読む
身体の苦痛は全ての気力を奪い様々な機会から遠ざけていくが、同時に己と真っ直ぐ対峙することで過去の一部とこれからを軌道修正することすらできる。かもしれない。痛みは根源的なもので上塗りの薬は確かに安らぎで>>続きを読む
ハシゴ三本目。疲れた。
二人の間に漂う倦怠感が終始こちらの感覚を鈍くさせていく。残酷なことが起き続けても、なんというか今の延長線上にあるというか。良い疲労感かもしれない。生前執着していた事柄に未だ縛>>続きを読む
遊ぶときはいつも一緒。
どこへ行くのだっていつも。
最高の仲間たち。友情。
成長すれば、互いの足並みが揃わなくて当然。受け入れて自分にとって最適な方法を選んでいこうぜ。それは決別じゃない。お互いより>>続きを読む
母がジョーに言う。
私は意外と短気なの。でもその都度気持ちを静める。落ち着けようとする。怒りを抑えるの。そうするといつしか魂が強くなるわ。あなたも魂を高めて……
……なんとなくですが。うろ覚えですが。>>続きを読む
繋がっている状態が硬直している様にも見えるし、すれ違いや不一致がそれらを修復するための過程にも見える。
密であることで距離感は自然に失われるしその違和感を敏感に察し合うことでもがくことで時間はかかるけ>>続きを読む
言葉と対話。
思想、手段と目的。
それは本当のことなのか。虚飾してはいないか。
思考をあらわにせざるを得ない。全て露呈する。そこから全てが始まる世界に浪漫を感じる。
芥さんにくぎ付け!最高の論客であ>>続きを読む
テアトルの空間にしっくり馴染む映画でした。日曜日、夕暮れ。
寄せては返す波のように、一つ一つの断片が手の平に触れては消えていく。手触りはとても柔らかく「居場所」は早々なくならないというリンさんの声が>>続きを読む
初・角川シネマ有楽町。スタッフの方々の応対が気持ちよい。神経をとがらせずに3時間にじっくり身を委ねられた。
子どもの揺らめき。一人っ子政策。社会と個人。親密な家族関係。中国。ワード毎に分類される事象>>続きを読む
捩れ捩れていく人種主義。
滑稽!まるで何か大袈裟な作り話のよう。
ううん紛れもない事実。現代人そんで我々の問題でもある。
冗談みたいな潜入捜査でクレイジーに掻き回す様は爽快だけど、その根深さに目を向け>>続きを読む
『まんが島』とはまた違う形で画面とせめぎ合うことになった。
緊張と弛緩と。あの周辺を穏やかにイメージさせる。風はそよぎ鳥の鳴き声と遠くで軽トラのエンジンをかける音が交差し。ヒタヒタと足音が通りすぎてい>>続きを読む
梅雨が目の前まで。もうそこに。
母ではなく「おかあさん」
親しみと尊敬を込めておかあさん。
思いやりを履き違えたり苦渋の決断に理解を示さなかったり。子どもたちは直ぐそうなるけど。
それでもおかあさん>>続きを読む
父性というものに抵抗感を感じてきた。
母子家庭の時期が長かったし近くで男性性を感じると相当のストレスがあった。
つまらない理由かもしれないけど、物語を受け入れるまで結構な時間を要しました。
彼女が社会>>続きを読む
凶悪と嫌悪感の圧倒的な説得力!
国家権力とやくざたちの相互関係が絡んで巻き起こるいざこざを横から全てなぎ倒していくその様は、ヒールとはかくあるべき!と正しく示してくれます。ユン・ゲサン!
マ・ドンソ>>続きを読む
苦しみながらも向き合おうとする、又は思いを馳せようとする姿勢。顔を背けることもある。知らないふりだってするよね。majorityにしがみつくしかない弱さも。認めていく。
2人きりの下校シーン、とても>>続きを読む
夜の銀座に無数に煌めく名もなき星たち。
そうはいえど、日々の暮らしと将来の不安のなかで揉まれながら夜の街に繰り出していく。
田中絹代先生演じるシングルマザーの女給は女学校まで出ていながら夜の仕事を選ん>>続きを読む
人間の潜在的欲求である野蛮さを余すところなく露呈していた。
大義名分で残虐非道の刑罰を次々と。牛裂き刑においては本当に目が当てられないけど、その非道さに興奮する一面もどこかであるものです 。人間はこん>>続きを読む
人間の思考力を削いでいく労働とは。
観ているこちらも果てしなく続く工場の機械と人間の連鎖に考えることを放棄させられる瞬間が何度もあった。気がします。
苦役と何が違うのか。12時間労働。社長は言う、彼ら>>続きを読む
イニシアティブとは?
協調とは?
運営とは?
コミュニケーションとは?とは??
香西監督、是非とも映画を撮り続けていただきたいです。
ありがとうございました。
死。をとらまえようとすること。
その理不尽さに抗おうとすること。
その為に必要な在り方を探ること。
ただ有りのままを映し出すこと。
時間を遡ること。
故人だと分かっているが故にその葛藤や矛盾に思い>>続きを読む