matsuomidnightさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

3.8

いつかヒッチコックみたいなことやりたいと思ってて、(結果的に)遺作でやったという感じの作品。

ヒッチコック作品をたくさん観てるひとには、序盤から犯人がわかった人も多いのでは無いのかな。

でも結局、
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

『タクシードライバー』公開時からのスコセッシ党員としては、新作を堪能出来る幸せを噛み締める日々。齢80を過ぎて3時間半もの大作をものにするこの巨匠の自身のキャリアの中でも、代表作の仲間に入れても良いの>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.8

青と赤の映画。BBが美しく輝いてること。ジョルジュ・ドルリューの音楽が素晴らしい。

自分革命映画闘争(2023年製作の映画)

3.8

福岡音楽映画祭の前夜祭上映にて鑑賞。ストーリーとしてはあって無いようなものなのだが、石井監督が音にこだわっただけあって、全編音楽が素晴らしく、映画に対しての音の付け方がパーフェクトだと思った。特に映画>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.9

福岡音楽映画祭にて鑑賞。今後、大画面&大音量で観られるチャンスはほぼないのでは無いか…。
前日に石井岳龍監督の新作『自分革命映画闘争』を観たのだが、台詞をあえて文章で見せる表現手法やスピンショットを多
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.0

福岡音楽映画祭にて鑑賞。街と文化について、とても考えさせられる映像作品だ。一人でも多くの人に観てもらいたい映画だ。

シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~(2023年製作の映画)

4.0

福岡音楽映画祭にて鑑賞。今にして思えば、余命宣告を受けた後、鮎川さんが亡くなる前に2回ほどお会いできた事もあり、とても感情的になってしまって、落涙を禁じ得なかった。

この作品で優しいという事の格好良
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

スコセッシの新作「キラーズ・オプ・ザ・フラワームーン』の予習として4K修復版で久しぶりに鑑賞。
デニーロの出世作だが、そのキャスティングが出来た段階でこの作品の成功が約束されていたと言っても過言では無
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ABYSS(2023年製作の映画)

3.4

抜け出せない若者の破滅願望を描いた作品。これを見ると渋谷が汚れた街にしか見えない。そもそもこんな痛い映画を作る意味がよく分からないし、ストーリー自体もあまり面白いものでは無かったが、ルミ役の佐々木あり>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.6

ビリー・ホリディという人はステージ以外では、泣いてるか怒ってるかしかしてなかったのか。アレサにしても、ティナ・ターナーにしても、才能あるシンガーにはだいたいろくな男が付いてないパターン。
アンドラ・デ
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

コレは全く予備知識無くて観る作品かもしれませんね。関東大震災の時に、朝鮮人や左翼活動家などが、そのどさくさに紛れて虐殺されたという事実は知っていたが、関係ない人達もたくさん虐殺されていた事実は知らなか>>続きを読む

華麗なるヒコーキ野郎(1975年製作の映画)

3.5

高所恐怖症の人はまともに見れない作品。ジョージ・ロイ・ヒルの作品は複葉機が良く出てくる印象。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.9

ポン・ジュノなど世界中の数多の映画作家に影響を与えた今村昌平の代表作。いま観ると緒形拳の詐欺師の演技がうますぎて、普通に緒形拳が大学教授などの役をやってる感じがして、詐欺師としてのリアリティが無さすぎ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

戦争、病弱な母親、かわいいキャラクター、キモいキャラクター、爬虫類の群れ、老婆の集団、溢れ出すはらわた、海と波と風…ジブリがジブリたる要素が満載の作品だなという感想。

宮崎駿の頭の中はどうなっている
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真剣勝負(1971年製作の映画)

3.5

宮本武蔵シリーズ番外編にして内田吐夢の遺作。この時期、内田は私生活で婚外子の認知問題を抱えていたらしく、幼子の生命の尊さを謳いあげると言った現代の視点で見るとやや大仰なシーンなど、この作品に色濃く反映>>続きを読む

にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

4.0

社会派山本薩夫の傑作。社会的なテーマをきっちりエンタメ作品にしているのはさすが。松本清張の本にもよく出てくるが、戦後のドサクサ期、過去を消して生きる人はたくさんいたようですね。
出演者も市原悦子、伊藤
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.9

脚本、撮影、演技、音楽、美術…何もかも素晴らしい、巨匠ルネ・クレマンの古典的名作。昔、淀川長治先生がテレビの日曜洋画劇場の解説で「これはホモセクシャル映画の傑作です」と堂々と言っていたのを思い出す。見>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.8

やや込み入ったストーリーな為、特に前半は集中力を要するが、後半からはドキドキ度が加速度的に増して行く。
ベテランのポランスキー監督が手堅くしかもセンス良くまとめている作品。エンディングのシーンなど、め
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隣の女(1981年製作の映画)

3.7

道ならぬ恋の果てには幸せの結末は待っていないのを人は知っているはずなのに、なぜ自らその道を選ぶのか。それが人の弱さ或いは狂気であり、古来より小説や映画の題材になって来た所以である。しかしこの手のストー>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.6

公開当時、イケてる映画だと言うふれ込みだったので観たがピンと来ず、ゴールディ・ホーンとあまり似てないが、ケイト・ハドソンがかわいかったしか憶えておらず…。あ、母親役でフランシス・マクドーマンドが出てた>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.2

ある意味天才で、最低の詩人の最高の人生。マシュー・マコノヒーの変貌に驚く。

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.8

ブルース・リーのドキュメンタリーを観たので、久しぶりに彼の代表作を鑑賞。改めてラロ・シフリンの音楽が良い仕事している。やはりハリウッド作でもっともっと主演作を観たかったなぁ…。
当時はベトナム戦争の影
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.9

車に全く興味がない人も充分に楽しめる優れた脚本になっている。テーマ曲が「Polk Salad Annie」というのも良い選曲だった。しかしいつもアメリカの映画で思うのは、登場人物や会社名など全て実名と>>続きを読む

アウトサイダー(1983年製作の映画)

3.6

後にブラットパックと呼ばれる若手イケメン俳優を多数配役し、公開当時大きな話題になっていたのを覚えている。

そして、オールナイト上映で爆睡し、目が覚めた時にはいつもスティビー・ワンダーが主題歌を歌って
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

またしても疑似家族のものがたり。しかし日本人ではなく、韓国人で撮らないといけなかった理由は何なのだろう。是枝さんに聞いてみたい。

コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

3.9

結論から言うと想像以上に感動するコンサートドキュメンタリー映画でした。だが単なるジョージ作品のヒット曲オンパレードという事ではなく、ジョージが生涯かけて取り組んだインド音楽なども深く取り上げており(お>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

3.7

スローモーションや細かいカットを自在に編集する、いわゆるペキンパーマナーが充分に楽しめるアクションムービー。マックインの仕草がいちいちカッコいいんですよねー。
脚本が鷹派のウォルター・ヒルという事もあ
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

この手の漫画原作モノは配役がしっくり来るか来ないかで感情移入に差が出てくるもの。(前作では大沢たかおがかなり違和感あったが、今となっては王騎は大沢たかお以外考えられなくなっているからさすがだ。)そう言>>続きを読む

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)

4.0

ロビー・ロバートソン追悼のために再見。何度観ても素晴らしいコンサートドキュメンタリー映像だ。スコセッシはこれをきっかけに、後年いくつもの傑作音楽ドキュメンタリーをものにしていくことになる。

ギターフ
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.7

どこかコミカルな要素からあるトリフォー版ノアール映画。アズナブールの味のある演技が光る。

音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

3.6

優れたスタジオが、その音楽に占める割合の大きさ改めて感じた。
エピソードのひとつひとつが興味深かった。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

母性が芽生えた凪沙。銃を持たない「グロリア」または「レオン」のような、辛く悲しいものがたり。

この世の中を生きづらくしているものの正体はいったい何だろう。それは我々自身が生み出したものに他ならないの
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ブライアン・ウィルソン ソングライター PART2 孤独な男の話をしよう(2012年製作の映画)

3.7

後半は辛い話のオンパレード。もう少し長く描くと明るい話も出てくるんでしょうけどね。この作品が作られた当時はここまでかなぁ。
この後に観る作品としては、「ブライアン・ウィルソン/約束の旅路」をおすすめし
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ブライアン・ウィルソン ソングライター ザ・ビーチ・ボーイズの光と影(2010年製作の映画)

3.7

ザ・ビーチ・ボーイズ、またはブライアン・ウィルソンのファンなら、今やよく知っている話が中心ですが、この当時はそこまで知られていなかったと思います。ブライアンの事を映画化した作品はドキュメンタリー含め、>>続きを読む

JACO(2015年製作の映画)

3.9

間違いなくベーシストとして最大級のスターであり、音楽史に残る存在。よくある悲劇の天才譚だけでは片付けられないのがジャコパコだ。
それにしても後半の破滅に向かうストーリーは哀しくて直視出来ない。
駆け出
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