chanmasuさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.0

こんなにゲラゲラ笑わせられるとは思わなかった。この時代に既にこの手の喜劇は完成されてたんだ。滅茶苦茶見やすい。

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.5

滅茶苦茶良かった。ポスタービジュアルからコテコテのラブストーリーと思われがちですが結構骨太な一本です。こうしたクリスマス物でも表に出てこない社会的に弱い立場の人の描写もしっかりしてて、彼女のバックボー>>続きを読む

続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.0

コロナ、大統領選とタイムリー過ぎる題材。酷すぎて笑っちゃうネタの数々ですがちゃんと受け手のリテラシーがある事前提の笑い。良識と乖離しすぎて笑ってしまう。サウスパーク的風刺+ジャッカス的ドッキリ。前作も>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

4時間の名作に外れ無し!思春期で多感な彼らのホモソーシャルな世界にズルズル引き込まれてしまい、対立しながらも惹かれる2人ですがすれ違ったまま悲劇が。最後はうーんと唸る。女の子が銃構えるとことか告白のと>>続きを読む

空に住む(2020年製作の映画)

3.5

ふわふわして所在ない、終始不思議な感じ。無機質さ、というか周りの人のズレた感じとか不穏さが凄かった。意図したものか怪しいけどネオンデーモンと似た雰囲気が。なんせ最後が岩ちゃんの爽やかソングで良い話!に>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

3.5

表現方法を模索したり、奇怪なキャラクターなど出てくるも打ち出されるメッセージや話の筋はとても分かりやすい。新しい表現方法を探してかましてやるぜ!みたいな気概に溢れてる。メタ的な視点好きですね。包帯に血>>続きを読む

メトロポリス 完全復元版(1926年製作の映画)

4.8

古典にして頂点でしょこれは。HELの頭の台座とかマリアの造形イカしすぎ。都市の模型?も凄い。カットがいちいちかっこいい。アンドロイド系のSF元祖。
あの博士はフランケンシュタインのオマージュでゴシック
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.2

長いけど、勢いがずっと続くジェットコースターみたいな映画。この尺の長さとテーマは愛のむき出し、宮本から君へを思い出さずにはいられない。この二作が好きだったら間違いないんじゃないでしょうか。劇場でインタ>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.4

黒沢清はcureを最近観た時にスリリング、不気味な雰囲気出すの上手い人だな〜と思いました。分かりやすいオチがある人ではない。本作ではその得意な部分がサスペンスとしてうまく働いていたと思います。目に光が>>続きを読む

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

3.6

面白い4:つまらない6ぐらいの感じでした
ミューズ
主人公と恋仲になった人の演技が舞台?感あって浮いてしまってました。あまり印象に残らなかった。

回転てん子とどりーむ母ちゃん/山中瑶子
序盤から何や
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

映画館今年鑑賞作ベストか?サンフランシスコの今を切り取った傑作。冒頭の防護服を着た人の描写は実際サンフランシスコは開発が進んで環境問題が深刻らしくそれに基づくらしい。密接に絡んでくるジェントリフィケー>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

3.9

人種差別は過去の出来事ではない。今なお続く私達の問題だ。過去と現在の映像を流しながら執拗にサミュエル L ジャクソンが語りかける。台詞の背景として多くの映画の引用、史実の映像、音楽から成る構成は既存の>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

映画の出来としては平凡ですが特に悪いと思える所は無かったです。逆にそんなに良い所もなく...。電車の装飾とか映像は綺麗でした。オチが割と読めてしまい、印象に残らず、すぐに忘れてしまいそうな映画でした。

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.8

フランケンシュタインの大男に感情移入してしまうような、人が命を創り出して都合で破壊する愚かさと同時にそうして造られた哀しさがよく描かれていました。フランケンシュタインの大男を演じたボリス・カーロフが非>>続きを読む

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

4.6

凄く面白かった。冒頭から少年がこちらに語りかけてくる。画面の暗闇にいて楽しいか?アバンタイトルでオルタナティブロックみたいな音楽が流れてくる。コテコテの反骨、カウンター。この映画は考えうる演出や絵作り>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

橋を渡っている列車が爆破されて橋ごと吹き飛ばされるシーンは凄い贅沢してるなと思った。合戦のシーンも迫力ある。バスターキートンは十分に喜劇俳優でした。よくも面白いシーケンスを次々思い付くなあ。
彼は表情
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

考えずに感じろ的な事を登場人物に喋らせていてそこは潔かった。どうせロジックは考えても分からないというか、分かったところであんま意味ないよな、と。エモーショナルな部分を本当に削っててクリストファーノーラ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

憧れた集団に身を置いて好かれる為に危ない事をしてボロボロになってたあの頃を回想してジョナ・ヒルが映画化..みたいな感じです。あの、スーパーバッドで冴えないナードを演じた彼が?自身の少年時代をベースにジ>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

4.0

まとまった感想書くまで寝かせとこうと思ったら忘れてました。

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

3.8

ポップとケレン味全開で観てて疲れる。これまで中島哲也作品は告白以降?のものは全て観たけどこれはその中でも1番強かった。悪意を乗せた明るい音楽なんかはいつもの感じ。松子の破滅していく様はそこまでひと事だ>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.3

ド王道サスペンス。奇しくも先日観たゲティ家と題材は凄く似てた。まぁあんな守銭奴ではなかったですが笑。黒澤明の映画の中でもかなり観やすくてエンタメ色が強いので黒澤映画初めて観るならこれを勧めたい。岡本喜>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.9

イーストウッドの渋み全開。犯人がボコられる所が結構リアル。途中途中のお色気シーンに時代を感じる。
この時代は挟まなきゃいけない指示でもあったんだろうか。ニューシネマっぽく最後は湿っぽい。引きのショット
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.4

エルヴィスコステロのsheが最初と最後に流れますがそこで頑張って引きつけてるようにしか思えなかった。プリティーウーマンの逆だけどあれほどコメディに振り切れてもおらずかといってオマージュしてたローマの恋>>続きを読む

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.6

期待してた金粉の女のシーン短い
帽子の武器とからしさ全開
昔の007観れば観るほどキングスマンがいかにオマージュしてたかわかる

リマスター サム・クック(2019年製作の映画)

4.0

サムクックの生い立ちから亡くなるまでの数々のエピソードを関係者のインタビューを交えながら描くドキュメンタリー。彼の曲はスパイクリーのマルコムエックスのエンディングで使われた a change is g>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.8

白が綺麗。コヴェナントも白が綺麗だった。白の彫刻のモチーフも健在。というか色調も置いてある骨董品の美術品も拘り抜いてて余念がない。美術に造詣が深いリドリーならでは。ケチ過ぎて公衆電話置いてあるのは笑っ>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.3

小松菜奈がとにかく良い。アップ、気味のショットが多くて劇伴も控えめで集中できる。小松菜奈をこんなにじっくり観る事ができる点においては優秀でしょう。導入の菅田将暉が小松菜奈と初対面して一目惚れしてから、>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.8

ホラー映画多分劇場で初めて観た気がするけどなかなか良かった。見えないから分かってもらえない。信じてもらえない。妊娠させられた設定にしたのは性暴力的な所も意識して作ってるんでしょうか。音響にビビらせまく>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.2

評価がすこぶる高いので期待して観たのですが、正直かなり微妙だった。のっけからコメディタッチ全開で始まり、収容所に入ってもこれはしばらく続く。1時間半ほど経って、やっと虐殺を彷彿とさせる描写なんかが入り>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

白塗りの老人が不気味。雰囲気がホラー、閉塞した感じがゴシックホラーっぽい。
森の正体が変装した兵士だったと明かされ
狐に包まれた気分。現実と幻想的な雰囲気の絶妙なバランスは凄い。

生きる(1952年製作の映画)

3.6

課長の同僚の女の人に付き纏っちゃう不器用さとか余命いくばくでもがいてる哀しさとかの描写がうまい。彼の目がそれを常に表していた。死ぬ土壇場で良いことの一つくらいしたいと思わされた。回想で過去に戻る描写は>>続きを読む

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(2011年製作の映画)

3.4

東日本大震災から始まってあの頃の話なんだ、と思った。始まりと終わりは唯一直接的に被災したメンバーにスポットが当てられている。過呼吸を起こしながらもステージに立つ前田敦子をみて、歌いながら踊るってやっぱ>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.5

久々の映画でなかなか集中出来ずにスマホ弄りながら観た。セミの鳴く中、階段を降りるラストは風情がありました。

LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語(2011年製作の映画)

4.5

youtubeで無料で観れると今更知った。今年は今作の第二弾が行われている。これは10年前の2010年7月24日に世界中の様々な人が撮影したビデオを繋ぎ合わせて一つに編集したもの。なかなか見応えがあり>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.8

今まで観よう観ようと思っていて、出演した俳優の死がきっかけで観たっていうのは悲しいな。三浦春馬と多部未華子が予告編やポスターでプッシュされていますが、2人の話はほんの一片に過ぎません。関係なかった様な>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.6

前半のモノクロの部分が味がある。潜水士のお話。水中の映像はとても綺麗。イルカは本筋にはあんまり絡みません。やたらねっとり見せる濡れ場とか、使い所のおかしいスローモーション、大味なリュックベンソンですが>>続きを読む