みどりさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5



はじまりから型破りなドライビングテクニックを見せる
水分補給もしっかりと。
女だと馬鹿にされるが決して引けをとらず、きっちりやってのけるウナ
思わず息を呑む男たち同様こちらも引き込まれる

私は失
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.9


天文学に熱心な彼は親から結婚を命じられる
正直誰でもいい。結婚してくれれば。

でも現実はそう甘くはない
なかなか振り向いてくれる人はいないし
いいなと思ったらすでに相手がいるし
この人だ、と思った
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破局(1961年製作の映画)

3.8

「恋する男」とセットで上映


喋ってもいないのにとにかく音が印象的

恋人から受け取ったのは
まっぷたつになった自分の写真
それならばやることはひとつ
自分も同じことをして手紙を送ろう

ただ手紙を
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


守らなきゃいけないもの、約束と愛と…?

何が何やらもう…って内海が私の気持ちを代弁してくれて これでもかというほどてんこ盛り。RRRとはまた別の意味でのハイカロリー
グリッドマンとダイナゼノンが時
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0


まだ自分の立場などよく分かっていない幼少期
ただ好奇心旺盛に閉じ込められたこおろぎを見つめるけれど
あれは自身の人生を表していたのだなと見終わってから分かる

3歳で皇帝に即位し、実の母がしんでしま
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


インドの田舎町
父のチャイ店を手伝っているサマイは
ある日家族で出かけたことがきっかけになって
今まで見たことのなかった映画の世界に魅了される

チケット代は払えないけれど
どうしても映画に触れたい
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0


新聞の広告の一角にある
「茶飲友達、募集」の文字
さみしさを紛らわせるため、触れ合いを求めて電話してくる高齢者は少なくない
通称ティーガールと呼ばれるコールガールたちはそんな人たちの相手をする

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生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

3.5


犬を飼っても育てられる?
見ていられなくて犬を連れて帰ったことが
修一が、かわいそうに思った莉奈を連れてきたことと重なる

後付けみたいに大好きだよって言うけれど。
彼女の成功を喜べないどころか失敗
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0


サイレントからトーキーへと
移り変わる時代と映画の変化

どれだけ酔っていようが、体調が悪かろうがしっかり決めるサイレント映画のスター、ジャック
どんな要望にも応えられる泣きの演技の幅広さからネリー
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0


なんでジャズ?
ジャズはすげー熱くてかっけーから。


雪降る日も、手が悴みながら
ただがむしゃらにサックスを吹き続けた宮本

幼い頃からジャズに魅了されてピアノで憧れの場所を目指して努力を積み重ね
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.0


学校がすべてだった
私たちの学校の取り壊しと卒業
…卒業まで残り2日


自分の上京と彼の就職により距離も気持ちも離れてしまいそうで不安な由貴
中学からずっと同級生を好きな杏子
苦しい日々に居場所を
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

シネマ3

朝からパーティーの準備で忙しい
エヴリンは破産寸前のコインランドリーの経営に頭を抱える日々
突然の監査により国税庁に行かなくては…
しかし、やさしいだけの夫は頼りにならないし
娘のジョイは
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


スピルバーグ監督の自伝的作品

小さい頃からカメラが好き
なんでも映像に残しては上映会をする日々
堅実的な父と芸術肌の母の対比がときどき苦しい

いつも通り何気なく撮った家族ムービーに映り込んでいた
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天上の花(2022年製作の映画)

2.5


三好は常々、長年想い続けた愛だと言うけれど
一目惚れの恋は理想の押し付けで
自分のものになった途端、すきな相手を思い通りにしようとしたり、女はこうあるべきだと無自覚に型にはめようとして
気に入らなけ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8


若くして不治の病を患ったジョン
シングルファザーとして息子を育ててきたけれど、残された時間はわずか
自分の残りの時間をかけて養子縁組の手続きをし、ひとり息子の新しい家族を探しはじめる

息子のことを
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


恥ずかしながら済州4.3事件のことをよく知らなかったのでこの映画でどれだけひどい事件だったのかを知れた
ずっと心に留めていることはもちろんだけれど、一旦忘れることも大事だと教えてもらった

監督の母
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シネマ2

男性刑事と女性容疑者
ある事件で出会った二人

惹かれているしお互い想っているのに
不安で掴めないあたりがミステリーよりもリアリティのあるものに思えた

上空からのカメラワークは見ているこ
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.7


ずっと一緒だった
お互いがお互いの影になったりもしたけれど

小さい頃から安生と、彼女の家族と過ごした日々は毎日楽しくて温かかったから
この生活がずっと続くのだと思っていた
…ひとりの男に出会うまで
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.0

シネマ2

海辺の街
地元で愛されるエンパイア劇場
癖のあるお客さんたちの相手をしながら日々過ごしている劇場の方々にはいつも頭が上がらない

経済的にも社会的にも不安な中
自分の心の不安定さと向き合い
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


その人がどういう人かは目を見れば分かるよ


美味しそうなご飯たちは目の保養
家族全員で食卓を囲むことができるってきっとしあわせだ
けれどオカジは自分の気持ちを家族に話せないでいる
ご飯はいつも適当
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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


ふらふらと彷徨う最中
トラヴィスは気絶し、弟ウォルトと再会する
4年間も行方不明だったから何があったのか尋ねるも、話そうとしない。
車に乗せても、ホテルに入っても、
弟の目を盗んではどこかに行こうと
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5


人を食べたいという衝動に駆られるマレンは誰にも理解してもらえないと思っていたが、自分と同じような青年、リーと出会う

マレンは過去に自分を置いて行った母を探す旅、リーは父親と距離を置くための旅へと。
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あなたの微笑み(2022年製作の映画)

4.0


数々の賞を獲ってきた自他共に認める世界の渡辺。しかし今では脚本も書けず、代打で制作に入ればホテルに缶詰にされ、それでも書けない。なかなかうまくいかない。

自分の作った映画を上映してくれる場所を探す
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.0


思っていたより血みどろでびっくり…
B級感あるわりに狂気を感じるほど作り込みがすごい。
ミミちゃんほどの最強ヒロインはいないけれど、どことなくサイコゴアマンに似たものを感じるし、出てくるキャラ一人一
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0


欲しいのは、胸の高鳴り。

イギリス、ウェールズの小さな村での軌跡

宝くじに当たっただとか
不倫しているだとか
嘘ついてみても知らんぷりな夫
でもある日、ふと話が聞こえてきた時から
たぶんもうその
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.0


アンジェラとジェシーは親友
誕生日のサプライズを計画してくれたのだけど旅費の支払いで家賃が払えない…

だったらシフトをたくさん入れて
バイトをしよう!と意気込むも強盗に入られ、部屋にあったドラッグ
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.5


路上で出会った自暴自棄な若者が過去の自分と重なる
ジェームズにとって忘れられないクリスマスの話を彼に語り始める

過去のしがらみや昔の知り合いに翻弄されながらも戻らないように、いまを必死に生きている
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プライベート・ライフ(2018年製作の映画)

3.8


体外受精、養子縁組、卵子提供、と悩みながらも長い間不妊治療を続ける夫婦の物語

来る日も来る日もなかなかうまくいかない。
抑制剤を打てば反動で
精神が壊れるみたいにきもちが不安定になる

卵子提供し
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0


60年代のフランス
中絶が違法だった時代に予期せぬ妊娠をしたアンヌ

12週に渡って描かれていく彼女の苦悩には気持ちの面でも、身体の面でも常に痛みが伴う
妊娠や出産を女性だけのものとする男性が出てく
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


医者になるため進学を目指していた矢先
疎遠だった両親が交通事故よりこの世を去る
そんなとき突然現れたのは見知らぬ弟

親元を離れてひとり、自立してきたアンと両親に愛されて育った弟のズーハン

姉なの
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.7

シネマ1

突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれた先にはお城
さまざまな事情を抱えたみんなとの出会い
お城もまた、誰かの介入によって完成する一つの存在に思えた

お城の中にある鍵を見つけ出したらどんな願
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劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(2017年製作の映画)

-


何度見ても黄瀬と青峰のダブルチームが激アツすぎるため思わず涙ぐむ桃井ちゃんの気持ちになってしまうし
みんなが素敵な先輩たちと出会って鍛えられて、人を思いやる気持ちを備えてこの戦いに挑んでいるのだなあ
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.8


訳ありスカウトマン、
スタンリーが見つけてきたのは
ストリートじゃ最強
圧倒的なセンスの持ち主のボーだった

最初はなかなかうまくいかない
バスケを極めている人たちと戦ってみると
長い手足をうまく扱
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キャバレー(1972年製作の映画)

3.7

午前十時の映画祭
シネマ1

時代はナチズムが台頭してきたベルリン
翻弄される人々やシリアスな場面がありつつも
伸びやかに歌うサリーのおかげであまり重たくならずに見れる

小さなキャバレーで毎日歌いな
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5


名探偵ブノワ、今回はギリシャへと。
前作の綺麗な伏線回収が好きで
たくさん出てくる個性豊かなキャラたちも見ていくうちに分かるようになっていく
全員に動機があるため、どの人も怪しく見えるところは前作と
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.8


イラストレーターとして活躍したルイスウェインの生涯

父が亡くなって、5人の妹たちと母を支えるため働かなくてはならなかったけれど
妹の家庭教師だったエミリーをひと目見た時
体に電流が走るみたいにビビ
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