chanmasuさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

トーキングヘッズのフロントマンが出演した舞台でスパイクリーが制作?ぐらいの前情報で鑑賞。途中まではデヴィッドバーンと音楽集団のライブ色が強く、ちょっと寝不足だったのもありあまり興味を抱いてして観れなか>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

94分があっという間。シーンの繋ぎが鼻につかない程度に凝ってて気持ち良い。良くないイメージの比喩に太ったものを使うのは?名俳優のそれ普通に迷惑なのにカジュアルにギャグにしていいのかとか不満もありつつ。>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

観る前の予想を超えてきました。男同士のアホみたいなノリのホモソーシャル空間も観てるうちに慣れました(挟まれるギャグは金たまビール意外つまんなかった)。コメディの方が難しいんだぞ、みたいな台詞ありました>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

認知症の老人から見た世界をそのまま写しているので、自分にはそう写ったし聞こえたのに何言ってんの?みたいな反応されるもどかしさが味わえます。観てるこっちも頭が混乱してくる。だがその応対をする家族も辛い。>>続きを読む

楢山節考(1983年製作の映画)

3.6

木下恵介版とどっち観るか悩んでこっちを観ました。昔の農村の貧困、ムラ社会なんかが恐ろしく描かれる。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.7

インドっぽい抜けた感じだけどお金がなかなかかかっていそうな宮廷や大自然のCG、アクションは早回し多用してハリウッドにも引けを取らない。なかなかお金がかかっていて、マシューヴォーンぽかった。大合戦シーン>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

この映画自体の作りが定まる事を許さない。当たり前の事を書くなと思うかもしれないが折角の美しい風景も、舐めるように見せてはくれない。結構すぐパッと切り替わるし、ドラマパートでもカット結構割っててそこがず>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.8

主役の子の幼いながらキリッとした眉に冒険と空想好きなレオンのナタリーポートマンを彷彿とさせる華のある感じが良かった。ジャンル:ファンタジーとあるが背景はファシスト政権下のスペイン?でレジスタンスと主人>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

アクションの見せ場はそこまでない方で他のMCU映画に比べると地味な気もするけどテンションダレずに最後まで観れた。マイケルBジョーダン、チャドウィックポーズマンカッコいい!華のある2人のビジュアルは一国>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

作画が本当に綺麗で丁寧。ここの作りだけで好感持てる。自然の美しさプレゼン!みたいな感じで海外の人に観てもらったら良さそう..とか思った。演出も大事な所はバックの音楽もなく引き算的に上手くやっているんじ>>続きを読む

スウィート・スウィートバック(1971年製作の映画)

3.6

表現主義的なブラックムービー。稀有なジャンルじゃないかな。自分は今まで見た事なし。表現のダイナミックと黒人が虐げられている怒りが相乗効果になっている。最初の濡場のボカシがデカ過ぎたのは表現なのか判断に>>続きを読む

エロス+虐殺(1970年製作の映画)

3.7

映画自体久々に観たしATGというのもあってか集中して観れず。前衛的なものを目指して結果行き着くテーマと表現が似たり寄ったりなのは本末転倒な感じもするが面白い。痴情のもつれ〜革命〜映画内映画〜最後にメタ>>続きを読む

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

3.7

久々に観た映画がこれで良かった。主人公らの服装のかっこよさ・社会問題を伝えるメッセージとして映画を使うのはスパイクリーに似てるな、と真っ先に思い浮かんだ。演出は抑え気味ではあるが、車で遊び倒す所にクラ>>続きを読む

東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語(1970年製作の映画)

3.5

素人みたいな演技に少なめの劇伴でリアリズムを感じました。フィルムを撮ることで学生運動に参加?しようとした人達の物語。低予算なのだがカット割なんかがしっかりしていて単調なようでいて飽きさせない作りは流石>>続きを読む

ライオン・キング(1994年製作の映画)

3.5

英語の授業で鑑賞。発音で言うとライオンの言葉は聞き取りやすいけどイノシシとかミーアキャットは訛りっぽくて俗っぽいので解らない所が多かったです。
ミュージカル的な見せ場はディズニーの本領発揮と言った所で
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.8

オープニングは死神の登場するシーンとチェスをやってるシーンがキマってます。
超かっこいい。事前の予想に反して結構シュールで笑えるんですよね。コントみたいなシーンがいくつかあります。騎士が死神とチェスや
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作は読んだ上で観た。作画はちょっと急ぎで作った様な感じというか殴られている人の顔の省略とか一々気になる所があった。深夜帯の頑張ってるアニメと比べても微妙かなというのが正直な感想。時間や内容等多分色々>>続きを読む

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

3.7

映像の質感は現代的で、モノクロだが古さを感じさせない。まだ湯気の出るジャガイモを手で食べたり、そういう日常の細かい描写の積み重ねが叙情的な効果を生んでいる。スケールの小さな、2人の生活しか描いていない>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.1

滅茶苦茶面白かった。手に汗握るとはこの事。終盤いよいよロープ無しで挑戦している時、頼むからやめてくれと思いながら観る。人はこんなにも強いのか。死に直面している時に生を実感する。そこに情熱を注ぐ生き方が>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

聖書の引用、宗教的なモチーフの洪水。資本主義の現代世界において"神"に近い立場の特権階級、資本家が不死を目指した末に待っていたのは..。彼らを皮肉り、現代を批評的な目線で奇抜なビジュアルを用いて独特な>>続きを読む

大地のうた(1955年製作の映画)

3.8

少年オプーが出てきた瞬間、彼に目がいってしまうスター性を感じました。ハンサムな顔立ちに黒が映える目の輝きが魅力的。彼がこの映画を引っ張っていきます、という瞬間。災害に遭い、自然と共に生き、不条理に直面>>続きを読む

DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

3.7

ギーガーのバー、行きたいな。彼は結構繊細そうなか細そそうな人で絵から想像する人柄とは大分いい意味で違った。あのデザインが恐怖心からきているのは納得。エジプトに影響を受けているのも言われてみれば女性の雰>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.4

ちょっと集中して見れなかった。あまりにも静かで何度か画面見ている内に別のことを考え始めてしまった。死期が近づき霊が見えるようになったおじさんの話。ナマズとやる女、赤い目のゴリラの息子、不思議な静謐感に>>続きを読む

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版(2012年製作の映画)

4.0

演じる、という事が被害者の視点に立つきっかけを与えたのが感慨深い。演技とは何か?という問いかけも持っていて上手い作り。40年前の出来事として片付けていた事に深い罪悪を感じさせるって凄い。これは犯罪者の>>続きを読む

黒いオルフェ(1959年製作の映画)

4.0

神話を現代風にアレンジした戯曲みたいな感じで舞台風。カメラも大体固定でカット割も少なくて凝った作品に慣れてるとちょっと単調さを感じてしまう。その分カーニバルとか人の着る服の色彩は豊か。魂が乗り移ってる>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

人間が飼われる家畜側に回ったSF。人が動物とか虫に対してしている事を見せつける。なかなか酷いけど虫の視点から見た人間はこんなもんか。シュールな表現とは裏腹に着地が無難でストーリーがスタンダードだったの>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

妻のピンクの背中の開いた後ろ姿がキマッてた。マジックミラー越しに電話で再開するシチュエーションがイイ。行方不明だったアイツが帰ってきて周囲が困惑するモノです。ヴィムヴェンダースはブエナビスタ〜に続いて>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.5

最初、tribe called quest のcan I kick itから始まるオープニングでアガります。ただトムが雇われて以降お話が動かずドタバタ劇にも少し飽きて退屈してしまった。終盤の結婚式前に>>続きを読む

日本春歌考(1967年製作の映画)

3.6

妄想と現実、性と政治を並べた要素。音楽は不安定で唐突に歌い出す。春歌の存在を初めて知る。歌合戦はカサブランカを思い出した。ノンポリの若者達。大島渚の若者(日本)批判ととった。手足の絡みだけ写した濡れ場>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

スッキリはしないのだが(原作から端折られてる?)メッセージは受け取れる。この物語の構造も同じである。原作の方も読んでみたい。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.1

戦前〜戦後まで京劇覇王別姫を演じた2人を中心に物語は進む。背景の戦前〜戦後まで描き時代に翻弄される彼らは痛ましい。
この映画自体が演劇をなぞって同様の結末を迎える。演劇の中でしか生きられなかった彼が演
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

3.9

学生運動がこんなに盛んだったというのが信じられない。最終的に軍を組織して暴力革命に行ってしまった訳だが、社会に関わろうとする意識のあった学生がたくさん居たとは今の時代では考えられなくて衝撃だった。腫れ>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

世紀末みたいな銀のお面してバットとヌンチャクでツッパリヤンキーが乱戦してもうしっちゃかめっちゃか。工業地帯のロケーションをめっちゃ活かしてる。バトルロワイヤル場とか字幕で出てきて笑う。人生ゲームやって>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

3.8

顔白塗りのルーツって演劇なんだろうか。寺山修司を想起させるような最後10分。冒頭の反復で公園でテニスやってる所に主人公が通りかかる、同じシチュエーションだけどエアでやってて皆白塗り。それまでパワハラ気>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.9

設定が秀逸。ノスタルジーの匂いで子供に退行しちゃう。過去に浸るのは楽しいよねーという。上手いとこ突いてくる。ションベンとかオナラとかやっぱしょうもない笑 
ヒロシたちが記憶を取り戻す過程の過去の回想の
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オアシス(2002年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

軽度の知的障害を抱えているが、適切な処置とか待遇設けられないままダメなやつ扱いさせられ兄の起こした事故の肩代わりをさせられる。身体障害者の"姫"の彼女も兄に名義を利用されて世話も近所の人に任せて放置さ>>続きを読む