星屑暴威さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

星屑暴威

星屑暴威

映画(648)
ドラマ(2)
アニメ(0)

カウントダウン(2019年製作の映画)

3.1

「リング」と「着信アリ」を足して3で割った感じ(2でなく3なのがミソ)。というよりかなり大味なので「ファイナル・デスティネーション」かもしれない。悪魔がショボ過ぎて笑える。ホラー過ぎるわけでもなく死に>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.3

公開当時は特撮がかなり話題になったが、さすがに今見るとチープだし、書き割りの背景はさらに一時代前の低レベルぶり。ただCGでは味わえないVFXならではの良さがあって、この見世物小屋的な雰囲気がポール・バ>>続きを読む

デイライト(1996年製作の映画)

3.3

海底トンネルでの爆発火災。どうしようもない状況で救援者を責めたりわがままを言う奴がいるのはパニック映画の定番だが、台風で新幹線が止まった時に駅員に詰め寄るバカが現実にいるからご都合主義という訳ではない>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.7

歴史に介入してきた影の異能集団ってよくある話で既視感はあるけどテンポもよく面白かった。シャーリーズ・セロンは相変わらず美しく凄くカッコいい。設定もキャラもちょっと「七瀬ふたたび」みたいで好き。ただむし>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.6

このあたりの戦況は面白く映画もハズレがない。アメリカ視点ではあるが日本側の描き方も変に批判的に悪役にしないのがいい。中国は若干プロパガンダが見えるけど…。邦画だと複雑で長くなりがちなテーマだが上手く短>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.4

ザ・バンドのドキュメンタリーだが、ロビー・ロバートソンの自伝に近い。彼の貢献度は疑いのない事実ではあるが、他のメンバーの扱いが軽く、見方がやや偏っているのが気になる(特にレボン・ヘルム)。ロビーしかい>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

プロフェッショナルな女スパイの映画で、良作が多いジャンルだが本作も例に漏れず面白い。スパイとしての苦悩も描いているのでやや重苦しいが、最後はスカッとするする。アクションシーンがカッコいいのでもう少し見>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.2

子どもの頃テレビのロードショー番組でニトログリセリンを運ぶ映画を何度か観た記憶が蘇って探したところ本作にたどり着いた。微妙に記憶と違うのでオリジナルの方だったのかもしれない。とはいえ、これはこれで手に>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.7

どこまで事実を脚色してるかかわからないが、我々が見えていた以上に深刻で 作業員が死に瀕していたかはよく伝わってくる。大筋は遠からずのことだったのだろうけど、当たり前だがフィクション映画である。娯楽作品>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

一時のビギニングというか前日譚ブームに続き、最近はファンタジーで当時の子供が大人になって…というのが多い。これもそんな映画。で、きっちり大人になったお父さんにイラつく。映像はさすがの進歩で、アニメとの>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.5

いきなり全開のアクションの連続だが、説明も何もないので何が起こっているのかさっぱりわからない。時系列もバラバラで現在過去が入り乱れるので途中までほとんど理解できない。何度か挫折しそうになった。中盤でよ>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.2

タイトルは同じなれどゾンビでショッピングモールという以外は全くの別作品。しかし、足が速いと全然印象が変わる。それなりに面白かったけどゾンビというより「クワイエット・プレイス」とか、よくある凡百で単調な>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.8

最近のSFがどんどん難解になる中、多少の矛盾があれど細かい理屈にこだわらずシンプルに分かりやすくテンポのいい作品になっている。タイムリープ物だが少年の順応力が高く、BTTFやスターウォーズ、ターミネー>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

4.2

「ロッキー・ホラー・ショー」みたいなジャケットで警戒していたけど正統派の映画だった(笑)。大好きな「ムーラン・ルージュ」のような半ミュジカル作品で、舞台も内容もほぼ同じ。トラブルの時にアリが初めて舞台>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.7

予想してたよりずっと、もう完全に日本の映画。それをクリント・イーストウッドが監督し演技指導しており、聞き取れないボソボソ声を含めて完全に邦画として何ら違和感が無いから驚く。とはいえ規模感や迫力や質感は>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.2

アメリカの宣伝のために英雄に祭り上げられた虚像の英雄。戦争で負った心の傷に塩を擦り込むような騒ぎにかき回される若者。戦争の不条理をクリント・イーストウッドならではの切り口で描いた変わった戦争映画だが、>>続きを読む

フェンス(2016年製作の映画)

1.0

冒頭から延々と父親の喋り。間も何もなく機関銃のように喋り続け、内容も何もなく、待てども待てども何も起こらない。あらゆるものに愚痴を言い、息子のすることには全て反対。共感も何もない。なんでわざわざ偏屈オ>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.9

カート・ラッセルが苦手なのでいい印象が無かったけど、こんな映画だったっけ?。家族愛あり、クライムサスペンスあり、なかなか面白いし感動もした。何より弟が主人公だったのね。しかし、映像は素晴らしい。CGで>>続きを読む

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

3.5

オリジナルが名作なだけに公開時はひどくガッカリしたものだが、今回初めて再見してみるとそれほど悪くない。設定は同じだけどストーリーは全く異なり、別物と思えば楽しめる。とはいえ色々とご都合主義で詰めが甘く>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

主人公が同じである以外は前作とは全く別物で、繋がりも無い。善悪も変わり、シリーズである事を伝える以外は「ドント・ブリーズ」というタイトルの意味はない。侵入者との戦いを描くことが目的で、ストーリーは映画>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

映画でも小説でも同じだが、文芸作品は特に事件もなくゆっくり始まるので、今時のテンポ感だと前半は退屈に感じるかもしれない。また自分たちの日常を書いた劇中のジョーの小説がそうであるように、日常を描いた映画>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.3

80年代はこの手の恋愛比重の高い青春成長物語が多かった。「愛と青春の旅だち」とか。青臭い喜怒哀楽とポップミュージックが前面に出ていて、コアとなるストーリーが薄い。これもそんな中の一本だけどまだマシな方>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.2

ホラーと思いきやサスペンスなのね。「キャビン」とか古くは名作「ウエストワールド」に近い設定で、矛盾やツッコミどころは多かったけど最後まで楽しめた。とはいえ気にしだすと、例えば地下であの状況を20年近く>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

3.4

細かいことをごちゃごちゃいうタイプの映画じゃない。いい意味でくだらない、アイデア一発の気軽に楽しめるポップな映画。なので深みも無ければ突っ込みどころも満載。80年代のテレビゲーム愛好者にはたまらない映>>続きを読む

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

3.3

いい雰囲気の映画なのに惜しいな。もう少しなんとかしたらもっといい映画になったのに残念。それにしても黒木華は昭和の雰囲気のいい女優だな。古本屋にぴったり。夏帆もいい。
後半になって現代側の物語がメインに
>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

2.0

氷河期で一台の列車を除いて絶滅という設定に興味を持てなかった。今回暇に任せて初めて観たが、車輌構成などの内部の設定も、その車輌構成で起きる事件も、全てトンデモで無理があり過ぎ。社会の縮図としての箱庭を>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

2.6

キャラクターに共感できないと辛い。途中までは何を見せられているんだろうと苦痛だった。中盤からようやく観れるようになったけど、何度挫折しそうになったか。弾け方が足りないし、結局最後までハマらなかった。自>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

「ゼロ・グラビティ」くらいからかな、宇宙物はモノローグ的な静かで孤独な作品が増えた。自省的でどこまでが現実でどこまでが幻覚かあやふやな感じ。これもそんな映画。宇宙ステーション側でバランスを取っているの>>続きを読む

タイムマシン(2002年製作の映画)

3.1

古き良き時代のレトロな感じで始まり、いい感じのタイムリープ物と思っていたら、途中から超未来へと変わり、猿の惑星かのような世界に。前半と後半とでは世界観もテーマも目的も全くの別物で、途中からは出だしのエ>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

予想を裏切る展開だが、これをどんでん返しと括ってしまうとラストだけが肝の安易な作品に貶めてしまう。日本でのどんでん返し過剰評価には困ったものだ。アイデアが秀逸で、会話や人間劇が中心の低予算の作品だが、>>続きを読む

累 かさね(2018年製作の映画)

3.4

マンガの実写映画化の、ましてや非現実ジャンルとしては数少ない成功例。エピソードの切り取り方や脚色も妥当だし、状況説明も絶妙で未読者にも伝わり、別のエピソードの出来事をうまく混ぜ込みながらエンディングま>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

劇中劇かと思ったほどのガチのホラーで始まった。殺人犯との入れ替わりは知ってたけど、ジェイソンばりの犯罪者だったのには意表を突かれた。コメディではあるが、狙った笑いというよりマジゆえの笑いなので、安っぽ>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

2.0

前作は観ていたのだが全く覚えていないまま鑑賞。前作を知ってるのが前提で進むため、人物の性格も関係も説明は無く、ましてや故人のことをキーマン的に語られても、なのである。まあ、それを気にする程の映画ではな>>続きを読む

抱きしめたい(1978年製作の映画)

3.8

よくあるビートルズ旋風を背景にしたビートルズに関係ない物語ではなく、もろビートルズにまつわる物語。さすがに本人の出演はなく足やシルエットだけだが、背格好も声もそっくりなのでどれが誰かまでよくわかるし、>>続きを読む

マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.0

泣かせ映画の中でもかなり評価が高いので期待したが泣かなかったし、込み上げることも無かった。なんかエリックの性格というか、見かけとやることの幼さのギャップというか、違和感が拭えない。邦画みたいなこれみよ>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

2.2

わかってはいたけど日本のファンタジー映画は救いようがない。子どもが中心とはいえ学芸会レベルだし、CG鬼に至っては真面目にやってるとは思えない。原作の絵を見たけど、髪の色まで原作に合わせてウィッグまで被>>続きを読む