chanmasuさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

アンダーグラウンド 完全版(1995年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

観る前はアート系だと思ってた。見始めた時は主人公はおちゃらけてるし、ルパン3世みたいな痛快活劇で面白可笑しかった。
中盤、主人公は彼らを地下に閉じ込める。地上はナチスが支配しているので出られないと嘘を
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ソドムの市(1975年製作の映画)

3.5

舞台が第二次大戦のイタリアで、権力者が若者を支配してひたすら下品な見せ物をさせるという訳でファシズムとか特権階級への批判的意識はあると思います。その館では下品とされている事が上品とされているので地獄絵>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

初っ端の主人公の強引さからノレず、、。
ニューシネマらしくスローモーション、コラージュ的な演出がありました。拉致された男がタイプで好きになったって都合良すぎるけど、ラストで微笑ましく思えてしまうのは監
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.8

電車男に乗っかった酷い邦題。バスに乗るシーン最初だけだし、つけた人舌全部観てない笑。ナポレオンの奇妙だけど不器用で優しい感じと周囲の人のすれ違いがシュールで結構笑いました。

サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

イタリアらしく?ちょっとチープな感じに美が漂う不思議ホラー。あんまり怖くは無かったですが赤みがかった画面とか、置物にアート志向を感じるけど古めかしい。ゴシックホラーな感じもあり、作品内で言及もされるが>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

3.9

リュミエールの撮った一番最初の映画は工場の扉から出てくる人達を撮った。ドキュメントとしての映画。このリュミエール!では彼らの108作を簡単な音声解説付きで紹介する。ちゃんと構図を滅茶苦茶計算してて凄か>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.9

netflix制作?のおかげかマイケルベイの悪ノリが炸裂。美女と恋、しょうもない下ネタ(ダビデと俺の〜)、実物に拘ったアクション。お金持った中学生が作ったみたいな映画笑。パリの都で関係ない人も巻き込み>>続きを読む

さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.8

モッズを知れた一作。ロッカーと対立しててそういう感じなのかと。ドラックをやりながら音楽に興じて非行に走る姿に共感せずとも少し羨ましく思えた。

マルサの女(1987年製作の映画)

3.6

まだ景気の良さげな感じがある。閉塞した時期に入る前の予兆の様な。脱税とそれを追うゲームが楽しい快作。

シティ・オブ・ゴッド:10年後(2013年製作の映画)

3.7

本編映像がインタビュー映像と同じくらい挿入されてて普通に見にくい。このシーンのこの役の人か!と説明する為だけでいいのに何故か全然関係ないシーンも無駄にある。あれだけヒットしたもののファヴェーラ出身の演>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

カフェを舞台にコーヒーとタバコを嗜みながらの駄話集。この限られたシチュエーションで全部楽しくて凄い。タランティーノ映画の会話劇と似てて楽しめた。少しクスッと笑えるショートコント的な。イギーポップと俳優>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.9

ノアの箱舟〜とか洪水とか宗教絡みのモチーフが散りばめられているのでストーリーも何か背景があるのかな?分からなくても雰囲気映画として楽しめた。ファンタジー(ごっこ感)はあるものの死と性描写は匂わせるもの>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.8

何も持たない人が求めたのは人の愛で人さえいれば良い。火花は人のよう。生きていると山あり谷ありだが、全て含めてかけがえのないものだ。悲哀も込み。人生は単純ではない。peが流れてアガる。女の人がとてもかわ>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.5

キャリーケースで運ばれてくる子供。まるでモノだ。社会の歪みで割を食っている人たちがいる。劣悪な環境で生活で逞しく生きている。陽気な音楽さえ流れて楽しい場面すらある。警察に行ったら一緒に暮らせないから、>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.8

逐一"絵"っぽかった。色の使い方が絵画の様。眼球舐めとか舌のフェティッシュなイメージがかしこに。死んだ人が生きている、狐に化かされた感じは古典的でした。
大谷直子の色気が凄かった。全編現実離れした雰囲
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機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER(2017年製作の映画)

4.0

面白い。ニーナシモンズのパクりみたいな曲が流れて笑った。音楽は前の方が良かったです。ニュータイプ✖️宗教は確かに相性良さそう。

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY(2016年製作の映画)

3.8

ミリタリーとしてのガンダム、この路線はアリ。義足・義手のパイロットも登場、ニュータイプは出てこないのでよりリアル目な戦記ものという感じでした。ジャズも合っていたように思う。相手はアイドル?みたいなポッ>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.6

モノローグで進行、ちょっと古めの洋楽、ブレブレのカメラ、直近で見た岩井俊二のリリィシュシュを想起。この作風は時代性か?フェイフォンが可愛い。雰囲気映画のお手本。

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.8

エンドロールで鳥肌実、カンパニー松尾、仲間由紀恵なんかを見つけて驚く。avの撮影に影響を受けたらしくハンディカメラで下から撮ったり遠くから固定して撮ったり隅とかバッグに入れて撮った盗撮風のアングルとか>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.6

最初の掴みの料亭のアクションでおっ、これは期待できるなと思わせて中盤中弛みが激しいというか、不殺の殺し屋の不器用な描写もうちょいコミカルに描けない?とは思いました。終盤のアクションはこういうのが邦画で>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.3

今っぽくて、2人の友情に凄くフィーチャーしてるんだけど閉塞感は無くて、あの関係が続くかはわからないけどその時間は凄く楽しかったよね、頑張れ!的な観終わった後が凄く心地良い青春の旅立ち傑作映画でした。色>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.3

思春期のいざこざをちょっと突き放した視点で耽美に描く。頻繁に流れるドビュッシー等のピアノが印象的で心地いい。ノスタルジーに浸る。市原隼人と蒼井優、高橋一生が若い。蒼井優は出てるの知ってたけど途中まで分>>続きを読む

うつせみ(2004年製作の映画)

3.7

執拗に出てくる植物と霧吹き、携帯電話、
プレーヤーでかける音楽、女のヌード。キム・ギドクはモチーフの人?夫婦が抱き合っている後ろからの口づけする構図は凄くよかった。最後のテロップの通り、現実味のない夢
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

森田剛がとにかく凄い。虚構と現実を繋げるような、"こういう人"いると確かに思わせてくれる様な演技でした。暴力描写も地味でリアリティがあった。許される人ではないんだけど最後に少し彼に傾いてしまうような、>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

3.7

ケビンベーコン若い!踊る事さえ禁じている保守的な田舎町にシカゴから来たボウイ似の青年がダンスを広めていく、的な青春もの。はっちゃけてて楽しい。ガキ大将的な人と和解しないのがこの手のジャンルものでは印象>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

まぁ順当なループものです。特に良かったとは思えず...。テリーギリアムらしさは随所に。未来世紀ブラジルみたいのを期待して観るものではないです。ブラピの不安定な演技が凄い。

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.5

ど頭のアバンタイトルでゴジラのテーマが流れて目が熱くなった。伊福部昭、凄い。
まだ戦争が終わって10年も経っていない。
その時代の空気がそっくり反映されていて、このゴジラもエンターテイメント色はほぼな
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.2

露悪的で倫理に反してるけど、絵画などの美術、映画、史実の記録写真のコラージュ、ピアノとデヴィッドボウイの曲によってそこに快感を憶えてしまうのは否定できない。ラースフォントリアーはダンサーインザダークの>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

男の子が可愛い。フランケンシュタインオマージュに牧歌的な生活のドキュメンタリーチックな作風でした。ふわふわしてる様に見えるんだけどちゃんと死も描かれていて良いと思います。死んだ男の説明等も特にされない>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.3

女子高生4人組の軽音部が文化祭でライブするまでの交流を描いてて青臭い(褒めてます)。特に凄い事は何も起きないけど(のが)良い。この何でもない日常、いつかは終わってしまうこの日々が大切なんだ!っていうの>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

3.8

ATGで前衛芸術家が撮ったと聞いて身構えましたが結構観やすかった。顔の皮膚を事故で無くした男が他人の皮膚を貼り付けて別人になりすます、とこれだけで収まってしまう単純な話です。包帯で巻かれた姿とモノクロ>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.9

この辺の時代の喜劇はいいね。とても観やすい。ラストは実はセットを抜けて現実世界に走っていく案もあったらしくそれも観たかった。石原裕次郎の高杉晋作が良いキャラしてました。フランキー堺もお調子者が板につい>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

凄かった。お話は日本の昔話そのもの。
音楽の使い方、湖畔で戯れるショット、化かされた事が明らかにされるシーンが印象的でした。日本映画史に残る作品であるのも納得しかない。白面の彼女とお婆さんの怖い事よ。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

色調がそれこそ作品の舞台の頃を意識したものになっていて統一観ありました。合唱?のシーン、文字通り燃える女のイメージ等印象に残る場面も多かった。途中で諦めて一回寝たほどコンディション最悪だったのでちゃん>>続きを読む

憎しみ(1995年製作の映画)

4.1

フランスの団地の閉塞感が凄かった。崖っぷち。育つ環境が悲惨で辛い。分かってはいたけどラストに口が開いた。彼らの着こなしがいけててセルジオタッキーニ欲しくなりました。ストリートカルチャー好きな人は必見だ>>続きを読む