MegmiTanakさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

MegmiTanak

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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.8

“これが現実だとしたら
境目はどこ?”

現実と想像の区別がつかなくなっている。ウソであってほしい事、ホントであってほしい事、皆それぞれ必ずある。「現実を見ろ」、なぜ?いいことなんてない。現実は善であ
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17歳(2013年製作の映画)

3.6

“私が寝た男に似てる”

このセリフとこの表情、反省の色なし。
やったことに誇りを持っているかのよう。

突然、みんなが恋しくて(2011年製作の映画)

2.9

“パパに会いたい パパ”

家族は家族。理解できなくてもムカついても無償の愛ってのは必ずある。失ってからでは遅い。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

2.6

“良かった 空気を読める方で”

スターの彼女、完全に不要な彼女。あの感じはツライ。

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

3.0

“かわいそうなセシル”

このセリフ、この目線が彼女たちの孤独を浮き彫りにしている。私たちは他の誰かのせいでこんな状態にいる、かわいそうな私たち。そんな私たちを邪魔するモノは全て消し去ってやる、という
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

2.6

“ところで君の芸術の根元には何がある?”
“平凡さだ”

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

2.8

共産党員で大統領暗殺を企てる父は、飼馬を一途に愛する完全なる悪でもなさそうな大統領を殺せないショックから両指先が固まってしまう。ペイントされ浮浪者のような姿で椅子職人に心通わせる。ドニ・ラヴァンを彷彿>>続きを読む

やさしい女(1969年製作の映画)

2.6

ドミニク・サンダ。緻密で捉えどころのない存在感。彼女が画面に登場した瞬間の驚異的な異常なまでの美しさは、まるでエイリアンのよう。これは“やさしい女”が鳥へと変貌する物語だ。冷酷なまでの旅立ちは、どこか>>続きを読む

あの日の声を探して(2014年製作の映画)

3.0

"心がえぐられる"とはこういうことを言うんですね。被害者の家族はもちろん、非道すぎるロシア兵の一人ひとりもまた、完全なる被害者なんです。人間が人間でなくなる過程が恐ろしい。

イマジン(2012年製作の映画)

2.7

『イマジン』今目の前に見えてる世界のみが真実とは限らない。
嘘かホントかなんて、もうどうでもいいじゃないか

美しいひと(2008年製作の映画)

3.2

この映画、何がイイとはっきりと言えないが、そこがいい。カフェでのジュークボックスからの『Elle etait si jolie』とレアの表情、授業中のマリア・カラスにうっとりする生徒たち、ヌムールの妖>>続きを読む

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

2.7

コートを脱げばランジェリー・・・女性の方が「不倫を愉しみ」始めたとき、二人の関係に暗い影を落とす。本気になったらゲームは終わり。。

イケメンNiels Schneider。彼は『胸騒ぎの恋人』の彼だ
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幽霊伝説/フランケンシュタイン誕生秘話(1988年製作の映画)

2.5

「幽霊伝説」
バイロン卿は男として終始下衆の極みだが、何故だか愛おしくなってしまう。彼の破綻しかけた人間性がより人を惹きつけるのだろう。

メナヘム・ゴーラン映画祭にて

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.1

『steve jobs』by Danny Boyle
リアルタイムに進行する舞台裏という空間で、シェークスピアような会話劇に圧倒される。常に誰かと対立し、敵を作ることを厭わない「演奏者は音を奏でる
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読書する女(1988年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2016年とんだ傑作に出会えた悦びを誰かに!
こんな淫乱知的映画が埋もれていたとは…

『読書する女』
(フランス、1988年)

・青年の自分へ向けられた妖しい目線を感じつつ、モーパッサン「手」の
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.4

マシューは言う、君たち狂っている。でも何故か高貴な遊びをしているように見えるのは、彼らは物事を常によく"考えている"から。

ポゼッション(1981年製作の映画)

3.6

『ポゼッション』アンジェイ・ズラウスキーを改めて。夫婦愛の行き着く先は、理想の相手を自分の中に創造すること。しかし、そのクリーチャーを育てすぎてはいけない。一人歩きしてしまうから。

肉体の悪魔(1986年製作の映画)

3.7

マルーシュカ、色彩、生活感のないアパート、原作、ダンスシーン、全てが最高。

これは決してラブストーリーではない。
お互いが運命の人でないことは誰もが分かる。
刹那的な恋愛に、自分自身を見出す物語。
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グランド・セントラル(2013年製作の映画)

2.3

『グランド・セントラル』の何が凄いってその現実味。「放射線を浴び続けてもいい、クビにしないでくれ」という発言。これが人間のリアルなんだろうな、守りたい人もいなければ生きていく理由もない。計測器がピーと>>続きを読む

偉大なるマルグリット(2015年製作の映画)

2.2

『偉大なるマルグリット』のギョロ目の日村さんみたいなボイストレーナーはどこかで見た事があると思ってたが、オゾンの『スイミング・プール』のサニエの一晩のお相手だったと判明。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.3

何かと「どうせ私なんて」「私忙しい」発言、臆病なわりに自信家で、自己を変えるつもりはさらさらない。イメージに恋をし、現実直視を避けている。見ていてイラつくし、仲良くなれない女。でも確かに、私の中にもブ>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

4.2

『裸足の季節』限界に達したラーレが刑務所のような自宅を冷静な顔つきで散策し、何か画策しているシーン。ピアノと弦楽器が奏でる音楽と共に、風に揺れる木々の音、真っ白なシーツの擦れる音。置かれている悲惨な状>>続きを読む

モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由(2015年製作の映画)

2.9

TonyとGeorge。あの日あのバーで出会わなければ…朝別れていれば…もっとマシな人生だったかもしれない。最低で、卑怯で、救いようのない馬鹿だけど感謝しています。悔しいけど、私の人生の王様として君臨>>続きを読む

欲しがる女(2016年製作の映画)

3.3

Irréprochable (2016)『欲しがる女』この本国ポスターがいい感じだったのに、日本版では現代フランス映画でやられがちなB級エロドラマ仕立てにさせられてて不本意。ほぼ無名のセバスチャン・マ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

これは凄まじい。ドゥニ・ヴィルヌーブのまさに頂点でしょう。映画がまるで脳トレのよう。脳とか感性までもがグッチャグチャに乱されるこの陶酔感は、一体何。

激しい季節(1959年製作の映画)

3.0

『激しい季節』59年イタリア。エレオノラ・ロッシ=ドラゴのバーグマン的美貌はもちろん、愛に嵌っていくと同時に苦しく不幸になっていく人間の性、とてもリアルでした。戦争を直視できない市民心理も丁寧。トラテ>>続きを読む

ストロングマン/ストロングマン 最低男の男気大決戦!!(2015年製作の映画)

2.8

『ロブスター』のスタッフとのことで比較対象とされやすいが、同作があまりにも良すぎたせいか、『ストロングマン』のTHEシュールにそれ以上の何か狂った不条理さを求めてしまった。脚本家が同じだからといって比>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.1

前半はいわゆる結婚相談所、またの名を婚活強化合宿。後半は、反カップル過激派組織。ヒトは置かれた状況に反発したがる生き物なのか?反発し、発言し、決定できるうちは全然幸せ。動物にされるよりかはね。

あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

3.5

時折ベアトリス・ダルにもエマニュエル・セニエにも見えるエステル嬢。終始飄々と淡々とした男に対するイラつきは募るだけ。"ni avec toi, ni sans toi "(「隣の女』より)


初恋だ
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