マシュウさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.5

最初から最後まですごく良くて、何度か泣いた。クリスエヴァンズの声優も味があっていいし、親友ソックスが可愛くてファニーだった。この映画を見たらたしかにアンディがバズのおもちゃを欲しくなるのもわかる。最後>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

あまりはまらなかったのでもやもやしたまま帰宅した。なにをどうみていいかわからなかったけどそれもまた一興。ザ・マスターとファントムスレッドは好きなんだけれども。音楽の使い方とか照明の当て方はかっこいいし>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

産む前に殺すのと産んだ後に殺すのとどっちが正しい?なんてすぐに答えられるわけがない残酷な問いについて、だけど自分の人生に直結してる課題について考えた。考えるように突きつけられた気がする。ペドゥナは空気>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

ストレートに面白かった。勝手なイメージで愛国主義とマッチョな話かなと思ったけれど、青春と下の世代に思いを繋いでいく物語で特にパイロットが操縦するシーンの迫力が尋常じゃない。終盤の手に汗握る場面ではみて>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

自分の考え方や価値観を壊してくれる作品でよかった。美醜や性の逸脱をさまざまな表現で描いていたし、作品を通してBGMがほとんどなかったのが演出として好みだった。動物がところどころで出てきたけどあれは幻想>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

ドルビーアトモスで見たんだけどマルチバースに突入した時の音、詳細に言うと静寂の再現が物凄かった。言うまでもなく映像の鮮明さにも舌を巻いた。マーベル映画では見たことないユニークな表現がたくさんあったのは>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

2.8

ライアンレイノルズは言葉を発さなくても表情とか仕草で哀愁がでててすごく好きな俳優さんだなって思った。映像も綺麗だし最後まで楽しめたんだけど、家のテレビで見たからか、及第点って感じだった。ネットフリクス>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.4

エミリーが30分休憩を申し出てマッチングアプリの男とセックスし、店に戻って中に入ったとたんにくるくる踊りながらテーブルとテーブルの間を駆けていく(客は拍手している)シーンは、生を謳歌し悦びを全身で表し>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

人間は互いに分かり合えないということをちゃんと描いていてよかった。内田樹に言わせると人間は互いに分かり合えないと知ったときにコミュニケーションが始まるという。この映画は音を録音し永遠に残すということや>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

スパークスを知らなかったけど特にロンがとてもかっこよくてこんな風に生きたいと憧れた。劇中で流れる曲がどれもかっこよくて新鮮で魅力的だったからこれからスパークスをたくさん聞こうと思った。ドキュメンタリー>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.2

前情報ゼロで見に行ったので、これは自分が悪いんだけどポスターから受ける印象でプロミシングヤングウーマンみたいな復讐バイオレンスライクな映画かと思ったら全然違った。それとパルムドールをとった映画だという>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.5

"この映画が良かったら友達に薦めてね。友達がいなかったら知らない人に薦めてね。"というセリフが最後にあって可愛いと思った。人形で表現された赤ちゃんが怖くて夢に出てきそう。アンがリンゴをかじるシーンが特>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

4.0

ロサンゼルスタイムスの酷評レビューさらっと読んだけどおれはこの映画好きでした。それとMCUのドラマシリーズのハイクオリティになれてしまったのかわからないが、2時間があっさりに感じた。高速のバトルシーン>>続きを読む

The Long Goodbye(原題)(2020年製作の映画)

4.0

無抵抗の人間の頭を銃で容赦なく撃ち抜く映像が見終わったあと時間が経っても頭から離れない。イギリスという国を想った。日本と同じ島国だけれど、成り立ちが全く違う国。暴力や諍いはなんてつまらないものなんだだ>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.3

これから見る映画が全部こんなに面白い作品だったらいいのになと思った。会う人会う人に対して違う自分で接するという物語がとても面白い。社会の外に生きる人を描くことで未規定なものに惹かれる力強さを感じた。平>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.0

音楽と動物がかわいかった。おばあちゃんに完璧を求められたり家族を守れとか言われるのしんどいのはわかるんだけど、どうしてだろうミラベルに共感できなくてふわふわしたまま映画が終わっていった。主人公が容姿端>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.3

見たことのある俳優さんばかりでそれだけでも観る価値ある作品だった。ルーニーマーラの衣装や仕草が可愛くて大好き。随所に差し込まれる父親の時計の秒針の音がチクタクとなるたび不穏な空気をもたらしていてとても>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

郷愁がくすぐられる映画だった。カトリックとプロテスタントの抗争シーンの後の「正解が1つなら紛争は起こらんさ」という祖父のセリフが印象に残った。殺伐とした生活の中でバディが映画に惹かれるシーンは自分と重>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.5

前作同様とんでもなく素晴らしい映画だった。映画内で繰り広げられるミュージカルや音楽も当然素晴らしかった。字幕はドルビーアトモスの追加料金回しかなかったけど見終わったあと納得した。コンサートホールの静け>>続きを読む

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

4.2

とても面白かったので、なぜこれが劇場公開されなかったのか疑問だ。「シカゴ7裁判」と近い時代にブラックパンサー党の角度からこの時代を見たような内容にもなっていて、60年代のことが個人的にもっと気になった>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

明るく楽しい気持ちで見ることができた。字幕で見たんだけどところどころ手紙の文字や看板が日本語になっていたのが気になり英語のままがいいなあと個人的に感じた。red pandaは二次性徴の隠喩だと思うけれ>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.3

駅の暗がりから出てくる最初のバットマンの登場から、暗闇の格闘でマシンガンの乱射のときのみパノラマっぽくチカチカ光が当たって乱闘の様子がわかる場面、バットマン仕様の車の初登場とカーチェイスで炎の中から飛>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

時間を超えて現在と遠い昔が音を介して繋がる感覚が、A GHOST STORYをみたときの感動になんとなく似ていた。状況を説明するセリフが全くないから余白が多く、見終わったあと他の人と一緒に語りがいがあ>>続きを読む

ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.0

前作同様ボブ本人が演じるということで見事な演技でした。戦争をなくすにはネコチャンの可愛さがいまこそ必要。この映画の見どころは物語ではなくネコチャンの可愛さや接写のカットなので、十分楽しめたし満足でした>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

父親のいい部分とだめな部分両方描いていて(少なくとも自分にはそう見えた)、よかったと思う。ただグリーンブックを見たときにも同じことを感じたんだけど、全体的に綺麗すぎる話を見せられたような気になった。都>>続きを読む

The Hand of God(2021年製作の映画)

3.0

昼と夜のナポリの街並みが美しかったので映画館で見たかった。主役の俳優さんの表情がとてもよかったし親をなくして感情のやり場がない演技が上手だった。家族同士で集まる中で裸になったりして外れた行動をとる親戚>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

最も好きな作品の一つとなった。濱口竜介さんへの信頼と憧憬がどんどん増していくばかりだ。会話劇がとにかく面白くて、本筋とは関係のない会話やワークショップ、朗読会を長く見せられるんだけどむしろこの映画の本>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

ミュージカルの見どころが多すぎてワクワクが止まらなかった。全員ダンスがうますぎる。音楽も聞いたことあるものばかりで楽しい。あと全体的に照明とかフィルムライクな色褪せ具合が、オールドファッションな良い雰>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.7

アダムドライバーとレディガガの演技がとても良かった。後半トムフォードが加わって、ショーをやるあたりが派手で好き。グッチのローファーやベルトとアダムドライバーの着こなしが素晴らしくて自分も欲しくなった。>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

前半と後半で全く違う映画の見え方になったのがとても印象的だった。スリービルボードでも自分が体験したことなんだけど、前半ではこの人物はいけすかない、敵キャラだ、露悪的だと感じた人物が、後半ではなぜか自己>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.4

知っている俳優ばかりで、しかもウェスアンダーソン監督の新作を映画館で初日に見れて大満足だった。この監督のユーモアは見る側に教養を求められてる感じがする。知識なしに絵画を見ても何もわからないのと同じで。>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

聾者である両親と兄がとにかく明るく描かれているところが良いと思った。最後のルビーがステージに立つ合唱部のコンサートで無音になる演出が入り予想外だったのもあって鳥肌だった。自分が聾者の体験をするのにこれ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

見たいものだけを見て見たくないものは見ない選択をし続けるとどういう結果になるかということが明白に描かれていると感じた。アダムマッケイの作品はどれも痛快な切り口で政治的なテーマを扱っているから見ていて面>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

いまもクリントイーストウッドの新作はちゃんと公開日に見ている。近年どんどん物語がシンプルになって余計なものが削がれている感じがある。警察にガサ入れされてるときにマイクがぼそっと「運び屋じゃないぞ」って>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

言われているように確かにエンドゲーム並みの満足感があった。サムライミ版とマークウェブ版、それにホームカミングとファーフロムホームを復習してから見に行って本当に良かった。トビーマグワイヤとアンドリューガ>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.0

このころの映画にでてくるヒロインは無力で守られるお荷物な存在として描かれているなと思った。スターウォーズしかり。人質としてとられるのは必ず女性だし、それを考えると大分考え方も変わったなあと思った。>>続きを読む