耳子くんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

耳子くん

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バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(2012年製作の映画)

3.1

登場人物の誰にも共感できなければ自らの過去を懐かしめるエピソードもないのだけど、何故だか繰り返し観てしまう。
とにかく鑑賞後に何も残さない空っぽさと、馬鹿にしつつも愛おしんでしまう極まったキャラクター
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怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

5.0

蛇足にならない続編はそれだけで素晴らしい。

演技に難色が示されていることに否定はしないけど、中島美嘉さんの声はとっても良いと思います。

怒り(2016年製作の映画)

4.6

性的嗜好、心身疾患、家庭環境…要因は人に寄れど「自分のような人間は幸せになってはならない(なることはない)」と心の何処かで疑いを持ち続けるタイプの人は少なからず存在して、だけどそういった心の叫びは形に>>続きを読む

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

5.0

これがビデオ・テープなら、字の如く擦り切れるほど観た。

本当に楽しめる映画というものは、実写や手描きアニメよりも3Dアニメなんじゃないの…なんて思い始めたきっかけの一本。

だってね、劇中で大きな事
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キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX(2003年製作の映画)

3.2

前作に比べて、映画としての欲を出してしまってるな…と思って観ていたけど、案の定スタッフがガラッと入れ替わってしまっていて残念。
こういうパワームービーはほんのちょっとでも観る人に付け入るスキを与えちゃ
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

5.0

こういうパワームービーの中でも最良に位置すると思われる、ずっと大好きな作品。

どんな世界であれ、どこがゴールであれ、夢や目標に向かって愚直に努力を続ける人は自信に満ち溢れていて、美しくないわけがない
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キャロル(2015年製作の映画)

3.0

この映画を真から楽しむには、たぶん今のわたしにはレベルが足りない。
いつかまたきっと、言葉にするよ。

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.4

数年ぶりに故郷へ帰ったときに出会ったひとが「いかにも都会的なひとが来たと思ったけどやはりそうでしたか」とわたしに言って、10年前も今もわたしは変わらずちんちくりんのままなのに一体なにがそう見せたのだろ>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

既に古典。
人生の要所々々で何度も観返しては味わい、読み解くでしょう。

そういえばランボルギーニという言葉を覚えたのは、この映画がきっかけだった。

【追記】
映画のもう少し奥、深いところに考えを及
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告白(2010年製作の映画)

4.8

死ぬまでに何度も観返すであろう映画が大体100本くらいあって、これはその中でも至極の一本。

誰もが言葉に詰まるような命題を扱いながらも、ひとつのエンターテイメントに昇華されているのはさすがの中島監督
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

2.8

もしも死に方を選べるのであれば雪のように舞い落ちたい。
それが許されないのであれば降り注ぐ雪を静かに見上げながら息絶えたい。

ただ、そんなことだけを思いました。

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008年製作の映画)

5.0

この映像を“映画”としてどう観るべきかは非常に悩ましいけれど、それでもやっぱりいまのわたしにとっては最も大切な一本だと断言しても良い。

腰は曲がっても作品をみるときは獣のような眼光を持つ主人と、その
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

公開当時観たときは内容も表現も全然意味がわからなくて、なにが評価されているのか全くついていけなかったのだけれど、10年の時を経て自分のステータスが変わり、リテラシーが向上し、ようやく観る資格ができたの>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.5

何度も繰り返し観たくなる映画には2種類あって、ひとつはその存在を無性に抱きしめたくなるような心に響く一本と、もうひとつは何故だか肌に馴染む普段着のような一本。これはその後者。

ジェシー・アイゼンバー
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.6

コリン・ファースとヘレナ・ボナム=カーターという英国を代表する俳優陣によるズバリ英国王の物語…と並べるだけで、良い意味でその画作りの60%以上が想像できてしまう(そしてわたしは絶対観てしまう)
事実、
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.4

ツイ廃の間抜けさといい、メディアの周辺がよく描けている。

重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.7

観るたびに一つずつ自分の何かが肯定されるような気がして
今までもこれからもきっと何度も観続ける好きな映画の一つ。

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.4

この映画を観た多くの人が思ったであろうことをいうね、
「思っていた以上に面白くてびっくりした。」
作っているひとの愛情が感じられる映画はそれだけで良作だ〜

コミックスの映画化はビジュアルイメージや台
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.6

卒業してしまったトップアイドルが、その地位を保ったまま上流の女優へとシフトしていくための箔付けとしての映画なのだろうなあ…と思い、そこまで期待せずに観始めたのだけれど(実際そうなのだろうけど)、予想に>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

よく出来ている映画だなあ…と何度観ても惚れ惚れする。
…のだけど、ひとり映画をふと観たくなった夜にこの一本を手に取ろうとするかと問われると、素直に頷けない自分がいる。よく出来ていると思う映画であること
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悪人(2010年製作の映画)

4.4

何度も繰り返し観たくなる映画が自分の中に大体100本くらいあって、この映画もその一本。日本の映画人が総力を挙げて作った『THE日本映画』だと思っている。
一度鑑賞した後、原作を読み、その小説としての良
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迷子の警察音楽隊(2007年製作の映画)

4.4

良い画、良い音、良い言葉。
良い映画に欲しいものが全部込められていた。

登場人物それぞれが哀しみを携え、交流によって少しずつそれを融かし合う。何も答えを見つけ出していないようで、でも少し今までとは違
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.6

脚本の台詞回しの若干のくささが気になったのはあるけれど、濱田岳・木村文乃・大森南朋の作り出す、穏やかなのに少し癖のある魅力的な空気感に引っ張られた70分でした。
主要な登場人物が軒並み、何で生業を立て
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茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

4.5

何も無い土地と、飽きるほどに知った顔しかない故郷に感じる閉塞感、そして、そこから少しでも早く、少しでも遠くへ…という焦燥感が、自分の馬力だけで何処までも行くことが出来る自転車という乗り物と、それが生み>>続きを読む

グリフィン家のウエディングノート(2013年製作の映画)

4.4

着ている服が可愛いとか、インテリアが格好良いとかそういう類とは違う、根源的な意味でのオシャレな映画だと思う。

各キャラクターとその動き方、次々に起こるイベントとその観せ方、セリフ回しや物語の締め方、
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ブリングリング(2013年製作の映画)

3.0

光に目を奪われる余り、闇に取り込まれ、物語が事件に姿を変えても一部の登場人物はそれに取り込まれたままの様子。

生まれ育った国が違うからと言えばそれまでだけど、昔からアメリカの若者が描かれる際に必ず付
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.2

学校の校舎、
屋上へと続く秘密の階段、
時に合わせて色を変える宇宙、
光の武器を構えたロボット、
馴染んだ制服、
小さな恋、
雨と雪、
届かない携帯メール、、

日本人の一定層の心を捉えて離さない、所
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.7

前に観た映画を久しぶりに観返してみたらすこし好きになっていた。
癌を宣告された主人公とその周辺の人たち、というテーマだけど、日本のテレビのようなお涙頂戴のドラマとは違い、あっさり主人公を見捨てる恋人や
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アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生(2007年製作の映画)

3.3

上質なドキュメンタリーとは何なのか、未だよく分からないでいる。
ドラマを観る視点は拙いなりにも、自分なりのフレームがいくつかあって、それをかざしたり外したりしながら、自分の中の「好き」を探っていく。
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メガマインド(2010年製作の映画)

3.3

観たことも聞いたこともなかったので、眠れない夜の時間つぶしにでもと流していたら、これが結構面白かった。

個人的には正義の本質・悪の本質という物語終盤のキーワードより、それぞれがヒーローとヴィランとい
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.6

良い意味で癖がなく、人生の中で何度も何度も観てしまう。
主人公のフランクは劇中で三度、女性と肉体関係を持つけれど、その三様の“持ち方”にも、彼のステータスの変化と成長が示されていたことを今回は知りまし
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.4

スーツ姿にメガネのコリン・ファースが髪を振り乱して戦う、というだけで10000000000点あげたい…が自重。

「キック・アス」で好きだった部分が更に良くなって帰ってきた!と視点が振り回される画面展
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

主役の片割れが、「ソーシャル・ネットワーク」でウィンクルボス兄弟を演じたアーミー・ハマーだと見始めてから気付く。彼の大きな身体と、胸に響く低音ボイスによるアクション映画を観てみたかったのでとても嬉しい>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

4.3

開始1分からずっと、「凄い…」「好き…」で心が満たされていきました。
かけた時間にキレイに比例して、結果が出るわけではないのが皮肉なものづくりの世界だけれど、こういう作品を観ると緻密な土台作りはけして
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.0

個人的にジェシー・アイゼンバーグには『ベスト・サブウェイ賞』をあげたい。

16歳のウォルトを演じていた当時、彼は既に22歳だったことにも驚いたが、母親役のローラ・リニーが今作のわずか2年前(つまり3
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